October 01, 2005
小泉、ホリエモン、はてな、電車男をはじめとする昨今のオタク系ムーブメント、今後成長していけば杉村太蔵、ネット業界では、bAの森田雄さんという存在も僕の中では含まれているのだが、
素を出し、自己の信念をつらぬことが社会で認められ、何より社会を動かしていく時代。王様のブランチを見ていたら、コスプレ好きなアイドルが出ていた。この番組は、若者向けのWBSみたいなトレンド番組そのものであるから、そういう子が売り出せる時代ということか。
2ちゃんねるを利用する人の意識は違っていたと思う。むしろ、旧来のパソコン通信時代からあったオタクであることを隠す時代だったのかなと思う。匿名に依存する人たちは、今の動きについていけているのだろうか。
社会もまた、「理想の社会人」を演じることが良しとされたステレオタイプの時代だった。それが高度経済成長を引き継ぐことであり、総決算としてのバブル時代を生き抜く価値観だったのかなと思っている。
かくいう僕も、単純に通じないという理由で実社会では自己の本質とも言うべき部分を出さずに生きていた。少なくともそれを黙っていることが実社会を楽に生きていく方法だったから。僕の場合は、隠し通すとかではなく、「出さないようにしてる」だけで、そりゃオタクとは言われていたし、それが別に苦しかったわけではないが、そんな関係性の中で、力が発揮できないというか(笑)、つまらない部分があったのも事実、だからこそパソコン通信にハマり、blogに自己解放を求めていたと言っても過言ではない。
多分、かなりの常識人(これは良い意味ではない)でありたいと思う僕は、決して道は踏み外さない。僕は空気を読んで無難に生きることにかけては、かなりウマイ方だと思っている。
20歳の頃にガンダムのビデオを見て楽しかった。パソコン通信にはそのことを書いても日常生活で言うことはなかった。ハタチになってガンダムかよと思いつつ、あの頃に、こんなことをやっている奴、いわゆる道を踏み外したオタク(笑)以外はいないだろうなぁと思ってたが、決して世の中は、そんなことはなかった。
単純に20世紀の消費サイクルの中で置き去りにされているように見えただけだった。時代が変わって、ガンダムを日常会話に出しても比較的、通じる時代になった。少なくとも変人扱いされにくくはなったと思う。
高校時代、パソコン通信にハマっているときに宮崎勉の事件が起きた。
TVでパソコン通信、アニメというものが、宮崎勉を作り上げたような報道をされた。
自分の好きなことが社会の価値観から外れていることを、つくづく思い知らされた。
21世紀になって、時代が変わって、政治の世界では小泉という率直にやりたいことだけを貫き通す「変人」が天下を取るようになった。社会の暗黙のルールに逆らって、株式会社が買収されることを「当たり前」と平然と言い切ったホリエモンがTVをにぎわすようになった。そして電車男に、今まで決してテレビには出てこないであろう、「コスプレ系美少女」が普通に売れ線番組に出てくるようになった。
時代は確実に2000年の頃とは変わっている。2000年頃にイチローが大リーグに行った。チャレンジする時代。そして、宮崎勉のころは完全否定されていたネットが普通に使われ出し、電子メール使えるよね・・・と。いてもたってもいられなくなってネットの世界に来た。パソコン通信世代を経験したが故に自分的にいらん遠回りをしたと思った。
今はまた、あの頃と今は全然違う形で盛り上がっている。これが新たなバブルになるのか、恒久的な意識の変容なのかは僕にはわからないが、確実に景気は良くなって変わってるし、プレーヤーとしては何にせよ変わらなきゃいけない時代なのだと思う。
このムーブメントについていけないところは、たとえ「ネット系の会社」であっても極めて常識的な・・・レガシーな存在になりつつあるんじゃないかと思う。少なくとも先端を追いたいと思うなら、変わる時期だし、変わってきたところが徐々に天下を取りつつある。
僕は、永遠のフォロワーなので遅ればせながら、そのことに気がついた。
変わらなきゃいけない時代だ。それだけは間違いない。
ちなみに「萌え」という言葉自体は、高校、大学の頃にX68のmint繋がりあたりで聞いた言葉だが、知ってる人が使うのはギャグとしてありだが、知らない奴の会話とか、今もってテレビで言われると背筋に寒気がする(笑)、だから、このエントリを「萌えの時代」と思われるのであれば、それは昔の「ファミコン世代」という表現と同じで、狭い見方なのかなと思うばかり。