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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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August 02, 2007

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システム仕様の話でなく、施策レベルでの仕様を検討するときに「普通はこうなってるからこうした方が良い」と言われるのは勘弁して欲しい。

そこにある真実は2つ。

1.それがステレオタイプだったとしたら、それを真似をしたら存在価値が無くなることを示す。

物事に「ふつう」なんてものはない。

それがベストプラクティスと確実に言い切れるなら乗っても良いかもしれないが差別化要素を捨てたことになる。

世の中、サイトのレイアウトがほぼ同じ構成になっているのもそうだよね。

均質化の先、イノベーションにチャレンジしないことが、自分のキャリアパスにとって、どう影響するか?って考えてる人ってどれぐらいいるのかな。

それしかできない、チャレンジしないってのは、作業員としてならアリだけど、クリエイターとは言わない。

2.「普通」という言葉は、自己の限界を示す言葉である。

そこが壁になっていることの現れである。「普通」という言葉を出してしまった瞬間から、多分、その状態から超える努力はできない、もしくはハナからそんな気はないのかもしれない。

そこを超えた先に、新しい世界が待っている。だから、そこを乗り越える努力をしなくてはならない。

何故か?

そのスタンダードを最初に作った人には、「普通」なんて言葉は存在しなかったから。

あくまで一つの選択肢にしか過ぎなかっただけだ。後の人たちは、それをロクに考えもせずパクったケースも結構多いハズなんだ。

そしてみんなが真似してき積み重ねで生まれた「普通」は、本当にそれがベストな選択肢なのか?

一つ確信があって、最初の人から後に続いた人は、そのことについて最初の人以上には考えていない人がほぼ大多数だと思う。これは経験的に思うこと。(それを否定した人は、考えている人と、考えていない人と、考えられなくなった人が混在している)

だから最初の人の選択肢がベストではなかったら、続く人もみんな間違える。
これが「バッドノウハウ」誕生の秘訣。

もし、こういうことに悩んで悩んで悩みきって、出たその選択肢が、例え「普通」と同じ選択肢であったとしても、あなたの意見として最高の選択肢であると思えるなら話を聞こう。

その時には、絶対に「普通こうだから」なんてつまらない理由ではない、素晴らしい理由が言えるハズだ。

その話を聞きたい。

そうではなくて「普通」と言う言葉だけなら、ご勘弁。
つまらない理由だけでパクりなんかするつもりはないし、僕はそんな話は聞きたくない。

それは最初にそれを考えた人に負けてるだけだから。

あと結構重要なことは、それをやることで、何かが改善されなければ、そのアイディアは無価値であるということ。何かがプラスにならなければやる必要はない。

自分が考えた選択肢でも苦労はするんだけど、「普通は」とかで安易に選んだ道もまた苦しいんだよ。結果が全てだから。同じ苦労をするのなら、少なくとも前向きではない理由の選択は絶対にしない。

しかも大体、軽く妥協したところは、後で後悔する出来事が起きるんだよね。決して自分の選択肢が正しいだなんて思ってないし、もっと良い選択肢があると常に思ってるけど、妥協したところが自分が思っていたよりうまく行ったと思うことは経験的に全然ない。

ちなみに僕はこういう話がリアルに出たときに、こういう話を無難に流してしまう悪いところがある。後からこう言っておけば良かったって思うようなのは、できるだけなくしていかねば。

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