September 01, 2006
gucci相手にプアマンズというタイトルをつけるのもなんだが。
http://www.gucci.com/
マイミクさんの日記で教えてもらいましたが、どうやらprototype.js + script.aculo.usを使ったサイトらしい。(つまりフルJSだそうです)
いきなり全画面やめてーというのはともかく、細かいところを見てくと、Javascriptは所詮Javascript?という面が結構気になって、画像移動中に右クリックすると、アニメーションって止まるとか、スクロール系ががたつくとか、専用ツールではないが故の弱みはクリエイティブな部分のディテールに効いてきますね。
prototype.jsはモダンブラウザじゃないと動かないので、あまりFlashプレーヤー必須と要件が変わらないと思うので、ユーザーにとっちゃFlashだろうがJavascriptだろうがどうでもいい話だけど、技術屋視点だと、Javascriptでよくやりましたーという感じ。
VOXのAjaxの使い方でもそうでしたが、prototype.jsなどのクロスブラウザライブラリのおかげで、やりやすさが底上げされて、結果、Flashと似たような使われ方がなされてますね。AdobeのFlashチームの人達はいろいろ思うところあるでしょう。
実際には、これを作るために必要な人材と工数が気になります。
クリエイティブとの連携も含めた、工数と効率対決になったらなかなか選択できません。スーパークリエイターが作ってるのかな。
さらに日本語の場合は問題は文字フォントの問題があるから、今、バリバリFlashのクリエイティブやってる人が、いきなりJavascriptってのはないような気もするけど、タイトルの通り、プアマンズFlash的な使われ方は、今後もチャレンジする人がたくさん出てきそうな気がします。あとRIA用途は完全にJavascriptに食われますね(前から書いてる通り)
あとクライアント要望、パブリシティ狙いで、流行的にチャレンジしてくる例も出てくるかなー。
そうするとFlashウザイとか言われてたのは、しょせんは人間様の使い方の問題でしたねという話に落ちてくるわけですね。
しかし、こういう標準によるFlashの代替技術はSVG + SMILが担うだったハズ。HTML +TIMEとか言うのもあったと思いますが。
動画ストリーミングも結局、WebサーバによるHTTP配信だし、いろいろ思うところです。
近々、FlashライクなJavascriptオーサリングツールとか出てくるんじゃないかと。もちろんオープンソースで。
そう考えると、Flash戦略が動画や開発者向けであったり高度化していき、Flash paperやcentralなど、それまでFlashにコミットしてた人達がついていけなくて困惑するぐらい矢継ぎ早にさまざま分野に手を伸ばしていたのも、なんとなくこの辺の危機感があってこそなのかなぁと思うこともできたり。
つまり、早晩Flashが得意としていたクリエイティブアニメーションの分野は、オープンソースという破壊的技術によってコモディティ化してしまうと踏んだ、と。素人の邪推ですみません。