January 12, 2008
年明け早々、モバイルノートの話題が熱い。
まず、もうじき行われるMac World Expoで、新しいモバイル向けMacBook(pro?)が発表される見通しという話。
もう何年もこの話題に踊らされてきた感もあって、Mac好きな人と合うと、「今年の巨人はどうなる?」のと同じようなノリで、「今回は出ますかねぇ」などと会話をしていたもので、いっそ、このまま待たされると、感動も大きくなるとのだが、どうもホントに出るようだ。
アップル、超軽量ノート型MacをMacworldで発表か?--CNBCが報道
米CNBCがどういう位置づけの存在なのかは全然知らないのだが、経済番組で報道される以上は、単純にマニアのうわさ話ではないことを意味すると思う。(前にも出てたらごめん)
もう一つ、Eee PCと呼ばれる低価格なノートPCの国内販売開始。
7インチ液晶
512MBメモリ
4GBのフラッシュメモリによるディスク
無線LAN、SDカードスロット、Webカメラ(30万画素)搭載
重量 920g
で価格が5万円弱と、昔の僕ならすぐに飛びつく値段だ。
国内販売される機種のOSはWindows XP Home
バッテリーは4時間以下とのこと。まともに使ったら2時間ぐらいなんだろう。
国内ではネット端末というプロモーションをしているようで、価格が安いことから、ポケットボードみたいな存在になったら面白いなぁと思いつつ、もうそんな時代ではないか、とも思うところ。
そういえば、これ教育機関向けだったよね。用途違うんじゃないかなとは微妙に思うが。
この両方の機種のウリは、ハードディスクではなくフラッシュメモリによるディスクであること。
SSDという名前のディスクだ。SSDとは、Solid State Diskの略らしく、Solid Stateとは半導体のことなので、半導体ディスク・・・つまり、フラッシュメモリによるディスクと言う意味。
このSSDのパフォーマンスや安全性がノート用のHDDより高く、軽量なので、モバイルノートとしても価値が高い、という理屈が、非常に魅力的に感じる要因ではないだろうか。
今まで、このSSDの価格が非常に高かったのだが、これまでもiPod用HDDやiPod用フラッシュメモリで価格のイノベーション(価格破壊)を起こしてきたアップルなだけに、この新機種発表のタイミングで、SSDの価格が一気に下がることも期待できる。
さて個人的な話だが、Macのノートが発表されたらどうしようか?と悩んでいた。
Macのノートは非常に魅力的だ。一言で言ってしまえば「名前だけで、すげー欲しい」
でも持ち歩きは、ただ単にアップルのブランドだけではない重量やカバンの取り回しなどと言った現実と向き合うこととなる。
ヘビーなMacBookProを持ち歩いている人もいるが、電車で1時間の通勤をする僕には無理な話で、すぐに持ち歩かなくなることが目に見えている。
何故かというと、実際そんなに使わないんだよね。
コミュニケーションや写真も含めた情報発信がモバツイッター+携帯電話で完結してるってのもあるし。
ファミレスやカフェで携帯はいくらでもいじってても問題ないけど、パソコンを開くのはダメってところもある。アクセスしてる先は同じなのにね。
でもモバツイッターのサーバ管理や仕事で、たまにクリティカルな事態で、ノートPCを使わなきゃいけないことがあって、持ち歩いていることには、とても意味がある。
今、持ち歩いているのは、Let's Note R6である。Windows Vistaがモバイルと相性が悪く、Vistaはとても嫌なのだが、道具としてのLet's Noteは、非常に良好である。
正直、パフォーマンスは満足してないし、バッテリーの持ちも悪くはないけど、良いとも思わない。これらは多分、Vistaが影響してる。なにより必要もないのに無駄にメモリを増やしてる感がある。
重量が940gである。VAIO typeGなどでもっと軽い機種も存在するが、Eee PCがLet's Noteよりスペックが低くて、SSDを搭載しているにも関わらず920gである。
そう考えるとHDDを搭載して普通にWindows VistaとCore2Duoが載って940gのLet's Noteはやっぱりすごいマシンだと思う。
またVAIOも含めてモバイルは国産ノートに限ると思っているので、よほどのサプライズがない限り、SSDを搭載したMacのノートがこの重量で出るとは思えない。
Macもどんなに軽いと言っても、1.1kgから1.4kgの間ではなかろうかと。
僕の荷物基準で言うと、ノートPCの重量が1.2kgを超えると、仕事帰りにカバンがずっしり重いと感じるようになって、持ち歩かなくなるきっかけになる。Let's Noteの940gは、カバンは軽くないけど、半年以上持ち歩いて今のところ大丈夫。肉のパック一つぐらいの差がなんだと思うかも知れないけど、経験論としてこの300gは大きい。
ということで、たとえMacのノートでも持ち歩くなら1.2kg以下にしたいところ。
またそれとは全然違う話で、MacBookのリプレースをしたいってのがあります。
MacBookは発表して即購入し、¥138,000という低価格なのに、今までで一番使ってて楽しいと思えるパソコンで、なによりクリエイティブ。こんなことを思うのはX68000以来のことですし、こんなにコストパフォーマンスが高いと思ったパソコンは過去ありません。
ただ、60GBのハードディスクの容量の少なさがあります。なんでこんなに容量が余ってないのかがよくわからないのですが、後1GBぐらいしか残ってないので、iPod touchに動画が入れられないという事態になっています。
また増設可能なメモリが2GBというのも大きく、ブラウザ+Eclipse+メールあたりのメモリ使用量が大きいので2GBでは足りません。定期的に電源を落としてる人は問題を感じないと思いますが、僕は通常スタンバイで使ってるので、ソフトは動作させっぱなしです。
Mac OS X Tigerの場合、メモリがなくなるとブラウザが落ちるとかIMEが固まるとか、不幸な事態が続出するのでメモリを増やしたいです。以上の理由から、Parallelsも使わなくなってしまいました。
今のMacBookが4GBまで増やせるとのことで、こっちの方がプライオリティが高いような気もします。MacOS Xが3GBで、ParallelsのXPに1GBを振り分けたい。
Macの新機種が、MacBookとLet's Noteをまるまる代替することが可能だったら、それが一番理想です。しかし、画面やキーボードの使い勝手と、重さ、大きさ、厚さというのはトレードオフの関係にあるのが今までのモバイルノートの歴史で、そこに新しいイノベーションを持ち込んでくれるなら、すぐに注文したいです。iPod touchのように、そういう期待ができるような製品がでるのでしょうか。
それと、この2機種にはWindows Vistaが一切関わっていません。海外でEee PCが発売されていたときに、マニアが注目したのはLinuxデスクトップの方です。販売側として選択を求められたときに、まだWinを捨てるのは取れる選択ではないかもしれませんが、実質的には、そう困らない現状になっているハズです。
何よりLinuxにUSBカメラや無線LANなどのデバイス系はサポートしてあげないと、簡単にはインストールできないと思うので、商品性として完結型のノートPCには向いているハズです。あまり更新を考えないようなアプライアンス用途に最適だと思うので、新しい情報の取り込みがWebアプリケーション側で完結することが条件かもしれないので、あと数年以内ですかね。
(Flash Playerも、Linuxにはちゃんと最新版が追従してるよね。ここ無視しちゃいけないです。Officeの真の代替案を提供するのは、googleではなくAdobeかもしれないから。)
3年後か5年後かわからないけど、Microsoftはどうなってるんだろうと思うところです。あの巨人が!ということにもなりかねないと思うところ。
追記------------
Mac Book Airは、MAXメモリ2GB(オンボード)というところで僕基準的にアウト。
モバイルノートとして見たら、
+液晶サイズ
+CPUスペック
-重さ
-メモリ
ですね。薄い割には重い。このCPUでなら、この重さは軽いでしょうが、逆に液晶が大きくてCPUがそこそこ高スペックなので、余計にメモリが足りないことが気になってしまったり割り切りがしにくい罠。
薄さ重視でメモリ増設できないってのは、昔の三菱のノート思い出したりしちゃいました。
MacBookProとかメインマシンを使ってる人には、サブノートとして良いマシンだろうなぁ。
同じくMacBookのリプレースを考えています。
理由はこれまた同じくメモリの上限が2GBというところ。
足りない。。。
ウワサのウルトラモバイルも気になるけど、いまのMacBookのモニターサイズよりも小さくなるのであれば使用用途としてきびしいのでスルー。
自宅と事務所間を持ち歩いているので軽いに越したことはないのだけど、モニターサイズも重要なので、それ次第で何と置き換えるかが決まるかな。
とりあえず来週の発表を待ちましょうかね。