January 14, 2007
付き合いで行った渋谷のツタヤに行って本を手に取る。「アイデアなくして企画なし」という言葉に、明石家サンタで電話を取った直後の一発ネタでいきなり鐘を鳴らすが如く買った本がこれ。
後で気がついたが、自分が好んで行くABCや六本木ヒルズのツタヤで目立つ位置に置いてある、「考具―考えるための道具、持っていますか?」を書かれた加藤昌治さんの本でした。
「アイデア会議」も昨年11月に出た本なので、手に取られている方も多いでしょうが、本書で気がついたこととして、
企画会議の前に、アイデア会議という行程が存在するべき。ポイントは会議の有無じゃなくて、企画とアイデアは違う行程であるということ。そして、アイデア出しは一人でやるよりも、みんなでやった方が良いこと。必ずしも、その切り分けが意識できていなかったかもしれない。
もちろんみんなでアイデア出しはするんだけど、その場で企画に落とそうとしてしまう。行程の切り分けができてないので、時間が足りないから、ブレスト的に拡散させる行程と、企画に落とす収縮行程のけじめがついてない。今度からアジェンダで「検討」とするよりも、「アイディア出し」という、より具体的かつ限定的な見出しをつけよう。
読みながら書いたメモ:
・アイディアとは、ある課題を解決するもの。
・アイディアと企画は違う。企画の前にアイディアを考える。
・ブレストのような拡散行程と、絞り込む収縮行程は違う行程であることを認識させ、分ける。
・ディレクターとは指揮する、決める、判断する人のこと。
・最初のアイディアは、まだよちよち歩きのとりあえず書いてみました程度のもの。まだ、真正面から突っ込まれてもポンポン返せるものではない。アイディアキラーは、こういうアイディアを簡単につぶしてしまうので、そうならないようにする、意識する。
・プレゼンテーションと「アイディアを持ち寄る」ことは違う。プレゼンテーションとは説得のことである。
・一番考えてる人、一番詳しい人が、最後の決断をすべき。
・アイディアとは尖っているべき。企画は実現可能性や安心感が求められるので丸くなる。
参考:アイデア会議