October 02, 2005
Flash4とGeneratorぐらいまではFlashもやれることも少なくて簡単だったんだ。高い制約があるため、何より習得が容易、できることの範囲で自身のクリエイティビティを発揮するというのは、割とやりやすい作業だろう。少なくとも「自分のスキル>技術」という優位性が作りやすく自信をつけやすかった。そういう意味で身の回りの環境だと、一番、開発とクリエイティビティが融合できたのはFlash4 + Generator2ぐらいの頃だったかもしれない。
オブジェクト指向言語をプログラムの素養も知識もないクリエイターに意識させるのは無理があると思っている。オブジェクト指向・・・モノとかじゃないよー・・・インターフェース?・・・え、デザインパターン?・・・。
Flashが好きだから頑張ってると思うけど、本当はそれは適材適所ではないと思ってるのがホンネ。そんなことで彼らのクリエイティビティが発揮できなかったり、自信を失うとしたら本末転倒だとさえ思っている。少なくとも僕は、彼らのクリエイティビティを発揮できるような役割でありたい。サーバサイドとActionScriptのややこしいところは面倒見るから、面白くてクリエイティブなこと考えてよ!
ここで言ってるのは、「いろいろできる器用なクリエイター(そもそも理系出身でシステムの素養があったりとか。)」のことではない。「技術>自分のスキル」と思ってしまっているかもしれないFlashビジネスを支える残りのクリエイターと一緒に良いものを作っていく時の話。
そういう環境を経験するにつけ、MSが今更、似たようなツールを出してきても厳しいだろうなと。
thebadtimingさんのエントリ:Sparkle vs. Flash
何よりクリエイティビティはMacで作られるもんじゃないか?とかも思ってるので、Windowsのみの開発、制作環境というのも大きなハンディになるような気がする。
もちろんMSのツールを使うことにクリエイターのモチベーションを得られるか?とかそういうところをのぞけば、RIA用途にはかなり使えるのかもしれない。この場合は、エンジニアリングが主で、クリエイティブが従である。しかし、それがビジネス用途であればC#で作ったWinFormをノータッチデプロイメントで動かせばいいんじゃないかとも思ったりするが、その辺はもうちょっとフタを開けてみなければわからないか。
しかしながら、せっかく作るのであれば楽しいことができるに超したことはないと思いますが、MSも結構、情報の海に溺れてしまうので、プラットフォームSDKの一ツリーに埋もれて、知る人ぞ知るというテクノロジーにならないと良いと思います。
ふと思い出したが、特定の狭い業界では破壊的技術と恐れられたMSのProducerって使われてるのかな。MSにコミットしてる層とクリエイティブな層ってそもそも違うなぁと思った一品。
XHTML+Time vs SMIL(Realの) , Remote Scripting vs AJAX(時代が違うけど)、昔のDTHML vs Flash , SVG vs VML? , その他 SAMIとか、いろいろ埋もれた技術があるなぁ。もったいない。GoogleがVMLを引っ張りだしてきたのは驚いたけど。MS出身のエンジニアの起死回生だったのかな?とか邪推してみたり。