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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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April 08, 2006

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新しいスタイルのECポータル、カラメルがオープンしました。ペパボに入って初アウトプットです。

Color Me Shop!に出店されているショップさんの商品情報や店舗情報を、さまざまなスタイルで検索できるようナビゲーションして、最終的にショップさんの商品を買っていただけることを目的としたサイトです。

Color Me Shop!は、月1000円の割に、客観的に見てめちゃめちゃ自由度が高くて、高性能なショッピングカートサービスを提供していますが、出店されているショップさんはまさに多様で、メジャー、ニッチ関わらず、さまざまな種類の商品が出品されています。カラメルから見ていただくとわかるのですが、絶対に他のショッピングモールでは売っていないだろうなぁと思うものが沢山見つかって、見てるだけで本当に面白いです。

つまるところ、いわゆるロングテールな商品構成と言えます。故に、単純なポータルというか単純な検索だけでは、到底カラーミーショップに出品されている商品の魅力を紹介しきれないんですね。本当にニッチで魅力的な商品も、売れ線のメジャーな商品も如何に浮き上がらせることができるか?そんなところを考えていました。

基本的なキーワード検索はもちろんのこと、エッジを利かせた検索を用意して、多軸な見せ方で、さまざまなアプローチでさまざまな商品を知ることができたら良いなというのが狙いです。

■地図サーチ
google maps上にショップの情報をマッピングし、Ajaxでリアルタイムに店舗情報を検索していき、地図からショップを探すことができる機能です。

例えば北海道にある海産物のお店さんとか、沖縄にある泡盛のショップ、愛媛のみかんなどの地域色豊かなショップを、地図から旅行気分でバーチャル的に紹介できたら良いなぁと思いました。

また是非、家の近くや故郷のショップを探して応援して欲しいなぁと。あぁこんな近くにECをやっているショップがあるんだ!というところから、親しみやすくなってもらえると良いなぁというイメージです。

インターネットは地域や距離と無関係に関係性が作れることがメリットといいますが、これはコストをかけることなく距離や地域と無関係に情報の伝達、共有ができることが本質であって、地域性を反映したようなショップや商品は、インターネットにおいても地域という場所の魅力を十二分に利用できた方が良いにきまってるわけです。google mapsが出たときに、そういう時代の到来を強く感じました。

なにより「知ること」、「たどり着くこと」、そんな概念をコストゼロな地図という地理情報から視覚的に感じ取れると良いなぁと思っています。いわゆるバーチャルリアリティに近い概念です。

■色サーチ
商品画像から色を抽出して集約表示することで、色ドリブンで商品への出会いを演出する機能です。
色を意識した商品のサーチに向いている機能です。
風水や、自分が好きなラッキーカラーみたいなのがある方もいると思いますし、色ベースで、面白い商品を見つけられたら良いんじゃないかなぁと。

■カラメルワード
いわゆるタグ検索です。現状はショップに設定していただいたキーワードをタグクラウドの形式で表示しています。カラーミーショップに出品されている商品を俯瞰して知ることができるというのが目的です。テレビのリモコンで言う、チャンネルの上下ボタンを押しているような感覚。つまりザッピングの概念ですね。

ここは、まだこれからですね。現状は、フォークソノミーなんかの問題点で言われたとおりのまとまらない状態になっているようです。

カラメルワード・・・タグ検索は、ショップさん全体と一緒に作っていく必要があります。

ポイントはキーワード集約(age)とニッチ(sage)の両方を作ること。同じような商品であればカラメルワードは他のショップと共通化した方がカラメルワードのソートで上に上がってくるわけですからクリックしやすくなるし、これが意識されるようになれば、数の少ない方のタグもニッチな情報として整理されるわけです。

だから、カラメルワード談合(笑)は、ショップさんの間で是非ともやって欲しいなぁと。

そのための場も提供していく必要がありますが、システム面のフォローはもちろん、基本的なタグ検索の使い方や考え方も含めて、うまくショップと連携していく必要があって、どうやったらそういう気持ちの共有ができるかが僕の中で課題になっています。本当は一店一店説明して回りたいぐらいなんですけど....

おそらく差別化というキーワードを最重視してきたネットショップさんにとって、他店と同じキーワードをつけたりするのは、かなり抵抗感のあるところかなぁと思います。ところが、まずインターネットにおいて敵はカラーミーショップだけじゃないってのと、人の時間は24時間と有限ですから、利用できるところは、ある種の団結をしていったほうがいろんな意味で有利だと思っています。

Web業界においては公開できるものはどんどん公開、共有していき、結果的に利益を得るという概念がありますが、これはECにおいても意味のあることで、孤立したらインターネットは生かし切れないわけですね。

リアルなショッピングモールにおいても、まず、そこにショッピングモールという記号があるからこそ人が訪れ、なにがしかのインターフェースをきっかけにショップさんにたどり着き、人のニーズと価格や商品が折り合えば商品が売れていくわけですが、ショッピングモールとしてまとまっていくところは、ショップさんにご協力を願って、一緒にやっていく必要があります。

■SEOやWebのノウハウを提供する。
ちょっと宣伝っぽくなってしまいますが、我々は物販などのプロではありません。しかしWebのプロであると自認しています。カラーミーショップに対してのカラメルの役割とは、ショッピングモールという形で、我々のスキルや経験をカラメルに出店したショップにご提供していくことで、結果的にカラーミーショップ参加店舗の売り上げに繋がることだと思っています。

ちょっと逸れた話をすると、

blogが何故SEOに優れていたか?それはMovable Typeが、検索エンジンと親和性の高い優れたHTMLを出力することを意識したエンジンだったことに加えて、更新pingにより情報をアグリゲーションするサイトがあったことですね。blogへのリンクを提供するアグリゲーションサイトは、そこにぶらさがるblogの評価も高くなり、静的なHTMLのサイトよりも高い位置に検索結果として出るようになった。

これと同じ機能をカラメルを通じて提供するわけです。重要なのはアグリゲーションサイト自体が検索エンジンから高い評価を得ることですから、我々は仕事の中でそこにコミットしていきます。そのまま参加していただくショップさんにもSEO効果がスライドしていくと考えています。ショップのSEO対策のアウトソーシング先としてのカラメルという考え方は可能かなと考えています。

■これからまだまだいろいろやってきます。
ここで説明してきたとおり地図検索や色検索というのは、それぞれの概念に特化した情報ナビゲーションの一つですので、今のところ、これ自体が馴染む、馴染まないショップってのは必ずあると思います。(検索軸やサイトの機能はどんどん改善していきます。)

とにかく、あらゆる商品をカラメルを訪れる人に知っていただくためには、どういう軸で情報を提供していけば良いか?というのを我々は全力で考えていきます。とにかく重要なのは、インターネットを見る人は24時間しか持っていないわけで、そこでの検索のユーザー体験は楽しいものではなくちゃいけないということを強く意識しています。(じゃなきゃgoogleだけで良いじゃんといことになる。)

カラメルが集客機能やWebトレンドに即したSEOのようなところを提供し、ショップさんはカラーミーショップの店構えや、販売する商品性を高めることに専念いただけるようになるのが理想だと思っています。

あと余談ですが、僕はこの日本には、まだまだまだまだ人々に伝え切れていない魅力が沢山あると思っています。特に販売者、製造者にできあがってしまっている常識、固定観念が邪魔しているところも多分にあって、勿体ないなぁと思うことも多々あります。
参考:古い常識の壁、今の常識

こういう壁をカラメルを通じて壊して行ければ良いなぁと。そのためにWeb的な概念を生かしてやれることはどんどんやっていきたい。「Webベースのウインドウショッピング」にどんどんチャレンジしていきたいので、是非、カラーミーショップに出店しているショップさんはカラメルに参加して欲しいですし、みなさんも是非、カラメルで遊んでみて、面白い商品を見つけてカラメルに絡んでみてください。

Calamel おまけ
黒霧島
赤霧島
タンカン

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