May 02, 2007
面白い記事を見かけました。
>左のパソコンはエルミック・ウェスコムの「iNHERITOR」、右はロム
>ウィンの「98Base-D」というマシンです。
>どちらもアローラインは刻まれていないものの、80'sの日本パソ
>コン界を席捲したNEC製PC-9801系互換機です。
工場などで動いている生産装置の制御にPC98を使っていたような機種の代替機ですね。
PC98が求められる分野だとN88 Basicで組まれたソフトが未だに現役だったりします。
I/Oボードを拡張スロットにさして、制御を行うリレーなどを動かすので、Cバスなんかが未だに現役だったりするんでしょう。それともN88-BasicからPCIバスをたたけたりするのだろうか。
分野としては、FA(Factory Automation)となります。この世界は、僕らが使っているPCのようにころころ買い換えたりはできません。
最低10年は生産に使いますので、途中で壊れて機械が動かなくなって生産が止まった、は許されないので、最低10年は簡単に入れ替えられるハードが供給されなくては困るのです。
しかも、大きな工場だと24h 365日稼働していたりします。
本当にクリティカルな制御コントローラなどは、もはやそれ専用で生産されていたりしますが、MS-DOSやWindowsをOSに使っているハードの場合は、インテルやAMDの互換CPUに、長期間生産されるCPUのクロックというのがあって、そういうのが細々と作られて、長期間の安定供給がなされます。
ここで紹介されているPC98互換機は、いよいよ486DX2 が生産終了に伴い、受注停止になるという話が載っているようです。
今あるのか知りませんが、AMDのAm5x86ではダメなのか?!というのは気になります。
僕らは、早すぎるパソコンの進化や、Web2.0だの3.0だの急峻な変化に半分慣れつつ、半分疲れていたりしますが、世の中には未だにN88 Basicでビジネスが動いている世界があるのだということを知っておくと、あの技術、この技術、アレが新しいこれが古いだのと忙しい日々の中で、少し気が楽になったりしないでしょうか?!