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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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August 24, 2006

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SBM衆愚化議論において、ユーザーは自分のためにやってるんだ!おまいらのためにやってるんじゃない!という話があったが、いやいや、きっと衆愚化を嘆く人ほど、ユーザーの多様な主観による価値観に期待してるんですよ。

自分自身のはてブの使い方こそが、まったく集合知に寄与していなくって、タグで、「★★★★★」などという、客観的にこれはひどい、あくまで自分の主観に基づいたタグを使っていたりします。

★の基準は、あくまでも「今の自分にどれだけ役立つか・・・自分に必要な情報へのショートカットだったり・・・という意味ですので、必ずしも、その主観に基づく価値評価を示すタグではありません。誤解を生むタグかもね。忙しい時に思いついたのがこれだっただけなんです。

タグがまとまらないという件については、はてブもそうですが、del.icio.usでも多分、事業者側はずいぶん前に対応に苦慮したんじゃないかと思います。それが故に、そのブックマークに対するタグリストを提示して、クリック一つでタグを設定できるようにし、単一のタグ文字列に似たようなブックマークがぶらさがりやすいような努力をされていると思いますが、僕自身は完全無視。

自分は自分のタグパターンがあるので、不慣れな情報のタグは他人に従うけど、自分でポジティブにつけたブクマのタグは自分のカテゴライズでつけたいという感じです。なので誠に勝手なのは重々承知で、他人のhot entryとかに依存しながらも自分のSBMの使い方は完全に自分本位であります。

ところで、IA的な観点でのWeb2.0ってどうよみたいな話をしたときに、Folksonomyというのはユーザーの自分勝手な行動を総合したら何かの形を生むというのに、事業者側がこういうタグはどうですか?ってリコメンドすることは、中央集権型の情報統制と何が違うのか?という疑問があったりと、単純な集計では集合知のデータを有用なデータにまとめていくのは非常に難しいわけです。hot entryなどが割とシンプルな美人投票になっているのも、大量のデータを現実的な負荷と時間で処理するなるべくシンプルなSQLクエリで抽出するにはそれぐらいしか思いつかないというのもあるでしょう。ここは数学が得意な人にうまい集計理論があったら教えてほしいです。

つまりロングテールであるということには、ビジネスとしてamazonという象徴があっても、まぁ確かに情報としての価値はあまりないのかもしれません。やっぱり売れるべき商品は、売れてロングテールのヘッドに来るよね、そりゃ・・・と身もふたもない話もあります。あとはコスト vs 売り上げ、利益率の問題によるビジネス規模の問題で、さしたるプロモをしていないクチコミ商品をいかにageられるかが、インターネットの力だと信じたいんですが、でも世の中のかなりの現実としては王道通りプロモを頑張ったもん勝ちという現実は、そりゃまー僕らは日々感じているわけですよ(謎)

それとgigazineだって、プロの人達がgigazineにコミットしているからこそあれだけ支持されているわけですし。

本当にユーザー固有の行動に任せると、本当に多様な情報になってしまって、ひょっとしたら、1getのエントリーを検索できるようにしても、結局、googleの5ページ以内の検索結果と変わらない結果が出るだけなのかもしれません。
僕はSBM事業者ではないのでそのデータベースを知らないわけですが、事業者の方たちは、既に「本当のロングテール」みたいな発想は幻想だということを知っているのかもしれません。

まぁよく考えてみれば、googleだって、検索クエリーやgoogleツールバーのenterキーを介してgoogleに対してソーシャルブックマーキングしているわけですから。それが自動的に行われるのか、僕らが明示的にbookmarketやはてブボタンを押すのかの違いなだけですから、どんどんはてブへの保存のユーザビリティが上がればあがるほど、googleの検索結果に近づいて行くわけですね。

って、それ大げさですけど、SEOとSBO(ソーシャルブックマーク最適化)ってのは、対策としてやるべきことは同じですよね。せいぜい「はてブボタン」つけとけー!とかそんなところですかね。

でも逆説的に、だからこそ一人一人の主観的な行動にこそgoogleでは抽出できない違う価値があると思っているんですけどね。だから披ブクマ0と1には大きな差があるというのはそんなところだったりしますが、やっぱ理想論ですかね。

んーそろそろ会社に行かねばならないので終わるけど、本当の僕の野望はただ一点。ロングテールってロングなだけあって、「ある基準」から見た場合には、やっぱり全体の8割を占めるノイズの集合体なんですよ。入力フィルターとなる価値観は人それぞれとして。
blog全体で言うなら、それこそ一言二言の日記エントリーとか、アフィリエイト狙いなだけの商品説明とかさ。それは十二分以上にわかってるんだけど、そこをあえてノイズに埋もれてしまったダイヤモンドの原石を発掘したいなーとか思って書いてたりします。

参考:群集はロングテールの消費者たりえても提供者たりえないのではないか

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