April 16, 2006
Webで大きく普及したものは数あれど、「トラックバック」と「YouTube」、この二つだけはその実現性が理解できないというか、よくやったなぁ、自分ではできないなぁと思うものである。
トラックバックは、CMS間のコンテンツ更新情報をプッシュする連携手段として多くの人が考えたことだと思うが、まともにセキュリティやスパムの存在を考えるとやってられないほど適当な仕様だと思う。コメントスパムを出来る限り回避する方法はあっても、うまい具合にトラックバックスパムを自動拒否する方法は思いつかないわけだが、そんな不安をよそに普及したのは間違いない。
もし今、僕がトラックバックをやろうと言ったとしても、今のトラックバックの仕様では絶対に周りからダメ出しを食らって実現できない。それだけは間違いなくて、だからこそこれを実装できたのって違う意味でスゴイなぁと思う。
もし説得するとすれば、スパムメールと同レベルだから問題ないよ・・・とか言うのかな。いやー、ダメだろうなぁ。
YouTubeも同様で、基本的にギャングですよね。google videoは、登録したビデオを誰かが目視チェックしてるみたいなので、アップされるまでに時間がかかるために使い勝手はよくない。googleブランドがなければ、失敗しているサービスだと思う。
それに対して、何でもアリなYouTubeは著作権を踏みにじった先に、プロモーション用途という新しい地位を確立しつつある。でもうまくいかなければ、一生払いきれないほどの賠償金を抱えそうなサービスだ。当然、こんなことが身の回りでOKが出るわけがない。でも、これだけ注目されているのは間違いない。リスクを負うというのとは違うと思うところだが。。。。
Webって、こういうのをやっていかないといけないのかなぁ・・・と悩むぐらい、共に自分の考え方ではできない仕組みなんですよね。でも、それが爆発的にヒットしている状況を見ると、Webの世界で生きていくために必要なことってのは、自分の考え方ではダメなのだろうかと悩むことがある。
当然、こんなんじゃ、まともな大企業がやるサービスでは余計ダメだよなぁと思うわけだが、逆にYouTubeのようなベンチャーが買収される構図ってのは、ベンチャーとは人柱、切り込み隊長として世の中に切り込む役割で、時代が変えられそうだとか、問題なさそうだなぁと言う道筋をつけたら、晴れて大企業に買われるとかそういうことなのかなぁと。
ロリポップのように価格を破壊するとか、googleのような技術で時代を変えていくのは、非常に納得するところなのだが、法律や技術者の常識みたいなところを破壊して新しい世界を作っていくというのは、その心持ちはなんなのだろうと思ったりする。
でも、新しい時代を開くってのは、そういうことを気にしちゃいけないんでしょうか。