August 17, 2007
エスカレーターで歩くのは危険なので、最近は手すりにつかまって歩かないことを奨励しているという話が載っていました。
社団法人・日本エレベータ協会に聞いた。
「もともとエスカレーターは片側をあけないで乗ることが基本です。片側をあけ、急ぐ人が歩いて通るというのは、自然発生的に生まれてしまったもの。本来は、ステップの黄色い枠の中に立ち、必ず移動手すりを持つというのが、正しい乗り方ではないでしょうか」
と、事務局長の井出さんは言う。
その理由は、「安全装置が動作した時や停電の時は急停止するから、転倒を防ぐため」ということ。また、なぜ両側に乗るべきなのかというと、「片側だと輸送効率が悪いという理由のほか、移動手すり側の手が不自由な人などもいるから」ということのようだった。
とはいえ現実的に今更、エスカレーターを急ぐ人が減らないのは変わらないであろうという大前提の元、駅なんかで、片方を譲る弊害で起きる、よくあるケースとして、
「エスカレーターで右をあけるがために、エスカレーターの入り口が渋滞するのは愚の骨頂」
誰も乗ってない、追い越しレーンとやらのために優先的にあけられている板が動き続けるなんて無駄過ぎです。
こういうことを書くとエスカレーターしかないエリアはどうのこうのという話が出てくるので、そういうのは、もう話が面倒なので、一旦話の対象から除いて、エスカレーターの大多数に横に階段が併設されていると仮定すれば、
「そんなに急ぐなら階段を走れ!」
と思うわけです。そもそもエスカレーターという自動昇降装置という別に安全でもない装置に乗っている人をどかして、自分が多少でも楽しながらも前に行きたいと言うこと自体がワガママも良いところです。
そこをマナーとして片側をあけることを主張するとしたら、それは「ミクシィの読み逃げ禁止」に近い理屈を感じます。
ということで、エレベーター入り口の渋滞に並ぶのが嫌な小市民は、押し出される形で階段を使うケースが多いのです。
ただ東京は、ホームがバカみたいに地下深くにあるとか、やっぱり生きていくのが大変なので、エスカレーターを歩きながら早く行かなきゃいけないとか、そういう現実があるんだよねぇ。なので、せめてホームが地下深くなるような電車の沿線には住まないようにするぐらいが自衛手段です。
何事もあまり大きすぎないのが好きです。
同様に、よく満員電車の中で喧嘩してる人いるけど、あぁどっちも被害者なのねと思いますね。
電車が混んでさえなければ、お互いのパーソナルスペースを犯す事なんて絶対にありえないと思うし。別に嫌なことをやりたくて周りに迷惑かけているわけじゃないと思うし。
インフラに人が集まるってのは、とても面白いモノで、そこの上に新しいマナーや常識はうまれたり、便利になったり不便になったり、愛が生まれたり、いさかいが起きたりするんですよね。仕事や産業、環境破壊なんかもそうか。
エスカレーターのこと書いてますけど、このエントリで思ってることは結構ソーシャルコミュニケーション論です。きっと。ええ。