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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
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October 22, 2005

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mixiやめましたという理由を書いている日記を見かけたのと、リアルな出来事でふと考えさせられるできごとがあったので、SNSって何よという再考の意味を込めて。

■コミュニケーション手段の違いによる、自分が思うコミュニティ感覚の違い

メール→ML→blog→SNS→パソコン通信→2ちゃんねる
[フォーマル] →→→ [インフォーマル]
[出会いにくい]→→→[出会いやすい]
[リアル]→→→[抽象的]
[固い]→→→[柔らかい]
[ターゲッティング]→→→[ごった煮]
[Web1.0]→→→[Web2.0っぽい(無理あり)]

通りすがりの人が書き込み可能なblogがここに位置するのかというのがありますが、アウトプットするこちらの意識はこの辺ですね。

もはや2ちゃんねるまで行くと匿名なので個を特定したコミュニケーションは非現実的なわけですが、全体のコミュニケーションの柔らかさみたいなのは、SNSはリアルと抽象的の真ん中へんに位置するのかと思っています。

自分自身でも面白い事象がありまして、ついさっきまでSNS上でメッセージで、割とフランクにやりとりしていた人と、メールでの連絡に移行した瞬間に、「お世話になっております。***様」になっちゃうんですよ。気にしすぎとは思いますが、うわー、自分にとってメールってフォーマルな存在だなぁと、つくづく思いました。

mixiやめましたという話を見て思ったのも、リアルなつきあいと同等の目線で比較すると、なんか物足りないから止めちゃうのかなぁとも思うし、同時に、抽象サイドにはまりこんだ人を見ると、感覚があわないと思われたんでしょうかね。

でも、もっと客観的に、今ある人間関係以外にもライトに繋がりやすいし、より抽象的なんだから、あえて捨てるほどのものでもないような気がするので、もったいないなぁと思うわけです。まぁ別にそれをいらないって言ってるんですから、こんなことを言う筋合いもないんですけどね。

僕的にラッキーだと思うことは、おそらく日常生活やメール、MLでは絶対に繋がり得ないだろうなぁと思う人と、マイミクというレベルでは繋がることができています。割と純粋にうれしいことが多いです。

当然、リアルなつきあいの濃度はないですけど、なんとか交換会とかで名刺だけを交換するだけの関係よりは遙かにマシだと思うんですよね。少なくとも日記を見る権利は得ているわけですし。

特に僕はサラリーマンで、社内で開発するエンジニアなので、実際の仕事で繋がらない名刺の交換って割と無意味なんですよね(と言い切れちゃう僕自身がアレなのかもしれませんが)。それなら、一つでもその人の日記を見られて、コメントをレスできる環境を得られる方が有意義です。mixiのオフで名刺を交換するのは、mixiで繋がるための検索情報をいただいているという認識です。

ちなみにパソコン通信とSNSの違いってのも、僕はつくづく思うところがありまして、SNSで出会う人というのはパソコン通信よりも、そもそもリアルな関係性で出会っていることが多いですから、ハンドル名でも実名で呼ぶのも全然OKなんですね。

ところが僕が参加していたパソコン通信のネットは完全にハンドル名での付き合いでした。パソコン通信の仲間には、うちの結婚式にも来てもらいましたし、非パソコン通信の奥さんと結婚した人の家に遊びに行ったりもしましたが、こちらはむしろ実名で呼ぶのもなかなか抵抗があります。最近、mixiで繋がったりしてますが、お互いハンドル名が変わっていると呼びにくいですね。お互い昔のハンドルで呼んだ方が楽なんじゃないでしょうか。


と、ここまで書いてきてなんですが、SNS感って人それぞれで、例えばmixiには、その特徴をあらわすべきコアとなるコミュニティが存在しないわけですね(少なくとも僕は存在しないと思っていて、だからこそmiklyという企画は、そのコアになるべく頑張ってるのかなとか思うわけで)。それが象徴的で、同じくSNSに入ってくる人も、個々それぞれのローカルコミュニティの集合体だったりするわけで、それこそ本当にリアル友達がいるからアクセスしている人もいれば、限りなく2ちゃんねるに近い関係性で繋がっている人もいるわけで、そういう人は僕が思う感覚とは全然違うニーズですよね。

その多様性と雑多さこそがSNSの特徴なのかなとは思っています。ただ、そうすると、まさに「人それぞれ」で終わってしまうので、あえて僕的なSNSの価値観を書いてみました。

いずれにせよ「ただ、そこに人がいるからアクセスする」ってのは共通なのではないかなぁ。

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