June 07, 2008
奥さんが大阪のイベントに行って不在なのにかこつけて、久しぶりに一人で秋葉に来ました。
WebSigや去年のWeb標準も日々など二ヶ月に一回ぐらいのペースで秋葉に来てるが、朝来て夜帰るだけの生殺し状態で、がっつり秋葉を歩いて回ったのはもう10年以上ぶりじゃなかろうか。最近はMac主体だし、現代生きていくのに必要な欲しい物は揃ってるし、新品はポイントが沢山貯まるビックカメラだし、メイドさんには興味ないのでめっきり秋葉からは足が遠のいていた。
それでも秋葉巡りは、僕の中でも「未読処理」。
ここに来ると生気が吸い取られるんだけど、たまに来ないと落ち着かないという魔のエリアでもある。
このエントリーは、リナックスカフェから書いてます。リナックスカフェは、前にいた会社の会長であった平川さんが作られた会社。会社と言うよりもエリアと言う方が正しいか。
お店に設置してある無線LANのつなぎ方がわからないので、EMONSTERからつないでいるがお店で堂々とパソコンを開いているカフェというのもそうそうないので、ここは重宝できるだろう。(世の中のカフェでは、携帯だと長くいじっていても問題ないので長く遊ぶならも携帯のほうが向いていて、そういう意味でもモバツイッターは重宝する)
今日は、奥さんのPowerBookを売却するための査定の間に、秋葉から書泉ブックタワーの方をぶらぶらしながら、僕が知っている昔の風景と照らし合わせていた。
どこだかわかる?
この辺は駅の開発に取り残された古い風景が残っているエリア。
この角度の風景は昔と変わらない。以前、中古やさんがあったけど、いまも、じゃんぱらがあったり。
改めて回ってみると、ザコンは潰れてるし、Laoxはすっかり縮小してるし、ソフマップもビックカメラの資本が入ってる。ヤマダ電機のテンプルにカチンと来るあの音楽が聞こえるようになるのも遠くはないのだろう。
まぁ僕が言う昔と言っても、ここ20年以内ぐらいしか語れなくて、それ以前の無線ブームやラジオブームや組み立てマイコンブームのころは全然知らない。またジャンク屋を回る生活をする本当の秋葉マニアの人たちには、あくまでもそんなレベルで生暖かく見守ってほしいが、中学生のころの秋葉原のイメージは、ある種、地味なドンキホーテみたいなバッタ屋の集まりという印象だった。
当時のソフマップはコピーツールなんかも売っている、どちらかというといかがわしい方のお店。今もR4とかを売っているお店の一派だ。
それがDOS/Vブームになって、LAOXやsofmapの一部のパソコン専門店は急激に成長した。そのあおりで、従来の白物家電やオーディオ専門店などが徐々に目立たなくなっていったように思える。
大学から社会人のころの秋葉のイメージといえば、DOS/V,Windows関連の機器ばかりだ。パソコンはもちろん、モニター、プリンター、無線LAN・・・。
丁度、最近、家の無線LANが調子悪くなってきたから買い換えたいなぁと思いつつ道を歩いていても売ってるお店が見つからない。
そして気がついてみると、Windows全盛時代と比べて、お店で売っている物のひとつひとつの「パッケージのサイズ」が小さくなっているのでは?!という疑問を持った。
それはフィギュアや漫画などもそうかもしれないし、CD-R等の定番メディア、メモリーカードという小さくて当たり前のものもあるが、全般的に小粒なアイテムを取り扱うお店が多い印象。
以前はプリンターやパソコンのブラウン管、自作PCの筐体などを持ち歩く人たちが沢山いたからそれに比べると道もずいぶん歩きやすくなったものだ。
単純に製品のモバイル化ってのもあるだろうが、ECによる通販が常態化したがゆえに重いものは売れないとかそういうのもあるのだろうか。
鈴商からUDXを臨む
LAOXやソフマップのように急成長した後に、時代の流れで縮小していくお店もあれば、昔から変わらないサイズで営業しているお店もある。この名前、昔もあったよなぁなんて思いながらぶらぶらしていて、なんとなく思ったのが長く営業しているお店には以下のパターンがあるように思えた。
・ラジオデパートに代表されるパーツなどの特化型商品のお店(主にB2B)
・お店の名前はそのままで売ってるものが全然違うお店(主にB2C)
前者は一定の需要の元存在して、もう変われないお店だ。ラジオデパートを歩いていると、このまま店主が高齢化していき秋葉原のパーツ文化が消滅してしまうのではないか?と不安でいっぱいだ。心なしか千石も道が広く感じた。老後は秋月のPICやAKI-80を一からやりなおしたいと思ってるのでなくならないで欲しい。
後者は、確か昔はパソコンとか売ってたような気がするお店が、中途半端にあきばおー的でありながら、エロビデオなんかも売ってたりするお店があったり、一時なくなった中古屋が復活していたり。
こだわりがあってモノを売っているというよりも秋葉という商圏にあわせて巧みに売るものを変えているのだろう。
そうやってサイズを変えずに柔軟に商品を変えながらも、長く生き残るというのもまたそれなりのノウハウというものがあるんじゃないかと思う。
子供のころは家の近くの電気屋では売ってないような時計とか照明とか、ややうさんくさいながらも面白いものってのがあって見ていて面白かった。
しかし、Windows時代になって売ってるものはNECであったりメルコやIO-DATAやエプソンと言ったどこでも買えるものばかりになって、それが原因で秋葉原に来る興味が薄れていったように思える。
そして今は、そういう商品は成熟化、コモディティ化して秋葉原で販売する価値を失いから姿を消した。昔は無線LANやISDNルーターも一緒に売っていたPCパーツ屋が、パーツ専業に回帰している感じがあって、非常に好印象である。
何かがキャズムを超えて、さまざまな街で爆発的に売られるようになるタイミングは、もっとも稼ぎ時なので秋葉原にも、マニアにとって当たり前のものがあちこちにあふれるということである。そういう時期の秋葉原は、マニアにとっては一番つまらないのかもしれない。その後、時代が成熟し、新しい価値への変動期には混沌とした風景になって、非常にわくわくする秋葉原が顔をのぞかせる。
ラジオ会館のフィギュアやトレカなどのホビー系ショップに周りを囲まれて商売しずらそうなオーディオショップに郷愁を抱きながら、今はそんな混沌とした時期なのかなぁ?!なんて夢想しながら、街を回ってみた。
おおげさですいません。
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今日の買い物は、ダイナミックオーディオのヘッドフォン専門店で買ったDENONのヘッドフォンです。
屋内でも屋外でも気軽に高音質サウンドを楽しめるDENON ステレオヘッドフォン AH-D501-K
値段も安くて、視聴してみて、低音も高音もしっかり聞こえてiPodにはジャストフィットだと思います。
英語の動画を聞きとりたいので、少しでも外の音を遮音できるものにしたいってのが購買動機でした。
もっと高いヘッドホンと比べてみても、あまり耳の圧力もきつくなくて疲れなさそうってのと、遮音と言っても、車の音は相応に聞こえるのと、あとケーブルが細く1.3mしかないということでジャストiPod向けに作られてるヘッドフォンだと思ったのでで、これにしました。
あまり高いヘッドフォンだと圧縮音楽に向かないような気がするんですよね。これは印象論ですが。