February 22, 2008
明日期限の原稿チェックしてから寝なきゃいけないのにblogを書いてしまう悪い癖。
(追記:最低2回分のブログエントリーを勢いに任せて書いてしまったのでタイトルがうまくつけられない。今は後悔してる)
以下、実感に基づく法則です。数字出せって言われたら出せません。
■Web関係者は元パチプロが多い理論
これ結構自信ある。
その昔、パチンコは粘れば粘るだけ儲かった時代があったそうな。つまり当たりの確率が、つぎ込んだお金より回収できる金額が大きいので、時間をかければかけるだけ儲かるので開店から閉店まで台で粘る。
時代としては、ダイスキで飯島直子が出ていたあの頃だ。
僕は、その頃、東所沢のパチンコ屋でフィーバーパワフルをやってあっという間に3万円吸われた経験から、これは向いてないと競馬に専念してしまったが、もっとちゃんと情報を知っていればもっと遊べたのに。そんな話をしていたら、僕と同世代のWeb業界のマネージャー、経営層で、あー賢いなーこの人って思う人が、パチンコにハマっているケースが多いという共通のプロファイルを見つけた。
当時、僕の身の回りにいたパチンカーは、もっと儲かってなくて、当たりとハズレが乱高下するムラの多い人たちばかりだったので、そんなものかと思っていた。
Webは多数のアクセスの中から、一定の数字をひろうコンバージョンレートの世界。アクセスした人がすべて適切なお客さんなわけじゃなくて、その中の数パーセントに何かのメッセージを伝える。だから、アクセス数は絶対だし、もちろん、コミュニケーションの確度を高めるのも大事。
やってはいけないのは、自分の好き嫌いで例えば「こんなバナー誰もクリックしないよ」って決めつけること。それは絶対にダメ><
全体から一定数のニーズを拾い上げ、そこにビジネスを見いだすセンスが、パチンコの確率論に似ているのかもしれない。
もちろん、それだけお金と時間をかける度胸と、適切な情報へのアンテナ力がベンチャーを始めるビジネスセンスに似ているってのも含めて。
■フツーの人も進化する論
RSSリーダーが失敗した理由という話が最近出ていました。
そこで、出ていた「フツーの人」という表現。
伊達に僕も年取ってないので実感を書くと、フツーの人って進化するんですよ。
このblogでも何度か書いてるけど、昔は、電子メールが理解されなかったんですよ。
・誰と話すの?
・何故文字で連絡しなきゃいけないの?
・電話でいいじゃん。
こういうのは環境一つで変わるというのを実感しているので、RSSフィードも見方一つ。
着実にレイヤーを重ねていくってのは大事。
その上で生まれる利便性を、うまく見せる人がでてくることで爆発的に広まる。
メールをメイルと記述し、コマンドラインでしか見ないうちは、フツーの人に用途なんて見えるわけもないのはまぁわかる。
しかし、そういう礎の上に、i-modeや写メールなどと言う名前で、既存のプロトコルの上に利便性を重ねてわかりやすくすることで、「あ、こんな便利なモノが世の中にあったんだ!」という認知を得るわけです。
RSS feedは、そのポテンシャルが十分にある。セマンティックWebの最もシンプルな形として、透過的にデータが繋がるようになるハズ。
その時に、RSSを直接読むRSSリーダーとは限らない。どちらかというとRSSリーダーはテスターのような存在なのかもしれない。電気のようにデータが流通し、そのデータを元に何かが動く。それこそネット家電とかね。
なので悲観的にならずに、せっかくオープンな企画なんだから、自分たちだけ楽しく使っておけばOK!
その楽しさを見てる賢い人が、使い勝手に変換してくれるよ。
■「難しい」=「興味ない」論
フツーの人にとって難しいとか簡単ってのも、同じ。マニアもちゃんと使えるなら、これは乗り越えられる。僕らがダメかそうかを判断するのは、自分がやれるかやれないかよりも、そのことを知らない他人に口頭で説明できるか?で決まるかも。ダメなものは説明できないし、説明できなきゃクチコミが起きないんだから、流行らない。
しかしながら、その昔流行ったポケベルの数字入力。あれは、ものすごいCUIだと思いませんか?
僕はあれをやるのは無理です。
ポケベル打ちができる人が、その気になればシェルやviを使いこなすなんてできる。Windowsアプリのショートカットだって簡単に乗り越えられる。
そして携帯のギャル文字。あれもものすごいクリエイティブで難解な言語。
あのスキルがあるなら、ブラウザで実現したいことがイメージさえできればJavaScript書けるって。
要は、僕らはパソコンが好きだからシェルを動かしたり、JavaScriptを動くことが楽しいのでがんばれるわけです。そんなのが好きじゃない人は、単純に興味を持てないから難しそうということになる。
あまり「難しそう」という言葉は信用しない方が良い。どちらかというと「興味がない」と読み替えるべし。
だから見せ方だけの問題って言うのは正しいと思う。難しさを乗り越えさせるだけの魅力を見せること。
大事なのは、人を信じること希望は捨てないこと。単純な心がけとして大事だと思う。「一般人」とか「フツーの人」って、「自分とは違う」みたいな根拠のないセグメント分けをすると、相手のことを素直に思えなくなる。それはマズイ。