June 26, 2008
やれおさいふケータイがないとダメだとか、モバゲーが使えないユーザーは買わないだろう、とか、そりゃ日本の会社が頑張ってる独自サービスなんだから、それがないとダメな人がいるのはソフトバンクからしても当たり前の事で、それを前提に勝負してるというハナからわかりきったことを見るのも、個人的には飽きてきてしまいました。
【iPhone料金を斬る!】ひと月7280円は高くない!? 月額料金と注意事項を検証する - 日経トレンディネット
ユーザーの多くは、スマートフォンとしてiPhone 3Gを使いたいのではない。音楽プレーヤーのブランドとして買うのだから、携帯での直接ダウンロードができなければ、パケット使い放題にする意味はあまりないだろう。iPhone 3Gを買おうと思っているユーザーは、「iTunes Store」が携帯でのダウンロードに対応するかどうかじっくり見守りた。
ほえ?
iTunes Storeでダウンロードが可能か否かはともかく、iPhoneは、iPhoneとして使いたい人だけが買えば良い機種なんだよ。だから価格設定を高くしても行列ができるの。
あとターゲットユーザーは、「現在、携帯を活用してない」ユーザーの方が圧倒的に多いのでは?
うまくいけば、今まで携帯にそっぽを向いていた人たちによる、新しい市場を作ることになるんじゃないのかな。
「携帯で音楽をダウンロードできないiPhone 3G」のままでは、一部のマニアが買うだけで、一般ユーザーにはそっぽを向かれる可能性もある。
え、「一部のマニア」を相手にしたらダメなの?
なんか「一部のマニア」をターゲットにした商品が悪だというユニバーサル思想はやめた方がいいよ。イマドキ「ターゲットは絞りましょう」ってのが、マーケティングな考え方として正しいんじゃないの?
(ちなみに、「一部のマニア」はいいけど「一般ユーザー」という表現は嫌いです。僕もつい言っちゃうけど、「not 一部のマニア」=「一般ユーザー」ですか?この言葉はプロダクト、サービス設計の落とし穴だと思う。)
大事なのは、そのターゲットを狙って儲かるか儲からないかという数(市場規模と伸び)の問題と、そもそもその人たちに、ちゃんと買ってもらえるか?という問題ではないのかと。そういう意味では、この記事で書いてある通り価格設定は絶妙ですよね。
とりあえずiPhoneに関しては、「一部のマニア」で全然OKで、それを相手にした商品が、どう市場に影響を与えるか、それだけが楽しみです。
なんとなくWindows95と重ねあわせてますし、そうなったらおもしろいなぁという期待をしています。
当時、Win95では動くソフトが少ないという理由で、Win3.1を人に勧めて後で後悔した経験がある者として、当時の環境からするとWin95も十分に「一部のマニア」をターゲットにしたソフトだったと思います。後の広がりとWin3.1の急激な衰退は言うまでもなく。
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touch + emonsterがあるから、別に急いでないからがんばる気はないけど、iPhoneは待ってるからさ。
予約とか頑張らなくても買えるようにしてください。
ふらっと立ち寄ったビックカメラで普通に売ってたら買います。きっと。
追記:
そういえば、7,280円って高いんですか?
後発型で価格と機能でブランディングしてるemobileはさておいて、auのダブル定額となんとかプランで普通に7,000円ぐらい行ってません?家族割などはあるかもしれないけど。
あと、みんな忘れちゃいけないけど、iPhoneが普通にアクセスするサイトは、携帯サイトじゃなくて、容量は携帯に比べて相当寛容なPCサイトですぞ。prototype.jsを非圧縮で落とすだけでパケット単価0.1円で、56円かかるんじゃないかな。(計算適当)
auをダブル定額ではなく、PCでアクセスするためにパケット割WINを使ってる人なら肌でわかると思うけど、Yahoo!のトップページをパケット換算したらいくらかかる?って世界ですよね。(auのWINでパケット割引しなかったら、トップページだけで数百円かかるんだっけ?パケット割WIN使ってた頃に、携帯定額とパケット単価の割引がなかったら毎月10万円とか請求書に書いてありました。)
もし見た目の価格を下げるために2段階パケット制にしたって、あっという間に上限価格に達すると思う。そう考えたら特別プランを作って見た目の値段を下げなかった今の方がよっぽど誠実だと思うんだけどなー。
パケ単価を思いっきり下げるのは、売れないことが分かってからで十分だと思うけど、パケ単価下げるなら今の日本でこれを売る意味ないんじゃないかなー。
パケ単価下げてくれるに越したことはないんだけど、その部分の価格破壊をiPhoneでやる必要はないと思います。
こんにちは。
私はiphone8Gの筐体価格が50000円であったとしても購入の意思を持っています。
ですが、iphoneの筐体価格が幾らであるか、という事はsoftbankが提示したパッケージ料金を担保していません。極端な言い方をすればiphoneが10000円で提供されてもsoftbankのパッケージ料金が高額で納得がいかないと思えばiphoneに機種変更をする事に対して迷うわけで。
今回softbankから提示されたパケット通信料金-というのは少なくとも私にとっては「非常に微妙」な料金であり、月額1000円~スライド式に上がっていく従来の方式だったらどれだけ良かっただろう、と思うのです。
>もし見た目の価格を下げるために2段階パケット制にしたって、あっという間に上限価格に達する
実際に「やってみないとわからない」部分ですよね。
私なんかパケ代数百円なので「iphone購入した筈なのにsoftbankに献金しているような気分」なのです。
iphoneが良い製品であるという事がその筐体を提供する通信会社が提示したパッケージ料金を許容する根拠となるべきなのかは私にはわかりかねるのです。
au,wilcomとの比較については http://www.nire.com/2008/06/iphone-3g-prices-2years/ に試算がありました(検証はしていません)
>今回softbankから提示されたパケット通信料金-
>というのは少なくとも私にとっては「非常に微妙」
>な料金であり、月額1000円~スライド式に上がって
>いく従来の方式だったらどれだけ良かっただろう、
>と思うのです。
僕も料金面では、個人的感情では激しく同意です。
ランニングがホワイトプランと合わせて2000円/月で使えるというなら絶対買いますもん。
なおemobileや携帯のホワイトプランのような安価な価格体系には「二台目需要」という言葉があるようですね。二ヶ月前の月刊アスキー見てたら、emobileがまさにそこ狙いのような扱いでした。
iPhoneが既存の携帯と比べて機能的に微妙な機種にもかかわらず二台目需要を狙わないところが、チャレンジでもあり勝負であることを感じます。
もちろん噂されるライセンス(バックマージン?)の問題もあって、コスト的に二台目需要は狙えない、のかもしれません。
例えば僕がソフトバンクの人だったとして、iPhoneを売りましょうという時に、別にソフトバンク全体としてみたら、別にiPhoneが売れなくても既存の携帯がちゃんと売り上げを上げてくれれば良いわけなので、いきなり安売りをするのではなく、まずは一台目需要を狙ってみて、もしダメなら段階的値下げで、二台目需要を狙うようにシフトするんじゃないかと思います。
ユーザーの側は高いランニングコストを払う代わりに、おいしい時期を一日でも長く享受できるわけです。そこの需給の関係でしかないし。
「ヘビーユーザーの一台目狙い」という仮説を置けば、決して高い値段じゃないよなぁとは思うところなので、「普通の人」狙いである必要はない、と書いたゆえんです。それこそモバゲーが欠かせない人には、他に売る商品は沢山ありますし。
もちろん仰るとおりヘビーユーザーのモデルの置き方とご自身の考え方が違うという人は不満だと思います。でも、ululunさんの文章見てると全然価格設定が外れてるわけじゃないですよね?もうちょっと親切なプランがあったら良いよなぁ?ということですよね。
そこはまだ確実にパケットが利用されるか?という自信がないのかもしれませんね。結局、段階的な価格設定は、ある一定割合で一定以上の収益を上げるコミットが経験上見えてるからこそ提供可能なプランでしょうし。
そういう意味で、最初は様子見ってのはありそうですが、そこでいきなり安売りするのは商売じゃないですしね。
レスはここまでかな。あとは全体に向けて。
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なお他の人のはてブコメに「一部のマニアって何人いるの?」ってのがありましたが、そんなの僕は知りません。むしろ、その数を知ることができる機会として楽しみに待ってます。
ただ、ソフトバンクのマーケや経営者の決断で一代目需要を狙っているのであれば、それなりにいると期待されてるんじゃないですか?としか言えないですね。
ちなみに勘違いして欲しくないんですが、別にiPhoneが売れなくても僕は困る立場ではないので、利害としては、どうでも良いんですよ。レクサスみたいに最初だけで、あとは鳴かず飛ばずというのだってあるかもしれません。
ただ明らかに既存の携帯にあわせた万人向けのモデルじゃないのに、世の中、すぐにそこに合わせないと、製品としてダメだ、的に言い出す空気がおかしいと思っただけなので。