March 22, 2008
何年も前から2ちゃんねるの不動産板見てたし、勝間さんの本などを読んで、分不相応な住宅ローンを組むのは損をするというのは理屈としてわかる。
(A)マンション所有総費用から残存価値を引いたもの =「(a1)マンション購入で払う全額」??「(a2)期間終了後のマンション残存価値」
(B)賃貸時の支払い総額 = 「(b1)賃貸で払う総額」
とした時に、(A)と(B)のどちらが大きいかを比較すればいい。
ポイントは (a1) をどこまできちんと見積もれるか。マンション本体価格に加えて、ローンの利子、購入時の手数料、固定資産税、マンション管理費や積立金をすべて含むこと。
a1を正しく見積もるのは、買ったことない人じゃないと無理でしょ。あと、購入にかかるコストは平均的な見通しであって事実ではない。
僕は、双方の実家が近い埼玉でマンションを購入しました。
エレベータが好きじゃないので小さなマンションです。
しかも割と分不相応なローンを組んでるかもしれません。僕の新卒時の同期がマンションを購入して月の支払いが6万円ぐらいと言ってました。素敵です。到底同じ給料をもらっていたとは思えません。
新築のマンション買って良かったなぁと思うこと。まぁツッコミどころはあると思いますが、基本原則として、面倒くさいことが面倒くさいと思う方です。
・何より1ボタンで風呂が沸かせることが一番幸せ。
(タイマーで風呂を沸かせる。多分、この設備がついている賃貸は家賃的に借りないかも。)
・住所が変わらなくて良い安定性
(二回も引っ越すと、段々人と断絶してくような気がする。)
・まぁ新しい設備を利用できる。古くなったり汚くなっても自分がやってることだから納得できる。築10年を超える賃貸のサッシや目地の汚れが嫌い。
・それなりに社会の仕組みを実体験できたこと。こういう話を自分のこととして考えられること。
・大家さんへの更新手続きとか面倒くさいのから解放される。
良くないと思ったこと
・光回線の速度が遅い。自由に回線引けないから明らかに不自由。
・修繕積立金とか、とても頭の痛い問題がある。
・マンションとは収入のパイが決まっている事業体である。維持していくための面倒が結構ある。買う人はそんなことを一切意識していない。
・そもそもマンション設備って自分たちで維持していかなきゃいけないんだよね。
・深夜帰宅のタクシー代が高い。
回線が自由に引けないところだけは、マンションを購入したことを後悔しています(:-p
そもそも集合住宅って、狭い土地に沢山の人が住める反面、「人同士が近いが故に発生する問題への対処コスト」が高いような気がしますね。
でも、それでマンションの管理会社なんてのがあるし、シルバー人材の管理人さんにお金が回るなら、まぁそれはそれでアリなのかもしれません。ただし管理費として住民がコスト負担していることには間違いありません。生涯賃金の切り崩しという視点で見てると、マンションに住むことそのものが、とても贅沢に思えます。
ところでサラリーマンをやめて会社を作るのは損か得か?という話がないのは、それそのものが不確実なことがわかっていて、さらに大きなリターンが見込めるかもしれないからだろう。
家の購入が損か得か?を語りたくなるのは、リターンがどれぐらいあるのか?を意識したいからだろうし、基本的に「安定をもたらすハズ」という幻想があるからなのかもしれない。
どっちが「安心か?」みたいな話になるから論争が起きる。自分は、そこはあまり意識していないなぁ。どっちにも存在する不確実性を自分自身がどう乗りこなせるかというところだと思う。
あと強いて言えば、並の金利で借金できるうちは借金しておくのは悪くないんじゃないかと。
借金ってのは信用を元にできるものですが、その信用は、なんだか知りませんが「**会社に勤めていること」だったりするわけですよ。
よくサラリーマンの世界では「どこに勤めているかなんて問題じゃない」って言いますが、会社に勤めていること自体が信用を得られるわけですよね。
会社を辞めた瞬間に普通の金利では借金なんてできなくなるわけです。
賃貸も同じで、自分の信用がなくて次の家が借りられなかったらホームレスになるわけですが。つまり賃貸派は賃貸派で、自分の信用が常に存在し続けることを前提にメリットを享受しているわけで、それはそれでとても幸せなことなのではないかと。
僕が今思っているのは、収入が減ることと社会的信用がなくなることは、同じ意味なんじゃないかと。逆に言えば、信用が得られる立場でいられるなら、ローンを支払い続ける能力はあるだろうし、繰り上げ返済だって一括購入も可能なんじゃないか?と。
単純ですかね?
僕は結構、勝間さんの本などで書かれていることは苦手で、自分は賢くない人の典型例なんだろうなぁと思うわけです。というか単純にこのままじゃマズイなーと思ってるところもあります。
ただネットは原理原則、リスク係数を最大化にして「かくあるべし」という言論に支配されがちなので、単純にDQNっぽいのもいいでしょ?
そもそもITサービス考える奴が、原理主義、効率主義であったら良いものなんて作れないですよ。Webサービスなんて「がんばれば誰でもできる」ことを、いかに再パッケージして簡単に、効率的に、そして楽しく使ってもらうか?ということを日夜考えてるわけだし。
・・・なんて言ってみたり。
以上、ご利用は計画的に。
光文社 (2007/11/16)
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賢くない人から、賢い人へ。
タイトルと中身のバランス?