March 22, 2008
「Webサイトプランニングブック」を技術評論社さんから献本いただきました。
本書の著者は、Web Innovatorという海外情報を中心にWebサイトがもたらすイノベーションについて記述されている村上さん
技術評論社 (2008/03/01)
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携帯小説を読んでる時にこの本が送られてきたせいもあって、携帯小説脳では、ちょっと文章が難しいなぁ・・・と思って中身をつかみ損ねていたのですが(って、ドラッカーの本やオライリー本と比べると全然難しい記述ではないです。)
よくよく見てみると、かなりまっとうな本でした。
Webサービスを立ち上げる際に必要なアレコレが書いてある本です。
誰が読むと良いか?というと、Webサイトをお客様に提案するプランナーや、自分や自社でWebサービスを作ろうと思っている人、チームリーダー、リーダー候補の人ということになるのかなと思います。
例えば、Webサイトを作るに当たって必要な「サービスコンセプト」については、以下のようにWebサイトがお金を稼ぐ分類が書かれています。
1.広告モデル2.ショバ代モデル
3.販売モデル
4.テーマパークモデル
5.情報コンテンツ販売モデル
6.アプリケーション販売モデル
7.ストレージ販売モデル
こういうことを考慮する必要があるのは広報やPRとしてのコーポレートWebサイトなどを超えたものを作る場合で、それこそペパボのようなWebサービスで生計を立てるスタイルや、ECや、Web専門の部署による事業展開を構築する人たちだと思います。
その他、なかなか良いことが書いてあって、例えば僕が好きなところは、
「外部のパートナーと同じだけコミットすること」
「具体物でコミュニケーションすること」
ちょうど、「ワイヤフレームで機能の善し悪しの議論をしてはいけない」、なんて書き込みをしようか迷っていたところでした。できるだけ具体的なデザインモックアップはあった方が良いと思います。
「プランニングと実装を分離させないこと」
要は上流工程と下流工程で、全然関わり合いのない人に分離すると良いものは作れないってことです。
「アテンションを獲得するには「突出力」が必要」
さらに、
「突出」とは2つの意味があって、「目立つ」と「ユーザーの期待値レベルを超えている」こと。
などなど、他にも、サービスを作る人にとっては当たり前に必要なことなどもいろいろ書いてあります。Webのサービスを検討する機会がある人は読んでみると良いと思います。
Webサイト構築に関わる様々なタイミングで読み返してみたい!と思う本です。
著者の村上です。たまたま発見しました。大変ポジティブにとらえていただきありがとうございます。うれしいです。