September 23, 2007
デジタルステージという会社は非常に個性的な会社だ。
開発合宿は、合宿ブームが始まる前から行われており、そこではソフトウエアのコンセプトや本質をみんなでとことん考え、その先にある形を作っていく。
それは生い立ちである第三舞台の会社である「サードステージ」のデジタル部門が独立する形で作られたこの会社らしく、彼らが作っているものもまた舞台の演劇のような「物語」をソフトウエアという形で実現するものではないかと思う。
そのあたりの話が思いっきり詰まった本が出た。
アスキー (2007/09/10)
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デジタルステージさんには、前の会社で一緒だったN君が勤めている。
彼は、是非、平野さんと僕を会わせたいという話を前からしていた。
なるほど、この本を読んでその理由を理解したような気がする。
物事を深く考える感覚の方向性が似ているというか、そこに着目している人はあまり見たことがないというか、そんなところを感じた。
似ている、とか言うと、大変おこがましい話なのであるが、例えば本書の中に書いてある、本屋で本を探すときの話。
「なんでこんなバラバラとページをめくるだけで、欲しい本がわかるんだろう」
「本屋さんで僕たちは明確な目的(検索項目)がないのに、検索してるんですよね」
というくだり。人間の検索能力についての言及であるが、僕も常々そう思っていた。
僕のケースはもっと下世話で、例えば駅の階段で前にいる女の子のパンツが見えそうだとすると、別に見たいわけでもないのに、勝手に心の中でイベントが立つ。
「心の正規表現エンジンが常に働いている」
「ゴーストがささやく」
と言う表現で、よく人に話す。
それはプログラミングが必要なコンピュータよりも遥かに人間は能力が優れていると思う一瞬であるが、そんなことを考える感覚は結構似ているんじゃないかと思う。
最近、僕はカラメルのスタッフブログというのを書いている。
スタッフブログと言っても、僕が一人で書いているブログ。
カラメルに出店可能なネットショップASPであるColor Me Shop!proをお使いいただくショップオーナーさんには、ネットビジネスをはじめたばかりの人も多く、特にネットリテラシー面での知識がまだまだこれからという方が多く見受けられる。
そんなショップオーナーさんのWeb面での底上げを目指して書いているブログである。
もちろん、僕が担当するカラメルというショッピングモールと、アクセスプラスというアクセス解析サービスの売り込みというのを最終目標として、コストをかけている。
最近は、このブログを如何に書くか?という作業をしている時間も少なくない。
結構、たまに悩ましいと思うのは、僕という個人が立つ形でサービスを売り込むのはどうなんだろう?と思うところがあった。少なくとも、そこに工数をかけていて良いのだろうか?
しかし、この部分については平野さんの本にもある「顔が見える」こと。デジタルステージさんのプロダクトは、平野さんのプレゼンテーションのビデオが店頭で流れている。店頭で社長のプレゼンテーションが流れているソフトはそうそうない。
これは同じことを久米繊維工業の久米社長とお話したときにも言われたことだし、何より僕がショップオーナーさんに伝えたい「顔が見えるサービス」とは何か?というところそのものだ。
ただ、このブログをお読みの方は、ご存知の通り、僕の文章は、多分実際に会って僕としゃべるよりも固くてややこしいし、決して目立つタイプではないので、別段それが数字に結びついているというわけではないのだが、近々、ショップオーナーさんがアクセスする管理者画面にもブログの新着情報を表示してもらう手はずを整えているので、「モノを売る前に自分を売れ」の精神で頑張ってみようと、この本を読んで思った。
この本は、ちょうどデジタルステージさんがBind for weblifeというソフトウエアをリリースするのと合わせて出版された本である。
今日、有楽町のビックカメラに立ち寄ったら、MacコーナーにBind for weblifeを説明する平野さんのプレゼン映像が大きなプラズマディスプレイに流れており、中身をいじることができたので、説明を聞きながら触ってみた。
Bind for weblifeは、ウェブページ制作ソフトだ。
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あらかじめ用意されている素敵なデザインのテンプレートを変更していくアプローチでページを増やしていく。基本操作としては、テンプレートに埋め込み済みの文字を、画面上で編集していくので、レイアウトを都度確認しながら編集できる。
操作体系はAdobeのContributeのように、ブラウザ上のページを直接いじるような感じ。
とにかくいじっていてソフトウエアそのものもデザインもカッコイイので、店頭で見かけたら是非触ってみてください。
僕もビジュアルデザインは全然ダメなので欲しいです。
多分、Keynoteにハマって、もうパワポなんてダサくて使えないと思ってる人には向いているような気がします。
デザインができる人は、パワポもかっこよく使いこなすからね。パワポの方が高機能なわけだし。
「できる」と「できた」は違う。