October 28, 2006
われながらオフ会ベタなのですが、はじめて行ったオフは高校1年生16歳の時。おいおいもう17年ぐらい前かよ。オンラインコミュニケーションのseventeens mapじゃないですかorz
久々にこういう話題を見ました。
「リアル主義」者は現実的か――オフ会なんてリアルじゃない!
リアル主義と呼んでいるようで、顔を実際に合わせて話すオフ会のような行為が、ネットのコミュニケーションよりも価値が高いとする考え方に対する反論の内容です。
ポイントとなっている部分はこんな感じでしょうか。
1.そもそも全人格的な交流など現実的に実現不可能なものである。
2.オフ会=「ネット―リアル型」のつながりで求められるのは人格の全面ではなく一局面で、所詮はネットの延長でしかない。
3.「日本人が行う議論」のほぼ全てが「声の大きいものが勝つパワーゲーム」に終始し、オフ会でも同様の展開になることがあるので時間の無駄である。
で、別にこれの反論をするわけではなく、これを読んで、いろいろ思った自分のオフ会観みたいなことを書いてみたいと思います。
一応、自分のオフ会に関するバックグラウンドを挙げてみると、
・冒頭にも書いたとおり、最初のオフ会は高校一年で、もはや17年ぐらい前らしい。ログインという雑誌のネットが最初のオフ会。
・当時は頑張って、あちこち周って、みんなと話すようにしていました。クローズドコミュニティのなせる技。最近は、ビジネスで繋がって仲良くなれれば良いかなぐらいの頑張り度。あまり席から移動しなくなった。
・初めて行く場のオフ会はあまり得意ではない。でも人と話すのは楽しい。
・奥さんが、第一回目のコトノハオフを開いてみたりネットでコミュニケーションするのはプロ級なので、身近にオフ会という状況は存在している。僕はもっと受身体質。
・最近は、WebSig24/7の二次会、三次会で人と交流することが多い。
・奥さんとはネット経由で知り合っていますので、きっかけは少なからずオフ会だったことは否定できません。
・・・基本的に、バカ騒ぎがあまりできないという意味でコミュニケーションベタと思っていますが、最近、自分が思っているオフ会観は以下のようになります。
1.オフ会で人とコミュニケーションする一番のメリットはコンセンサスが取れること
2.何もネタが共有されないオフ会が一番難しい。
3.オフ会は人の話を聞きに行く場
4.理想的なオフ会の人数は3人から7人
5.楽なオフ会は共有されたコンテキストによるロールプレイ。
と言った感じで、まず、
1.オフ会で人とコミュニケーションする一番のメリットはコンセンサスが取れること
どうしてもオンラインコミュニケーションは、一方通行的になってしまいます。
とりわけインターネットはその傾向が強く、場の空気があまりない、相手の理解が得られたかもわからない。そもそも、そこまで期待するものでもない。
目の前で話していれば、話のコンセンサスが取れたという確認がやりやすいです。取れなかったことも確認できます。
ネットコミュニケーションは半2重のやりとりなので、お互い構えてしまいますよね。時間もかかって効率が悪い。
いずれにせよ空気感を共有しているって、とても重要です。確かに空気を支配している人が、自分とあわないとつまらないかもしれませんが、つまらなくしている部分は、ほんとに他人要因だけなのかってのは気になります。ただ、くだらないと思ったコミュニティには以降近寄らないことですね。他にも同じことを思ってる人はいて、黙って人が去っていくだけだと思います。
2.何もネタが共有されないオフ会が一番難しい。
僕は、何かを共有するネタがあるオフ会が一番良いです。
mixiの「池袋コミュ」みたいな、ざっくばらんに話しましょうというオフ会が一番苦手です。池袋に詳しかったり興味があれば別ですが。
話変わりますが飲み屋やキャバクラなどは、行っても僕は話すことがないので苦手です。それなら家でblog書いてます。(イタイ)
何より、その場が沈黙してしまうのが苦手なんですね。だから特に関係性のない場で、かつ、盛り上がらない場所だと無理に頑張ってしまうので、その身のない行為に、とても疲れてしまうのです。
例えば合コンだって、やっぱり下心があるからこそ頑張れるんじゃないでしょうかね。
昔は、自分が他人に認知されること自体がうれしかったんですけどね。それこそクローズドネット上の自分に繋がるというメリットがあったからこそでしょう。
逆に、気の合う仲間や夫婦の一番の価値とは、「黙っていても問題ない」ということなのかなとさえ思います。
この辺は適正があるかなと思っていて、ただ単に楽しいだけのオフ会が大好きな人もいます。
僕も単純に楽しい場であれば楽しめます。どうしても人を楽しませる能力に欠けているので、受身にならざるを得ません。だからそこは「相手なり」ということになってしまい確度が下がるのが二の足を踏むポイントです。
3.オフ会は人の話を聞きに行く場
最近は、WebSig24/7で活動しているせいもありますが、例えば同業界であったり同じ趣味を共有しているのであれば、そこを中心に話をしたいところです。大事なのは議論を交わすとか、自分の主張をするのではなく、他の人がどう思っているのかを生で聞くことができる機会である、と考えることが一番、大事だと思います。
もし何か自分の考えを理解して欲しいと思うのであれば、みんなに「相談」するのが良いんじゃないかなと思います。
最近、結構やっているのは、人の話を聞きながら全然違う自分のことを考えていることが多いです。
これも、人の書き込みを見て、全然反論もせずちょっと違うことを書いているわけですが、そんな思考パターンって最近多いです。
4.理想的なオフ会の人数は3人から7人
これは経験則です。2人だと会話が相当盛り上がらないと疲れてしまうので、3人以上は欲しいし、でも、物理的に一つの話題をみんなで共有できる人数が7人が限界かなと思うので、この枠内のオフが一番一体感があって満足度も高いです。
それこそ今を楽しむというオフやパーティであれば、これぐらいの人数が一番僕は好きです。
5.楽なオフ会は共有されたコンテキストによるロールプレイ。
なんのことやら意味がわからない文章ですけど、要するに課題が決まっていれば、そこだけを深堀するのが楽しいねという部分でしょうか。
特に、Websig24/7のような勉強会のあとのコミュニケーションであれば、数ある自分の側面の一つだけを深めていくようなコミュニケーションがお互いできるところにメリットがあります。
今日はネタがマーケティングだからマーケティングの話しようとか、今日は技術論なので技術の話しよう、とか。
それでも人それぞれ課題への関わり方はバラバラだし、考えていることもバラバラです。そのバラバラなことが課題を中心にリンクするんですね。だからこそ、人の意見を聞くことに価値がある。
これがないと、最初のリンクを見つけて、さらにそこに相手は興味があるのか?を探りながらマッチングしていくだけで、1日が終わってしまいます。ここがお互い共有できないオフほどつまらないものはありませんね。
なので引用元の話で言うと、OhmyNewsの市民記者が顔を合わせて、OhmyNewsというエントリポイントを中心に話をするからこそ、相手がそれについてどう思っているかの共有もできるし、本気の話ができるということではないでしょうか?
その話の端々に、その人の生き方がにじみ出てくる。
お互いがシンクロするきっかけから、お互いの違いが見えるってところじゃないでしょうかね。
って、なんか変なセミナーとかの宣伝みたいになってきたので、この辺で。
##それが故に、オンラインでコンテンツを公開することと、セミナーや勉強会に参加すること、この2つで得られる経験には差があると思っています。大学の授業なんかも同様ですね。こういうのに学生時代に気がついていれば、もうちょっとうまい生き方ができたなぁと思うところで、僕のコンプレックス要因の一つになってます。
##あーだからe-learning自体は、普通に生活している一般ピープルにとって有用か否かかというと僕は否定派です。同じ場の共有感を、ネット上に作れるようなネットコミュニケーションのプロがメンターについていなければ、成功しないと思います。あとは受講側の本気度次第。