November 22, 2005
googleは、ネットビジネスをしてる側からすると、なんらMSと変わらぬ破壊神でしょうね。
虚業だろうが何だろうが、顧客ニーズを解決してお金をもらうことがビジネスでしょうからから、市場破壊に他ならないでしょう。しかし、紙媒体がネットに移行することで、急速に価値、単価が下落し、ビジネスが成り立ちにくくなったのと同じことがWeb企業の間でも起きているだけとも考えられます。
Web2.0で起きることは、ネットビジネスの再編と階層化だと思います。そのスクラップアンドビルドを進めているのがgoogleに他ならない。Web1.0企業の定義があるとすれば、それはWeb1.0時代に、紙媒体をメインにやっていてネット化の波に飲み込まれた企業と同じ立場のレガシーな会社と言えるのではないでしょうか。さらにネットはビジネスの実体や制約がないということが、良くも悪くもポイントで、いやぁWebビジネスってすごく怖いですね、と。
Web2.0の時代には、インフラやデータを「提供する側」と「利用する側」に分かれるわけです。Web2.0を提供する側に立ちたいなら、まさに「今頑張ることが必要」だと思いました。ひょっとしたら、もう遅いのかもしれませんが。
あと数年経ってしまったら、もはや「利用する側」にしか立ち得ないのではないかと思っています。特にエンジニアとしては最後のチャレンジのチャンスかもしれないとさえ思っています。
それに対してビジネスチャンスは広がりますからビジネスマンであれば、この動きは歓迎すべきことでしょう。仮にあらゆるインターネットサービスがgoogleやamazonの傘に入った場合、「Web2.0を利用する立場」にとして、高度なサービスを短期間で立ち上げられることとなり、良質なデータを手に入れられますから、まさにアイディア勝負、コンテンツ勝負とも言えます。こっちの視点では、もっともっと便利で楽しいインターネットになっていくことがたやすく思いつきます。
さて生き残りのために考えていきたいのは、googleがサービスを囲い込むことにジレンマはないのでしょうか?googleの広告費は何を提供することで得られるのでしょうか?
googleが自社で囲い込んでしまうサービスと、googleがgoogleとして存続するためにインターネット上に存在しなくてはいけないデータソースとは何だろう?この見極めがポイントのような気がします。googleが一社でインターネットを支えきれるとは到底思えませんから。