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藤川真一について


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March 09, 2008

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ケータイ小説に続いて、携帯での音楽配信のヒット作が話題になっていた。
というかケータイ小説の話を見て、こういうところに着目したのかもしれない。

asahi.com:配信シングル急成長、格付け異変 - 携帯電話 - デジタル


「愛唄」は04年に始まった音楽配信サービス「着うたフル」で初めて100万回のダウンロードを記録した。曲の一部である「着うた」に対し、「フル」は一曲丸ごとの完全版。「千の風」はオリコンのシングルCDチャートこそ年間1位だが、フルでは配信されていない。一方、「愛唄」はCDチャートで24位。さらにCD2位、フル3位の宇多田ヒカル「Flavor Of Life」なんて曲もある。こちらは4日に発表されたゴールドディスク大賞で年間1位シングルに選ばれた(07年発売の曲が対象。「千の風」は06年発売)。

それに対して、オリコン社長曰く、


「本当に好きなアーティストの音は手元に形として持っておきたいもの。シングルヒットはアルバム購入の道筋をつけ、ひいてはアーティストへの忠誠度を高める役目を果たしてきた。配信はまだ宣伝道具の域を出ていないのではないか」

とりあえずシングルだって宣伝道具なんじゃないの?って思った。
所有形態が手元に持っておきたいってのは理解するけど、どっちかというとそれってアルバムじゃないかな。

しかし問題は最終的にCDで持ちたいか否かではなくて、特に新人アーティストの認知手段がCDよりもオンラインの方が強力になるのでは?ということだから、この話は的外れなのでは?!


だが、日本レコード協会によると、昨年のCDシングル生産金額は前年比92%の469億円、一方で配信シングル(パソコン含む)は右肩上がりの383億円。1000円を超えるCDに対し、フルは1曲300〜400円ほど。枚数にあたるダウンロード数ではすでに勝っており、金額も08年に逆転するかもしれない。シングル曲の流通手段として、配信がCDに肩を並べる存在になったといえる。

さらにこんな例もある。昨年、洋楽で指折りの人気曲となったR&B歌手ニーヨの「ビコーズ・オブ・ユー」は着うたフルで約20万ダウンロードされたにもかかわらず、シングルチャートに名前が出てこない。CDを出していないからだ。

「配信市場の可能性がどこまであるのかを試すための実験でした。シングルを出さずとも結果的にアルバムは約50万枚のヒットに結びついた」と発売元ユニバーサルミュージック洋楽部門の加藤公隆マネージング・ディレクターは話す。「アーティストによってCDだけ、CDと配信、配信のみといった柔軟な売り方ができる時代になった」



一番重要なのは、

「ネットで新人アーティストをプロモーションする流れがようやく成り立つようになってきた!!」

「ただし携帯でね。」

ということだと思う。

昔からベンチャーがインディーズのアーティストを集めてきてプロモーションするサイトなんてのは、割と陳腐なアイディアとしてあったわけです。インディーズならお金かからないですしね。

しかし、やはりネットでフィルタリングされてるのもあり実力的にうまくいくはずもなく、以前、プロの音楽事務所のネットワークは侮れないので、実力があって、メジャー受けするアーティストにはすぐプロのスカウトが唾をつけるという話を聞いたことがある。

今回の話は、プロの音楽事務所が、これまでの音楽CDという流れで売りに行くだけではなく、ネット配信という道具を得たことが最大の価値ということになる。

ただ、ここで話になっているのは、あくまでも既存の新人発掘フローのアウトプットが携帯電話に向いたというだけで、別にネットがあって新人が出てきたわけではなく、あくまでもリスナーが携帯電話の向こうにいたということだ。

なので、これを見たから「ようやくネットの時代が来たか!」と考えるのは尚早だが、そこはそれケータイ小説のようにボトムアップのアプローチでミュージシャンが大きく目立つようになるのも、もう少しと言ったところか。

UGCモデルというのは、なにがしかの形で参加する人口が数千人、数万人以上出てきたときに、その0.1%とかもっと低い確率で当たりが出てくるってのと、その当たりが自動的に浮き上がってくる仕組みを兼ね備えていることがポイントなので、まさに、音楽を聞く手段として、携帯電話やネットが当たり前のようになっていくことが、その第一歩になるはずだ。

今のところプレーヤーとしては、ネット専業では、247Musicがあるが、ここは昔ながらのインディーズ発掘とプロの視点がハイブリッドに交わったところ。携帯もやってるのかな。もし、やってないなら今すぐやった方が良いと思う。

ここのサイトを見ててなんとなく思うのがデザインがきれいすぎってのがあって、「音楽ってかくあるべし」ってのをサイトデザインも含めたブランディングとして伝えようとしてるなら、こと携帯戦略に関しては捨てた方が良いかもね。もっとダイレクトなメッセージで直接10代の心に語りかけるのが携帯流だと思うから。それこそ尾崎豊みたいな。

他にも携帯小説を手がけている携帯UGC系や、ニコニコ動画あたりもキープレーヤーということか。

とにかくネットという新しい世界が出てくる以上は、既存の秩序では測定しきれない混沌が出てくるべきなのだ。そこで新しい秩序も生まれる。そんな混沌の先にこそネット社会の実現があるハズなので、とりあえず今は何かが動いてるぞー!という印象である。

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