August 18, 2008
携帯とかWindowsとかゲームの人たちが興奮気味にiPhoneアプリに力を入れているのは、その可能性を自分たちの成功例に照らし合わせて、明らかに似ているからかなーと思った。
iPhoneが起こしたイノベーションを真面目に考えてみる - 東京ドーム地下6階
ふむ、最近興奮してる人たちの理由がよくわかりました。
PC Webの人は、インターネットという幅広い自由な世界が好きだったりするので、まだそこまで一社提供レベルでメシ食ってますみたいな例があまりないので具体的なイメージができてないのかも。
FlashもMovableTypeもSEOとかも、あると言えばあるんだろうけど、そこまでの依存度ではないと思うし。可能性を感じつつ、いけなかったのがセカンドライフか。あれはあれでsage進行みたいな感じらしいですが。
そして3つめのイノベーションである「新たなSW・コンテンツ流通基盤であるiTunes App Storeの確立」。これは前述の「グローバルで統一されたアプリケーションPF」とほとんど同じ事なのだが、敢えて切り出して考えてもらいたい。
これで稼げてますって話が徐々に出てきてますが、売り上げ規模が見込めそうなら一気に参入する人たちが増えるのかもしれない。が、iPhoneからアクセスするiTunes App Store上のアテンションは明らかに限られている。
ソフトが少ない今こそ頑張り時なんだろうなぁ。
ターゲットは世界で、まだ国内の販売台数だけに目を向けるには母数が少なすぎるでしょう。ソフト一つ作ってグローバライズしておくだけでグローバル企業みたいに世界中の人に「有償」で使ってもらえる機会が得られる。しかも通貨の問題は、アップルが勝手に解決してくれて、ソフトも単純じゃないといけないので、そんなにサポートもいらない。その可能性たるや間違いなくスゴイのかもしれない。
あと先日あるソフトをblog経由で購入したのですが、blogの紹介からパーマリンク一つで、カード番号入力なしにクリックだけで購入させることができます。購入フローの敷居の低さはかなり強力です。
iTunesとしては別に今に始まった話ではないのかもしれませんが、そういうのは音楽よりも、ソフトウエアの方が向いていると思うのは個人的な趣味の問題でしょうか?!
AmazonもGoogleもまだできてないことを平気でやってのけてるんだなぁとは感じます。
LinkShareを経由してましたが、あれもアフィリエイト入るんですよね?きっと。
雑誌社も、よくムックでソフトを紹介してる本ありますけどWebやCD-ROMを経由してアフィリエイト経由で買わせたら良いんじゃないかと。そんなの普通にやってるのかな。
と考えると、流通も決済もアフィリエイトもアップルがハンドリングしてくれるってことですよね。そう考えたらレベニューシェアで3割って高くないような気がする。ソフト作って、グローバライズしておいて、アップルに掲載さえしてもらえば、勝手にお金入ってくる可能性があるというのは確かにスゴイ。
一時はコミュニティでどうやって間接的に儲けるか?なんてことばかりを考えてたけど、それが結構、難しいことがわかってきて、ここでコンテンツやツール売り、直接課金に戻ってきそうな一つのきっかけかもしれないなぁ。
携帯みたいに、如何に有償でソフトやコンテンツを購入するのが当たり前という空気を維持するか?にかかってるとは思いますけど。携帯ビジネスは、ユーザーが特殊だったんだよと言う声も大きいが、キャリア課金の敷居の低さはあったハズ。果たしてヘビーユーザーが主体のiPhoneではどうか?!可処分所得は多い人たちしかいないから、可能性は高いと思うけど。
参考:アメリカで同人誌を売るということ - shi3zの日記
「沈黙の艦隊」が安すぎるという下りを読んで、なるほど値付けが自由ってことは、値崩れも自由ってことか。