January 24, 2007
2ちゃんねるのドメイン差し押さえ騒動の際に、差し押さえによりサーバにアクセスできなくなることを恐れたユーザーから、2ちゃんねるのサーバIPアドレス一覧が出回った。
このIPとドメイン名の関係を、自分のマシンのhostsファイルに記述すると、もしドメインが差し押さえになっても引き続き2ちゃんねるのドメイン名でアクセスできる。
時代の展開次第では、そういうのが目立つ可能性があったわけだが、それにしてもhostsファイルは結構おもしろいと思う。
■hostsをアプリケーションで自動配信するソフトを作る。
ネームサービスをP2Pで、とか。
■知る人ぞ知る、というサイトやサービスを作る。
別に会員制にして内緒にするわけじゃないんだけど、表だって人には来てほしくないというサイトを作りたければ、こういう手もある。
定期的にIPアドレスが変わって、その情報を特定のソフトを経由して配布されたら、どうだろうか。
入り口のわからないラーメン屋みたいなもの。
Webサイトをapacheのバーチャルホストで構築すれば、IPだけではアクセスできないようにすることもできる。
DNSに登録していなければ、検索エンジンのクローラはアクセスできない。
■ウイルスがhostsを上書きしてしまうことで、フィッシングサイトへ誘導される。
hostsというのは、そうそう触るファイルではない。
ファイルの場所も、Windowsでsystem32の下だし、Macもコマンドラインで書き換えるようなファイルだ。(たぶん)
その割には結構危険で、ウイルスがhostsをメジャーサイトを特定のIPに振り分けるように書き換えてしまい、あたかも本物のサイトのように振る舞えば、なかなか気がつかれるものではないと思う。
OS側もhostsはおいそれ簡単に書き換えられないようにした方が良いのではないだろうか。Macは、sudoコマンドまたはrootでの実行が必要なのでとりあえず大丈夫かな。MacでもOSのアップデーターを装ってしまえば、結構、ひっかかると思う。
■広告系のブロックにhostsネットワークの配信
広告サーバにアクセス情報を渡したくないなら、hostsにそのドメインを書いてしまえば飛ばない。
行き先は127.0.0.1にでもしとけば良い。
まぁ広告サーバにデータ送っても、one of themの情報だから何の意味もないけど。
■blacklistドメイン
あやしげなサイトには、そもそもアクセスできないようにする。IPアドレスもhostsに書ける。
■18歳未満禁止ドメイン
いわゆるフィルタリングが、低コストに実現可能。
他に何ができますかね?