December 20, 2007
最近、携帯で見られないWebサービスには、アクセスしてる余裕がない。
家では、もっぱらblogのチェック、モバツイッターのメンテ、自分のblog書きで気持ちが精一杯だ。
特に今月は、忘年会のようなイベントが非常に忙しく、家に帰ってきても寂しがってる犬の世話で精一杯。新しいWebサービスを開拓する余裕はない。
携帯電話の使い方は、しょぼいモバイルデバイスに最適化された、いわゆるケータイサイトは一切見なくて、
1.モバツイッターでtwitterをして、最新情報やトレンドを把握したり。みんなが見てるニュースを見たり。
2.ふと思い出したことをモバツイッター tMenuからgoogle⇒PCサイトを見る(ここからgmailも見られる)
3.街でわからないことがあったら、モバツイッター tMenuからwikipedia検索する。
4.自分でモバツイッターに保存しておいたPCサイトを見る。
5.自分でモバツイッターに保存しておいたtumblrを見る。
と、全てモバツイッターを起点にして遊んでいる。確かに自分の用途にあわせて機能を拡張している部分はあって、そこは作り手の特権かもしれない。
これは見ておかないと!と思ったものは、モバツイッターにつけておいたOKUZASHIKIというミニブログ機能にメモしておいて、PCからでも携帯からでも見られるようにしている。
OKUZASHIKIに登録するブックマークレットが用意されていて、家のPCや会社のPCで、これは!と思ったURLをとりあえず保存しておいて(画像つきで!)、携帯で「あとで見る」わけだ。
僕は、PCでは「あとで見る」は絶対できない。
なぜかというと、PCに向かうときは、「アウトプットモード」か、常に新しい情報を「取り込むモード」になっているからだ。
PCでは、常に新しい情報が入ってくる。
古い情報を咀嚼する余裕はなく、情報を追っかける方で精一杯で、常に前に走ることを強要されている感覚がある。
僕がtumblrを使いこなせてないのは、この辺の余裕のなさにもあるだろう。
余剰時間 - PCを使う精神力時間 = アウトプット(モバツイ、blog) + RSSによる最新情報のチェック
こんな等式が成り立っているようなイメージ。iKnow!とかやりたいのに、全然できません。
それに比べて携帯の利用姿勢は、「暇つぶし」だ。
正確には、「脳の暇つぶし」
PCが取り込みモードならば、携帯は、情報の咀嚼を行う絶好の機会だ。
トイレに座った時、電車の中、歩いている時、お店でオーダーを待っている時などなど生活のあらゆる隙間の時間に脳に余裕ができたときや、脳にニーズが生まれたときに、携帯を使ってネットに繋がることができる。
いろんな発想は、カラダを動かしたり、街の風景や人と話している時に思いつくことが多いので、そこでの疑問や思いつきを逃さないために、調べたりtwitterやOKUZASHIKIに保存したりするのを重視しています。
また、僕のOKUZASHIKIに書いてある情報の一つとして、なかなかPCでは作業をする時間が取れないsmashmediaの河野さんが作っていて僕も参加している、ぽぷるの承認作業を携帯でやっている。
ぽぷるでは、Yahoo!のサーファーみたいな作業をしていて、信頼できるblogの選別を目視で行う作業をしている。
モバツイからぽぷるにアクセスしていくと、その先のblogサイトも携帯ブラウザで見られるようにコンテンツ変換をして表示するので、ちゃんと読むことができる。
コンテンツ変換と言うのは、携帯でメモリ不足にならないようページを分割したり、画像の縮小表示をするのが主な処理である。今時、ほとんどCSSを使ったサイトばかりなので、要はCSSがオフになった状態でコンテンツが見られると考えるとわかりやすい。
多分、ぽぷるのメンテナの人で、携帯だけで承認作業をしている人は他にいまい。
そんな感じで、PCサイトを携帯で使いこなすような活動をしているのだが、どうも他にこういうことを興味を持ってくれる人があまりいないような気がする。
こういう話題を書いても反応が薄い。別に僕はこれで充実しているので認められる必要はないのだが。
別にモバツイを使ってくださいとかじゃなくて、もちろんモバツイは多くの人に使っていただいていますが、そこから携帯を使いこなしてます!的な動きがもっと見えてきたら良いなぁなんて思っています。
ひょっとしたら携帯のLivedoor Readerとかを使ってネットのチェックしている人は多いのかもしれないが、それともPCサイトはPCで見たい、未だに携帯は使い勝手が悪くて使いたくない!という固定観念になっているのだろうか?
僕は、携帯をアクティブに活用するようになって、Let's Noteを使う頻度が下がった。
モバツイッターの障害対応がなければ、一切、モバイルPCを持ち歩く必要はないと思っている。
最近は、F's Garageに貼る写真も、モバツイッターの写ツに送った写真のURLをそのまま貼り付けている。写ツは、写真というリアルな情報をインターネットを何百人もの人たちに告知するのが最短でできる仕組みだと思っているので、その情報をそのまま転用した方が便利。
こういうことをやってて思うのは、もしPCでしかできない情報のアウトプットや情報に興味がなかったら、そりゃ携帯だけで事足りるよなぁと言うこと。
もし僕が、オタ系、IT系ブログの類を見ないのなら、mixiだって芸能人ブログだって携帯対応してるし、コミュニケーションは携帯サイトやメールでできるし、そりゃPCサイトは不要だろということになる。
正確に言うと、インターネットに繋がる用途が、携帯だけで完結可能ということ。
もしかしたら、携帯で十分だから携帯だけしか使わないユーザーと、携帯が苦手なのでPCしか使えないユーザーの断絶なのかもしれない。
別にそれはそれで構わない、PCはオタク系、IT系コンテンツが充実しているので絶対的にPCを支持し続ける人はいると思うが、結構、重要なのがWeb屋のプロが携帯に興味を持てないとしたら、それはヤバイ。
今、仕事でECをやっていて、よく「こんなもの携帯で買う人いるの?」という話がでてくる。
プロが一番やってはいけないのは、自分の尺度で物事を考えること。そして、携帯に関しては自分たちはレガシーな人種であることを認識すること。
ここまで述べたとおり、携帯が持つ「何かの合間にできるやりやすさ」や、「行動の延長線でインターネットに繋がる気軽さ」という要素で考えると、リアルな行動と断絶しているPCよりも遙かに優位なのではないだろうか?
主婦の人が赤ちゃんを抱えたまま、携帯片手にネットで人と繋がるようなことはPCではできない。これは実際に、gumiというtwitterライクな携帯サービスで行われているシーンの一つだそうだ。
もちろん情報の閲覧性に欠けるので、情報によって向き不向きはある。一覧表示は苦手だが、個々の情報に関しては、古い機種を無視すれば、幅200pxの画像が軽く見られる時代だ。どんな感じなのか?は、エロのtumblrをモバツイッターを経由してアクセスしてみて、自分のゴーストがどうささやくか?で判断可能したら良いかもしれない。
いずれにせよ、twitterやtumblrのように人の手でフィルタリングされた情報は、携帯には向いていると思う。ひょっとしたらWeb2.0的ダイナミズムが行く先も携帯のようなモバイルデバイスと親和性が高くなっていくのかもしれない。