July 07, 2006
FPNにあがっていた第一回イノベーション勉強会というのに参加してみようかと思っています。
内容は、「YouTubeのビジネスモデルを考える」だそうです。
僕自身は現状のYouTubeを持ってしてイノベーションというのかは疑問に思っています。
YouTubeがやったのは著作権を考慮せずギャング的にコンテンツを集めて配信する仕組みを作ったことですね。それがイノベーションというのは非常に疑問です。どっちかというと噂に聞く戦後のパチンコ屋や電柱の不法占拠を行った有線などに近い印象です。
技術的に良いなぁと思うのは動画変換の仕組み。発想が良かったのはHTTPで動画を配信して、DRMなどが不要でblogにも貼付けられた使いやすさだと思っています。
もちろんflvファイルのHTTP配信に関しては、著作権を無視するという前提条件があってこそできることです。みんな著作権問題を回避するがために苦労してお金かけているわけで、落としたくもないユーザビリティも落とさざるを得なかったわけですが、それをバッサリ切ったから普及するってのは当たり前なんじゃないかと思うわけですね。
以下の話は、ちょっと子供っぽいかもとは思うのですが、例えば大企業の冠をつけた社内ベンチャーが、立ち上がりの段階からグループや企業内シナジーを生かす形で立ち上がっていたりすると、軌道に乗るまでのアドバンテージがありますね。
YouTubeは同じような優位性を著作権の無視という形で手に入れた。そんな印象を持っています。
昔からビデオストリーミングにチャレンジして返り討ちにあってきた会社(brobaの方のNTTレゾナントしかり、ソニーしかり、NECしかり)がコンテンツを手に入れるのに苦労していたのは、権利関係の壁があったからに他ならずそこが超えられるのであれば、とっくの昔に動画配信は普及していたハズです。
もしYouTubeのように、既成概念を(僕が思う)ギャング的に壊すことがベンチャーの経営者として必要な要素であり、イノベーションであるというのであれば、例えば僕がベンチャーを立ち上げるような発想は諦めます。残念ながら僕にはそれはできないからです。僕がせいぜい考えられるのは技術を現在の制約の中で何が変えられるか?であり、法律を無視して何かを考えようとは思えないし、社会のルールという制約を壊すことがイノベーションとは到底思えないからです。(だからお前はダメなんだという話はあるでしょうね。)
今回、参加しようと思ったのは、この世界でご活躍する方々は、どんなことを考えてるのかなぁとお話を聞いてみたいなぁと思ったからです。
できれば2000年から2003年頃にブロードバンドビジネスをやってきた人に話を聞いてみたい。コンテンツプロバイダーの人が来たら、そういう人にも話を聞いてみたいし、20代の経営者や経営者を目指す人たちにも話を聞いてみたい。そんなモチベーションで参加したいと思っています。
で、一応、宿題
■YouTubeの強み及び弱みは何だと思いますか?
コンテンツの質
■YouTubeにはどのような収益機会があると思いますか?
世界中の人にひろくあまねく動画コンテンツを提供することにより地域ターゲティングされた広告配信による広告収入。
世界スコープのGyaoですね(w
■あなたがYouTubeのCEOだったら、何を目標とし、どのような事業展開を行いますか?
世界中に無料で教育コンテンツを提供し、教育が受けられない子供達に教育機会を提供する。
・・・なんかブロードバンド1.0的発想ですかね(笑)