愛車:マツダアテンザ
Webを中心とした、ビジネス&テクノロジーに関する思いつき
by F-shin
[ このサイトについて ] [ F-shinについて ] [ トップ ]
iPhoneアプリ
author:えふしん
photo_20.jpg
藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
お求めやすい夏休み特価!
このカテゴリ[会社活動]の最新30件
2013年からのWeb関連ビジネスの方向性と、「100万人から教わったウェブサービスの極意」kindle版 320円キャンペーンのお知らせ 3Dプリンターに対する単純な疑問 会社を辞めるまでの期間、1.5ヶ月以上は会社の甘え エンジニアの評価が4以上にならないワケ 嫌な夢を見た シャープの液晶は成長技術や否や 決断力がある人の弱点 うだうだ書く ブラックという言葉から逃げるな 若い奴が抱く年齢への恐怖なんてどうせわかってないで言ってるから気にするな。 人は見たい現実しか見たくないという問題 プレーヤーとして戦い続けるための意志力 エンジニアの未来サミット 2012 for Studentsで話をしてきました。 Amazonの企業理念「Every day is still Day One」が素晴らしすぎる。 「エンジニアの未来サミット for students 2012」に登壇します。 責任フリーのイノベーション 想創社 version2.0を設立しました。 世界は勝手に変わるのではない、誰かの手で変えているのだ。 Webのベンチャーが目指す先はカンバン オワコンのガイドライン ブラック企業の定義 家入さんのラジオ番組に出演した件と、WebSig1日学校で講師をやる件 技術力、ソフトウエア発想共に最もアップルに近かったシャープ…X1/X68の思い出 Twitter api ver1.1、痛いところ、痛くないところ IMJの上場廃止の文章に思うこと。 フリーエージェント社会の到来は、そのまま企業体の没落を示すわけではない。 ミッション・クリティカルについて考える〜AndroidよりiPhoneの方が好きな理由 社員は本当に経営者視点を持つべきなのか。 三木谷社長のインタビューは終わりの始まりになるのか?! ScanSnap+プリンタを1万円で代替するクラウド対応のインクジェット複合機の話
[このカテゴリをもっと見る]
Powered by
Movable Type

June 29, 2008

スポンサーリンク

OBII 大手町ビジネスイノベーションインスティテュート: 第2回大手町ビジネススクール「アンケートで市場は分かるのか」

というイベントに参加しました。

ペパボに転職する前、転職をするか、前の会社に通いながらMOT(Management of technology、エンジニア向けのMBAみたいなもの)の勉強をしに大学院に行くか?という選択を考え、東京理科大と芝浦工大のMOTコースの学校説明会には行っていたので、以下のフレーズに心惹かれ申し込みました。

参加条件:特にありませんが、MBA/MOTや経営・ビジネス・マーケティングに関心を持っている方で、基礎的な力を身に付けたい方を想定しています。ディスカッションに積極的に 加わっていただける方を希望します。

結局、転職をしたのでMOTのコースに通うということは実現していないのですが、今の自分の方が、より大学院に行きたいという欲求は強くなってるので、そのスタイルを経験できるということで、願ったりかなったりというイベントでした。

参加者も、大企業でマーケティングをやられている若手や、独立なされてマーケティングの会社や社会企業家のような仕事に取り組まれている方々が参加されていたりと、ハイレベルな会で、とても勉強になりました。

お題は、アンケートを行って市場を把握することは可能なのか?ということで、gooで連載されているボクナリというコンテンツと連動した企画で、アンケートで市場が分かる、というグループと、分からないというグループに分かれ、ディベートを行い考えを深めていくというアプローチで進められました。

【栗栖准教授のMBA進化論】第4話「アンケートで市場は分かるのか」(1)(ボクナリ) - goo ニュース

このお題について、僕が考えていたのは、

アンケートは確かに難しい。

しかし、うまく設計することで「お客様が、その商品をわからないことがアンケートでわかる」ということが大事だと考えました。

ネットのサービスは、最初はなくても困らない付加価値型のサービスしかありません。さらにマスメディアを中心としたプロモーション施策は取りにくいためイメージ戦略でメッセージを伝えられる会社は、ほとんどありません。そういうゼロの段階から、サービスそのものとサービスサイトという限られた露出を中心にメッセージを伝えていく施策を取ることになります。

例えばRSSリーダーを幅広く売り込もうとしても、そもそもRSSとか言うクリックすると意味不明なXMLファイルが見えちゃったりもするアイコンの有用性が見えていない人にRSSを使ってもらうのは至難の業です。RSSリーダーすごいねって思える人は、Webサイトがなんたるか?をわかってる人であり、沢山のWebサイトやblogを見たいって思って、操作の煩雑さに困っていた人でしょう。

そもそもWebサイトを見たいと思ってない人にRSSリーダーを売るのは難しいわけですが、直感的に、もっとWebサイトを沢山見るようなライフスタイルの流れを作り、そこにRSSリーダーをセットで提供することで、RSSリーダーの有用性は理解されるハズ、というのは誰でも思いつくハズです。(そのRSSリーダーが今のRSSリーダーのUIである必要はありません。)

しかし、そういうことは誰でもわかっても、実際にどうやってやれば、「もっとWebサイトを沢山見るようになるのか?」という一番大事な部分を提案できるかは、いきなりはわかりません。

そういうときにアンケートの設問を工夫することで、

「どういうレベルのユーザーは、何故、この技術を必要としていないのか?」

というのを知るのは可能だろうと思いました。

その他、出ていた意見では、

・継続的にアンケートをとることで変化の傾向をつかめる
・業界内でのポジショニングを把握することで、現在の市場規模から、相対的に売り上げ予測などをすることは可能

などでした。それに対して、アンケートで市場はわからないという立場の意見では、

・アンケートの信頼性
・回答者の質の確保が難しい(自社のファンだけ集めてもそれ以外の意見は聞けません)
・設問設定の難解さ
・設問の段階で、コンテキストが絞られてしまう、誘導尋問的になる。
・アンケートはスナップショットでしかなく、次の日になったら変わっているかもしれない。

などがありました。確かにそうですね。前向きに言うと、特定のユーザーターゲットに対する仮説の検証ということを意識した前提条件を置くべきということだと思います。

出ていた意見で、そもそも、

・低コストで幅広い人たちに意見を聞ける手段

というのはあると思いますから、やらないと話にならないという側面もあると思います。

あと二次会の中で出てきた話で、アンケートの結果については、

・アンケートの結果が一人歩きする

という問題もあるようですね。最初のデータは、ちゃんとした前提条件の下で分析されているのに、その結果だけが引用されることでコンテキストが失われてしまうという問題も。
(例えば、「携帯電話を良く使う人は、社会性がない」という調査結果など。こういうのを自分勝手に利用して作られたプレゼン資料には説得力があっても屁理屈以上の有用性はないかもしれませんね。)


最後のまとめで、アンケートは、

・お客様が何故この商品にお金を払っていただけるのか?を知る
・本当に売れるのか?というのを自信を持って言うためのツール
・あくなき探究心が大事

と言った側面として話されていました。

あと付け加えるなら、諦めずに製品を継続的に改善していく人のためのツールだと思います。

例えばアンケート結果が芳しくないからダメだ、で思考停止するのではなく、どう改善していけるか?が大事で、アンケートの質そのものも含めてPDCAサイクルの材料として使っていくぞ!という姿勢がなにより大事ではないでしょうか?

スポンサーリンク
■同じカテゴリ[会社活動]のエントリー
<<前の記事 傾きが常にプラスになってないと、死んだとみなす悪い癖が世の中にはある
>>次の記事 コストカットが目に見えてきたTV局
■このblogの書き込み最新3件
本ブログは移転しました インターネットの遊び方を身につけよう トトロが陽なら、『風立ちぬ』は陰?〜『風立ちぬ』の感想
この記事への提案、提言一覧
この記事への提案、提言









あなたの情報を保存しますか?