March 10, 2007
Plagger + Gmailという組み合わせで、mixiやRSSの情報をGmailに集約する人って結構見受けられるんですが、どうなんですかね。
せっかくメールという汎用フォーマットに落とし込んでるのに何故Gmailというステレオタイプ?というのはさておき、メーラーのUIはタイトル一覧が表示されて、本文を見るのにクリックして別画面に切り替えなくてはいけない。GmailはそこでWebベースの不利を補うように技術でカバーしているが、あくまでGmailはメールアプリである。
メールアプリが何故、こういうUIなのか?というと、未読を管理するためでしょう。
でもそれって、多くの人が未読が溜まる強迫観念に使うのを断念するRSSリーダーと変わらない印象がある。
メーラーのUIというのは「読まなくてはいけない情報」を適切に判別し、その「未読を管理する」ためのものなので、「読まなくても良い」情報が主体のネットの情報がそこに入ってくるのは方向性がそもそも違うんじゃないかなと。
もちろん、こういうのをちゃんと読んでいけるマメな人なら、Gmailで良いんでしょうけどね。
ただそれ以前に、plaggerによるmixiスクレイピングは、mixi日記のコメントはシームレスにできないよね?という即時性を捨てているし、機械によるあしあとには価値を感じられないのに、速攻で足跡がつくので、それ自体はちょっとウザイし、と、あまりよろしくない印象は持っている。
みんながこれを始めたら、あしあとが無効化されます。
mixiのあしあとの魅力ってのは、そこに人間が存在する、というアクティビティが情報に反映されているってところなので、そこに機械によるフィルターが一つ入るだけで情報としての価値はゼロに。その情報の価値は「マイミク一覧に登録されてるだけ」ってのとなんら変わらない。
余談ですが、学生時代にコンドームつけるのと、生ってどれぐらい感覚が違うの?というのを生派に聞いたら、「試しに2枚つけてみ?」って言われました。
・・・閑話休題・・・
RSSによる「情報の集約」というのは、基本的に「効率的に」「機械的に」情報を集める手段であるので、それがコミュニケーションの場に入り込むのは正直違うのでは?という印象です。
ちなみに今、僕自身はどうしてるか?っていうと、DrupalのCMSのRSSアグリゲーターという機能を1時間に1回ずつcronで回して情報を集めています。
RSSは、タイトルと本文がある程度よくわからない情報が多いので、一覧ページにタイトルと要約が表示されて、興味があったらクリックする。要するに検索エンジンの検索結果画面と同じようなのがベストだと思っています。
アドセンスを貼りがたいがために設置したdrupalですが今のところ結構イケてます。(サイトルートからF's Garageがリンクされてないとダメなんだって。)
みたいにしています。
話題に興味を持ったらそのサイトに行って読みます。たとえ、そこがはてなダイヤリーの標準デザインであってもデザインはその人の個性を映す鏡だと思っているので、その人のブログで本文を読みたいです。それが僕のコダワリですね。
一時期、RSSやマイクロフォーマットが出たら、サイトデザインって必要ないんじゃないの?という時代が来るかもしれないという話を見かけたものですが、Webが今のメタファであり続ける限り、「それはない」と思っていますし、いろんな便利な機能は、人間の情報処理能力の限界を補完し、あくまでも情報発信者のサイトに誘導するための手段であり続けるべきだと思っています。
今の広告モデルの原理からしても、それが目的になるハズですね。