May 17, 2008
「批判からはクリエイティブは生まれない」
という言葉を最近よく使うような気がしたのでメモ。
クリエイティブなことを考える人は、ある意味、バカなんだよね。
昨日、家入社長が個人で新しく始めた渋谷のカフェのオープニングパーティで、珍しく社長が酔っぱらってる中、クリエイターの人たちとの中で出ていたバカという言葉。
大事なのはそのバカなことをどこまで実現できるように手を動かせるかなんだと思う。
批判的な精神が強すぎる人はいろんなことに気がついてしまうので諦めるのも早い。
超、自戒の念。黙ってコード書け(Shut the fuck up and write some code.)ってギーク用語もあったね。
ただし、別に成功するのに梅田望夫さんの言葉を借りれば、クリエイティブ方面で「狂気的」なバカである必要はないのかもしれない。
スティーブジョブスとか、Youtube作った人とかは、かなりバカなんじゃないかと思う。スティーブジョブスのプロダクトデザインのクリエイティブに対するこだわりは言うまでもない。Youtubeは、誰も手をつけられなかったところを、クリエイトしたことがスゴイわけで。いかにもセカンドライフもバカっぽい。ロリポップもそうか(ビジネスモデルはまっとうですが)
それとは違って、ソーシャル系で成功してる人は、人の気持ちをうまくすくいとるズル賢い人なんじゃないかと思う。どっちかというと偏差値高そうな方向。
ただどっちにせよ、PDCAのサイクルをまわして成長するタイミングに入る前には、なんだかんだとバカやったところがPDCAを回す受験票を得られるようになるってのは間違いないのだろう。
少しだけ、間違ってると思いますよ、論理の飛躍もあるし(笑)
確かに批判「だけ」からは新しいものは産まれない、とは思います。なぜなら批判は「既に存在するもの」や「自分以外の誰かが考えつつあるアイディア」に対して放たれる刺客だからで、無から有を生み出しているわけではないから当たり前。ただし、ブラッシュアップしたり実現化のシナリオを考えるには批判は必要悪です。「わかるけど少し立ち止まって冷静になれ」、「たまにはひとの話も聞け」、「そのうえで行け!」というわけです。
それに「バカ」は所詮バカです。
比喩的表現として「バカ」と言ってるのはわかりますが。成功した人たちは「単なる」バカではないです。平均的な人たちが「あいつはクレイジーだ」と言われるくらい1つのことに対してコミットしていて、一流の知識と経験を持っている人、というのが正しい表現ですね(笑)、メシを喰ってるプロとしては。
それに失礼な言い方になりますが、御社が「クリエイティブ」だとは思えないですけれど、少なくとも今のところ。「がんばっている多くの企業の1つ」とは思いますが。
気に障ったら無視してください。
おそらく、ご指摘としてまっとうだと思います。
このエントリ、後から消そうかなと思ってましたが、相応に引用されたりブクマされてるので、少々乱暴な言い回しの方が、人の心には届くんだろうなと思って残しています。
半分、酔っぱらいのノリが含まれているってのは否定できないので、そこはご容赦ください。
で、バランスとしての「批判の必要悪」ですが、よく、別に思考停止という意味で「批判をするな」というわけではありませんが、重要なのは批判をする人も、「それを頑張って実現しようとしている」というコミットの元で初めて、批判に意味があるわけです。
外部の人だったら、そこに愛や希望があるかないかかな。愛も希望もない批判は意味がないことの方が多い。(それを、どう汲み取るかは別の話で、ネット言論にありがちな、批判正当化論に基づく批判は大体意味がないです。)
極端ですが、既に半分諦めてる人や、そもそもやる気がない、の正当化に近い批判だったら、ない方が良いことの方が多いです。工数かけたくない、とか、面倒なことは最適化したいとか。
(「**すればいいじゃん」という言葉を使ってしまいがちな人が言いがちな、考え方や効率などを最適化する発想だと、「やらない」方が良いという結論になることの方が圧倒的に多いと思います。いわゆる評価されている「おもてなし」の多くはやる前は無駄にしか見えないと思います。)
「何気ない批判の一言」で、アイディアの多くが潰されているというのはありますので、逆もしかり、単純に批判も必要悪とは言えないと思います。
ただ、こういうのは、なんとなーくお互いの経験から、思っている世界があって、そういうところのズレがある状態では、きっと細かい言葉のイメージが合致することはないと思いますし、僕にはそこまでの文章力は僕にはありません。
状況によってケースバイケースなので、細かい意味合いでのコンセンサスは、このエントリを目の前にして取れないと思ってますし、そこまではネットコミュニケーションで解決するつもりはありません。
ということなので、レスをつけないことも考えましたが、まぁそんなこともあるよ程度に見ていただければと思います。
ちょっと言い過ぎたかもしれません。
いや、言い過ぎだったと思います。どうかご勘弁を。
blogというものの性質上、完璧である必要はないはずです。
専門誌や新聞などに稿料をもらって記事を書いているのではないですし、私もお金を払って購読しているのではないのですから。
したがってこのblogを続けるにあたり、完璧を目指すことも、必要以上に神経質になることもないと思います。
(だからと言って、f-shinさんが何についてどのように書こうが構わないと考えるような人物でないことは十分文面から伝わります)
私は御社と直接の取引もありませんし、御社の経営に大きな影響を与えるようなビジネス(例えば金融関係とかマスコミとか)に籍を置く人間ではありません。ご安心を。
ただ私は業種業態を問わず、「人間のくらしにとって良いサービスとはどうあるべきか」を顧客視点で常に考え続けている人間です。また人間社会の中で「経営する」とは何かを求めつつ、有名無名を問わず、すばらしい経営トップたちから多くのことを学んできました。そして、御社の経営軌道や問題意識の狭さと浅さに大きな疑問を抱いています。経営姿勢は「商品そのもの」や商品の「取り扱い」にあらわれます。顧客はその2つのルートからしか御社の経営を知り得ないのですよ。これが企業コミュニケーションであり、ブランディングですから。(御社についての詳細は長くなりますので...既に十分長い(笑)、割愛します)
たとえ一件のラーメン屋経営でも、メニューを開発し、味を維持し、他人を雇い、給料を出し続け、負債をコントロールするのは大変なことです。それだけでエライです。でも、社会の中でそれを継続させていただいているという視点が御社には欠けているように感じます。商品やその取り扱いを見ていると、ちゃらちゃらと肩で風を切っているように感じますし、経営の焦点がバラけているように感じます。もともとそうだったうえに、この記事からその一端が映画の1シーンのように垣間見えたため「やっぱりな」と感じ、コメントさせていただきました。この「感じる」というのが先ほど申し上げたコミュニケーションやブランディングのことです。実際にはそうじゃないのかもしれませんが。
実は、御社の経営軌道と組織文化の欠点をf-shinさんは把握されているような気がしています。違いますか?
このblogはf-shinさんのものです。どうぞ今まで通りのノリで続けてください。ただし私は御社のサービスを使いたいとは思いませんし、このblogにこれ以上コメントはしません。
誹謗中傷ではないつもりです。これで終わりにします。失礼しました。
いや別に誹謗中傷だなんて思ってませんし、レスをつけない必要もありません。
単純に文脈を共有していない以上、細かい話はコンセンサスを取るのが難しいというだけのことですので。解決するのは簡単で実際にお会いして、問題を共有することにつきると思っています。
で、まぁご指摘の部分に関しては、僕の立場だからこそ思うところもありますし、そう仰られる意味もわかりますし、と同時に誤解されているところもあると思っています。
あまり目立たない部分が、実は会社の大部分のリソースが携わっている部分だったりします。例えば、ライブドアって技術力あるよねって言う言葉が認知されたのは、はてなのnaoyaさんという外部のオピニオンリーダーの一言があったからに他なりません。
そういう意味では、中の人がいくら言葉で言い訳をしてもダメだと思っていますが、一点だけ書かせていただきますね。
僕はEC事業にかかわっています。Color Me Shop!proというネットショップを簡単に構築できるASPサービスを提供しています。
僕の経験では、ペパボ自体が認知されている確率ってのはネット系の集まりでも結構低いのですが、認知されている順番としたら、
「ロリポ→社長→JUGEM or キヌガサ」という順番です。
そんな中でEC事業は、実際に使ったことがある方にしか認知があまりありません。Web制作者系だと、おそらくフリーで、顧客もスモールビジネスの方を対象にした人たちに限られます。(そういう人たちの認知は結構高いです。)
そんなEC事業ですが、月1,000円でフル機能を持ったネットショップを開設することができます。
ここで多大な売り上げを上げているかたもいらしゃいますし、ちょっとネットでモノを売ってみたいと言うネットもネットショップも初心者の方にもお使いいただいております。
おそらく楽天では審査が通らないお店なんかも沢山あるでしょう。
これはペパボが持つ「個人の情報発信を支援する」という理念があるからやれている事業と言えます。
と同時に、「個人の情報発信を支援する」という部分は全サービスを通じて変わらないんですよね。
よく思うのですが、ペパボの価格設定は安すぎると思うところがあって、それそのものが「社会貢献に近い」と思っています。
例えば、パートナーが弊社サービスを再販するにしても、あまりにも単価が安いので、上に30%載せてもマージンとしてはカスです。単純に右から左に流す系のビジネスをやっている強力なパイプを持つ商社とは相性が悪いです。
その変わり、たとえば引退後のセカンドライフにネットでモノを売ってみるなどを簡単に試みることが可能です。
単純にEC事業を考えたら、楽天がそうなって急成長したように、売上に対しての従量課金の手数料をいただくことってのは実は重要なんですよね。
これはこれで、いろんな試行錯誤されているASPさんはいらっしゃいますが、ウチでは、手数料をいただかず固定で1000円/月で、SSLなどもついたフル機能のネットショップ構築環境を提供して、実際にたくさんのショップさんに毎月利用料をお支払いただいて、弊社のインフラの上で商売をやっておられます。
継続的な改善や責任感という部分では、こういう中で活動しています。それ自身が、「当たり前」だろという範疇だったり、プレスリリースに出せないような地味な活動ばかりなので、なかなか知られることはあまりないのですが、パートナーと言っても過言ではない関係性の中で、温かいお言葉をかけていただけるお客様がいらっしゃるということだけは書かせていただきたいと思います。
あと、これは余談ですが、僕がやっているカラメルというサービスは、それまであまりできてなかった、ショップさんとのパートナーシップを醸造し、ショップの商品を紹介するサービスという位置づけで仕事をしていたりします。