March 09, 2006
意外と用途特定型のSNSの空気感って素敵。
昔で言うならmixiはniftyやPC VAN。そして僕が行っていたのはX68000ユーザーが多かった草の根ネットだった。
kokepiさんの日記から引用
途特定型SNS馬鹿にしてたけど意外と面白いです。というかサッカーSNSだれか友達になって、、。
>用途特定型SNSって「どうせmixiに食われて終わりだろ?」とか馬鹿にしてたんですけど、
>試合に紐づいた日記とか、チームに紐づいた検索とかできて、意外と面白い。
僕も、ちょうど一昨日あたりに知的財産関係のSNS 「ipippi」に参加しはじめて、その空気感がうれしいみたいのがあるなぁと。特に何かを学びたいとか、何かを得たいと思うと、すごくそこにいること自体がうれしいし。そもそもパソコンを使ったネットワークって、そういう自分より広い世界を見られるのがうれしかったよなぁと、高校時代の新鮮な気持ちを思い出したり。
ipippiは、OpenPNEなので、mixiと比べて特徴ある機能がSNSの実装としてあるわけじゃないんですけど、レビューや日記は基本的に知財に興味ある人のお気に入りであったりするので、予めフィルタリングされたインフォメーションが幅広く使われてるのが良いです。
mixiは東京のような都会で何でもアリだけど、ちょっとゴミゴミしてる感。用途特定型SNSというと地方都市みたいなもんかなぁ。2車線道路を、ガンガン車線変更しながら走っても全然問題ないみたいな。もちろん過疎化してしまうのはマズイので、地方都市的な濃いコミュニティを如何に作るか?ってところにかかってると思います。
昔のパソコン通信を知ってる人なら、まさに草の根ネットに凄く近い心地よさかなぁ。niftyのフォーラムには相応の良さがあったんだと思いますが、僕はniftyのフォーラムは苦手だった。mixiのコミュも結構苦手ですね。その辺を補完する存在として、というか、むしろ濃いコミュニケーションを支えるセカンドSNSってのが今後流行るんじゃないでしょうかね。
僕の知財に関する知識としては、かなり素人ではありますが、自分で特許が出願できるようになりたいなぁとはずっと思っていたので、ipippiをうまく利用して、エンジニアレベルの特許の知識を深めようと意欲あります。勉強して、ipippi参加者の人と会話できるようになりたいです!
で、ついでというか手前ミソ的ではありますが、Paperboy & co.が、デザイン性、カスタマイズ性に優れ、使って楽しい小規模グループ向けSNSを簡単に作ることができるサービスを始めました。
昔のnifty serveで言うならPatioな存在とも言えるでしょうか。ビジネス用途、フリーの集まり、超党派の勉強会とか、学校のゼミ、同窓会、内定辞退回避の囲い込みや、研修後、世界中に散らばる新入社員の同期の結束強化によるモチベーション向上手段のために会社が用意してあげたり、インカレのサークルなんてのも面白いですね。セミナーSNSなんてのも簡単に作れますね。こういうところにクローズドな空間の良さってあると思います。研修や合宿に行くみたいな秘密感、一体感が出せるのがmixiのような巨大なコミュニティとの違いと言えます。貸し会議室にもノリが近いのかもしれないなぁ。
これ、あくまで個人的願望として、こういう風に展開したらいいなぁ!って思ってるのがあって、是非ともマンションデベロッパーと提携して、新築マンションの標準バンドルにして欲しいんですよね。
今のマンション(40戸ぐらいだから大きくはない)に住んで5年ぐらい経って、毎年、総会には出席してるんですが、未だに初めて見るような人が沢山います。というか、名前も全然覚えてないです。
とはいえマンションって運命共同体なんですね。それは耐震強度偽装問題の住民側の対応を見ているとつくづくよくわかります。住民代表としてTVに出たりする人って、別にそこのリーダーではないと思うんですよね。どちらかというと輪番制でたまたま理事長で不幸にあたった人かと。でも、会社と両立しつつ、住民の代表になり、赤の他人の財産の代表にならなきゃいけない・・・本当に辛いなぁと思ってTV見てました。見てると、こっちがブルーになってきます。
マンションの理事会って、あくまで住民の集まりでフラットな組織に過ぎませんから、そもそも、人のつながりが全然ないんですね。子供同士が同じ学校、クラスとかなら、繋がれるかもしれませんが、それも結局、限定的ですね。会社組織であれば上下関係という役割分担で、ラインを通じて利害を共有し、まとまるし、上長同士で繋がるから、階層構造の繋がりがありますが、この違いは思ったよりキツイ。会社は楽です。辞めれば、そこから逃げられますし。
うちは、そういう薄い人間関係の利害が衝突するのが10年目の大規模修繕だと見ています。(多分、積立金が足りない。)さぁてどうなることやら。こういうときって、総会に出てこない人ほど逆ギレしたりして。
そういう殺伐としたリアルな場で、SNSを通じて仲良くなれると良いなぁって思います。それ以上に、総会や理事会の議事録の共有の場って絶対必要だし。年一回の総会で顔を合わせて・・・だけではスピードが遅すぎます。できるだけリアルタイムに情報共有した方が良い。なんのためにマンションに光ファイバー引くんですか?って話もあると思います。
ところでマンションにこんな危機感を持っている僕ですが、以前、理事会からアンケートが来て、住民で集まってレクリエーションをやるのは良いか?否か?というアンケートが来て、僕は「必要ない」と回答してしまいました。それは自分の時間を大事にしたいからです。
矛盾してますよね。はい、矛盾してるんです。この人たちは、必ずしも同じ時間を共有したい相手ではないのに、なんと各戸、数千万円規模の財産を共有しているんですね。そういう環境にSNSの非同期でも同期でもない繋がり感が演出できる仕組みって、とても微妙な人間関係に助け船を出す存在なんじゃないかなって思っています。(結果、地域社会の評判が高まり、デベロッパーの評価も上がり、シリーズで出てるマンションも売れる・・・と。)
そして何より「予め場が用意されていること」・・・重要です。人間関係がフラットだと、誰も責任取りたくないし、取れないんですよ。実際。だから、なるべくクチは挟まない方が楽なんですね。(だから手遅れになるわけです。)
僕は、住民の人たちにSNSを導入しましょうって言えないです。そういう世話が好きな人ならその限りではないでしょうが。だから予めあるとうれしい。有料でサービスレベルを維持するところも、ビジネス向きですね。最低限、議事録の共有だけでもアリですよ。何かコミュニティができて、透過的にそこに情報があるのことも重要。PC持ってない人には、印刷した議事録を配布すれば良いではありませんか。それがパソコンを購入するきっかけになればなお良し。
あくまで個人的願望として語ってしまってますが、もし、こういうのに興味がおありの商社やデベロッパー、マンション向けの通信機器ベンダーやインターネットの回線業者の方がいらっしゃったら是非連絡してみたらいかがでしょうか。
画面デザインもフルカスタマイズできるのも素敵ですし、素地のデザインも良いのは何よりオススメしたい事項。マンション別とか学校別、研究室別みたいに低コストで作り替えられるのもすごい良いなと思います。
なんか宣伝っぽくなってしまいましたが、地域社会にSNSというか、僕の基準で言う「草の根ネット」が日常に普及すると面白いなぁというのがコアの発想であります。