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Webを中心とした、ビジネス&テクノロジーに関する思いつき
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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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March 19, 2006

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まだまだネット社会なんて、世間一般からすると井の中の蛙だと思ってるんですね。だから、ここから時代を変えていくとすれば、ちゃんと自分たちが当たり前としていることはニッチな存在であることを意識して行動しなきゃいけないと思っています。

つまり、自分たちがやってることは時代を変えることを目的としていて、今、インターネットを理解できてない人たちにいかに受け入れられるか?という視点であらゆることを考えていかねばならない。そりゃもう、外国人に日本語や日本文化を一から教えるような感覚ですよ。目標は、自分の親や、SNSの魅力なぞ到底理解できてない人たちが、もう当たり前のように使える何かを提供すること。

だからどうやって理解してもらえるか?ってところで情報設計やユーザビリティの力って原点だし、デザイン重要だし、サービスレベルに関する問題も、僕らの常識に基づいて行動しちゃいけないと思ってるし。

【「ウェブ進化論」の梅田望夫氏に麻布の蕎麦屋で聞いた話:前編】「分かってほしい」熱気に驚いた
>若い人たちが自分たちでは「当たり前だよね」と思ってやっていること、
>これは説明できないですね。
>「どうやったら泳げますか」といったことと同じで、相手が何を分からないのか分からない

【「ウェブ進化論」の梅田望夫氏に麻布の蕎麦屋で聞いた話:後編】ウェブの頭脳とリアルの歯車を噛み合わせろ!
>それを社内で説得して、旧世代の論理と感情を刺激し過ぎない形で企画を通して
>いくというのは非常に難しい。
>社内で分かってもらえなかった場合は、企画への思い入れが強い分、反動も強くて、
>もうやってらんない、と会社を出て行くか、もしくは鬱々としちゃうか、どっちかに
>なっちゃうのかもしれない。

梅田さんの本は、漠然とわかっていたことを明示化したことに価値がある。

よくよく考えてみると、自分が会社を辞めようと思う時のパターンってのがあって、

1.考え方が会社に受け入れられないと見切ってしまう。
昔あったエピソードとして、いわゆる「カイゼン提案活動」ってのがあって、良い提案で改善した工数に応じて、報奨金が出ていたのですが、ソフトウエアで作業効率化したことに対する評価が異様に低かったことがありました。

このときの理由は、今風に言うと、「ITは破壊的技術で改善度合いが大きく出過ぎて、報奨金が高くなりすぎるから、それを認めるわけにはいかない」・・・でした。

ふーん、だったらやんなきゃいいのに、と。いわなきゃ気がつかない真実を気がつかせる結果になっただけでした。本業とは全然関係ないところで会社が嫌になりました。それはソフトウエアエンジニアが、会社では認められないということですよね?と。

そういうのをどうにかするのは、本当に大変です。面倒です。仕事を通じて変えていければ良いんですが、プロダクトが必ずしもそういうわけではないときには転職を考えます。

2.オタク扱いされる。
よく、こいつはオタクだ、というネガティブなレッテルを貼らたりするわけですが、レッテル貼りって、その時点で思考停止してるわけだから、そのレイヤーでの話が通じないですね。自分も嫌な思いをしてまで、何かしようとまでは思わないですよ。ネットに行けば理解してくれる人たちがいるんですから。(これ、逃げてますね)

なんか特別扱いされて特殊な役割を担って、みんなが幸せになれるなら別に構わないんですが、そういう発想って、自分たちが前に進むために、当たり前のようにMustな要素だとこっちは思ってるわけだから、心中穏やかではない。いや、そんなところで思考停止されても困るんだけど・・・という感じでしょうか。(世の中にはスゴイ人たちが沢山いるのに!)

レッテルといっても直接の言論だけでなく、僕は日常会話のフィードバックの中で自然にそういう壁を作ってしまう傾向があるようです。
それ自体も逆レッテル貼りというか、よくないなぁとは思いますが、子供の頃の宮崎勉事件や、自分の生き方を通じて、世の中の処世術みたいなものが身に付いてしまってるのかも。自己の社会への適応性、社交性みたいなところで、あぁこの人にはこういうことを言ってはいけないなってのを感じてしまうというか。それこそ、「空気読んでしまった」ってことでしょうか。
(我ながらオトナになるにつれて、発言が慎重になっていくのは感じています。僕自身も正論のナイフを振りかざしてしまう人なので。)

でも理解してもらえるなら、せつせつと理解していただけるように説明するのはやぶさかではないのですが、なんかその段階にもないなぁという感じを持ったときに途方に暮れますよね。僕らもレイヤー7のWebアプリを構築するのに、レイヤー1から作っていかないと実現できないということになったら困りますよね?そんな感じの断絶感。

ところが世の中見てると、自分が考えてる以上のことを考え、実践してる人は沢山いて、そういう人たちが集まった会社が何かを成し遂げているのを見ると、もう悔しくて、いてもたってもいられないですよね。だから転職せざるを得ない、と。

我ながら受け身かなぁと思うところはあるし、以前、Websig2/4のオフの後の飲み会で、某氏に「ベンチャーって3年もいれば偉い立場になっていくんだから、自分で会社を変えていけばいいのに、コロコロ会社を辞めてしまうのは勿体ない」という言葉にドキッとしたりたのですが、でも、同時に、それって幸せな環境にいるんだなぁと思ったりしました。

・・・というと、こっちも思考停止してますかね。まぁそこが自分の弱点なのかもしれないとは、そりゃ思ったりもするので、もちろんチャレンジしていかねばとは思うのと同時に、ただ、重要なのは、そこを変えようと思う意志が持てるか否かってのはあるでしょうね。それも含めて幸せな環境だなぁと思ったわけです。

行動原則が自分にあるとすれば、「僕が僕であるために」なのかなぁ。

ガンダムで「宇宙」が人の革新だというのなら、インターネットも同じだよなぁ。ニュータイプなんだと思いますよ、このblogを読むような人たちはみんな。

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