June 08, 2008
埼玉は秩父のほう、飯能のほうからR299をずっと言って正丸峠の入り口を右に曲がり、正丸ではなく狩場坂峠を登って、そこから顔振峠のほうを向かうと、途中で、
「すぺーすぞーん!」
と思わず名づけた、カーブを曲がった瞬間に、運転席の目の前に広がる夜景。
夜景がすばらしすぎて思わず、そのまままっすぐガケに飛び込んでしまいそうになる。
だから「スペースゾーン」
・・・というエリアが大学の頃はあったんですが、今はないみたい。同じ道走ったのに全然見えなかった。
そもそも峠の上なので天候の影響を受けやすくて、天気がちょっとでも悪かったり湿度が高いと全然見えない。最悪のケースではモヤになっていて1m先も見えないこともあった。
数年前に一度行ったときには、台風でがけ崩れがおきたとかで途中が通行止めになっていました。
あれ以来、人が来る数が減ったのか道が結構荒れていて怖いんですよね。
いや、そもそも怖い道だったのかもしれない。真っ暗だし。
あんなところの女の子を連れて行くなんて、大学生の頃はチャレンジャーだったなぁ。
今は絡まれたらどうしようとか思うと怖くてできない。今日は一人だから行けたのね。
ホントはblogやモバツイに夜景の写真を投げようと思ってD70を助手席に乗せて行ったんだけど、昔は、テスト勉強の現実逃避とかであれだけ走ったスペースゾーンのありかもわからないで峠を降りてきてしまった。地形が変わった、というか、草が伸びて見えなくなっちゃったのかも。
さらにもっと奥にあった堂平天文台から見る夜景がすごかったんだ。週末となると結構若者が沢山集まってね。
・・・そうだ、走り屋やカップルが沢山いたから怖くなかったんだな。狭い道ですれ違う車と道をゆずりあって、プッとクラクションを一回二回、そういう間接的なコミュニケーションが支える世界だったんだ。それが今では、ほとんど車とすれ違わない。もうあの道は廃れたんですね。きっと。
そして天文台は、ある日を境に柵ができて入れなくなってしまったのね。最後の方は警備員もいたから、そうなるのは当たり前だと思うけど。
正丸峠もキャッツアイ(という車を走りにくくさせる障害物)が沢山設置されて、走り屋が通れなくなったと聞く。正丸トンネルも追越ができないようになってた。
イニシャルDでも正丸峠が出ていたと思うけど、それももう昔の話。
たぶん、いろんな事故とか事件が起きて、それがきっかけで整備されて、社会としては正しい方向だと思う。
もしかしたら最近の若者は車に興味がなくなったって言うのは、社会が整備されて遊び道具として車に乗ることがつまらなくなったってのは多少はあるのかもしれないね。
つまりリアルなソーシャルネットワークの場所が車を必要としなくなった。そういう意味ではケータイなどが車を不要としたのは正しいのかも。ただし、世間で言われるケータイにお金をかけすぎて他に手が回らないという問題よりも「コミュニケーションの場所」の変化なのでは?
(音楽CDが売れなくなった件もコミュニケーションの道具としてケータイの音楽配信に流れたという話がありますよね。カラオケの利用者数が減ったという話も、コミュニケーションの変遷の問題だと思うし。)
さて、そうやって僕が学生の頃の遊び場が消滅したのを思うと、今のインターネットで匿名性や迷惑メールがまかり通っている状況、学校の裏サイト、ケータイのコンテンツフィルタリングなどを考えていくと、実は今がピークなのかもしれない、なんてことも思う。
なんでも未整備で問題が起きているぐらいが、同時に一番楽しいってのはあるだろうな。
まぁいつの時代も若者というのは時代時代で新しい何かを作っていって、そこに新しい問題が出てきて、社会的に無視できなくなったタイミングでオトナが介入せざるを得なくなって潰されていく・・・というサイクルなんだろうから別になんら心配することではないけどね。
(その中でビジネス化するなど継続的に存続可能なサイクルを作ることで長らく生き残ったものが「文化」と呼ばれるのだろう。)
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