July 26, 2008
最近、文章がスランプで、iPhoneネタ以外書けないのだけど、
の答えが、
インタビュー記事(Webエンジニア武勇伝) (ZEROBASE BLOG)
エンジニアが特定領域に特化した高い技術を持っているほど、その技術に見合うベンダー水準の報酬を支払えないのがSIerではないでしょうか。構造的に。(※そういう人を「囲っておく」ことのブランディング効果など、間接的な意図で高い報酬を支払って慰留することはあるかもしれません。SIといいつつも意識はベンダー的な会社もあります)
・・・だなぁと思いました。
技術を手段として何かを解決する仕事だけど、実現するものの目的は技術じゃないですしね。
(これはほとんどのWebサービス系企業も全く同じことです。)
技術力の高さが給与に直結することができるのは、そのままずばり技術力の高さが売り上げに直結する仕事であって、そう考えると技術そのものが商品になってるプロダクトベンダーの中核を担うことや、ごくごく技術と直結したビジネスモデルを構築した一部のWebサービス(コンテンツマッチ性能を高めるとアドワーズのクリックが増えてウマーとか)に限られるんじゃないかなぁ。
(受託やSIとなると人月商売で能力が売り上げに反映されてないから給料が上がらないって話ですよね。)
それ以外の大多数の会社は、自身の技術力の高さを利用して、如何にお客さんと折衝できるか?とかチームを動かせるか?という面こそが売り上げの源泉なので、そこが一番評価されてしまうのは、まぁそうだよねって話のような気がします。
問題は、そこから目を逸らして、技術力という自分の好きなものだけを追求するエンジニアだよなぁとは、同じくエンジニアの僕としては思ったりするときはあります正直言って。モチベーションマネジメントとしてリーダーが解決することと言われりゃそれまでですけど。心の持ちようなだけに、もっとうまく考えられたら良いんだけどなぁと思うことはあります。
結構、事業にコミットしてないで、自分が会社に寄与すべきは技術だけだ!みたいになってると、技術力に対する需要と供給のミスマッチが起きて、阻害する「他人のせい」ってなりがちなんですよね・・・。それでストレスを抱えるのはもったいないし。実際、多くの仕事の90%は技術的に見たら退屈な仕事なんじゃないですかね。
本当は、もっと売り上げを上げることにコミットして、直接的にせよ間接的にせよ事業を動かす立場として、好きなこと、というか、自身の専門性を生かせる説得力を身につけるのが理想だと思います。それはそれで技術力とカリスマ性と積極性が必要ですね。いわゆるアーキテクトってのがそういう立場になるハズです。
そこでコードをかけるかどうかは知りません。多分、残業時間に頑張ることになるんじゃないかと思います。でも、そのときに立場的に残業時間という概念があなたにあるかというとないような気もしますね。
オープンソースで名前を売って評価されるってのは、技術力というよりはパブリシティなんじゃないかなぁ。少なくとも世界を変える前は。(しかも、結構、上司の誰かががんばってる可能性あり)
もちろん技術力をベースにしたパブリシティなんだけど、やっぱり最低限、文章書けたりや、トークできるタレント性は必要だとは思います。イケメンならなおよし。
まつもとゆきひろさんの話でも、自由に活動ができる部分に少なからず勤めてる会社との関係がパトロン的要素であるという話をどちらかで見たような気がします(出展が思いつかないですが)
良い意味でも悪い意味でも個人の能力が求められますよね。普通の会社だと、本業で稼いだお金を使ってる立場なだけに、必然的に周りの目も厳しいですもんです。結構、KY力なんてのも必要かもしれませんね。(空気読まない方のKY力ね)
そこを超えて自分のスキルを生かして新規事業や新しい世界を作り上げられる人は、まさに
仙石浩明CTO の日記: 技術力が高い人こそ、ビジネスモデルの良し悪しにもっと敏感になるべき
ということが求められると思います。肝心の文章の内容の論点は違うのだけど。
いずれにせよ、インターネット時代の新たなカリスマという手段は貴重なので、うまく利用できる力のある人は利用したらいいんじゃないですかね。僕は、そういう力がないことは、いろいろやっていて限界を実感してる感はあるので、地道に事業を大きくする方にコミットしたいと思っています。(って言っても放棄するわけじゃなくて、うまくいかないと思いつつ、踊るんですけどね。多分、ナイスネイチャ型の人生なんだろうなぁとは思いつつ、有馬記念には出られるようにがんばるみ、たいな。)