September 16, 2005
懐かしいキーワードが、復活してきた。
かつて使っていたビクターのCDプレーヤー等に使われていた「K2」という技術が、MP3やAAC(iPod)等の圧縮音楽データ時代に復活してきた。
ビクター、音楽配信の音質を向上させる「net K2」?着うたにも適用
MP3+PCというお手軽さが、音質重視の単品オーディオよりも魅力を感じるまでは、ビクターのCDプレーヤーを使っていた。当時、10万円以下のCDプレーヤーで高い評価を得ていたのがビクターで、K2インターフェースという高音質を実現する(らしい)デジタル伝送技術の名前には心惹かれ、そのブランドに自信を持って使っていたものである。
今回のnet K2という技術は、圧縮や、デジタル録音で失われてしまう高音域や微小な音の情報を通常情報部分に含ませる形で圧縮する。再生時に情報を取り出して、音源ソースそのままの音を復活させる技術。イメージとしては、画像データに電子すかしや隠し情報を入れるようなものか。
圧縮音楽を前提に高音質実現の技術を模索したところは拍手をしたいところ。ただ、ビクターはノートPCも含めハードウエアデザインの魅力にかける。アップル以外のHDD音楽プレーヤーのデザインのダサさはどうにかならないものかと思っている。
できれば、Appleと組んでiPodにこの技術を組み込み、iPodをより高音質にしてほしい。音質が良くなるのは凄く魅力だが、ソニーのNet Walkmanのときに悩んだあげくたどり着いたことだが、今は音質だけでiPodを捨てられるような時代ではないのである。
ところで、これK2 Postエンジンがなくても通常のプレーヤーでも高音質になると書いてあるのだが、マスター録音だけでなく、CD録音用のサブセット版を作り、まずはK2 Preエンジンをエンコーダーとして市販してもらえませんでしょうか?
ソフトエンコーダーは無償で配布する。また、NAS内蔵でK2インターフェースを搭載したCDの高音質エンコード専用アプライアンス機器をできる限り安く販売する。(←これ欲しい)
そうやって、この技術の良さを、まずはK2 Postエンジンレスな環境における圧縮音楽エンコードのデファクトスタンダードとして浸透させ、それにともなって、K2 Postエンジンのチップをサードパーティにライセンスし、K2 Postエンジンを昔のカセットテープのドルビー研究所のように普及させてウマー(゚д゚)と。
いかがでしょ?ビクターさん。この言葉がまた聞けるようになったのは凄くうれしかったので独自技術として埋もれさせないで欲しい。間違っても、dbx(何それ)みたいにはならないようにお願いします。