September 12, 2005
すごく興味深いインタビューだった。
アップルの製品担当副社長が語る、主力製品との“決別”と「iPod nano」より引用
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――最も人気がある製品をまるっきり別のものに置き換えるというのは、アップルにとって大きな挑戦ですね。
非常に大きな挑戦でした。でも、iPod miniが成功したからと言っていつまでもその焼き直しでは意味がありません。アップルは常にブレークスルーを提供する会社です。今回は、以前の製品よりも明らかにいい製品を作ることができました。ですから、必ずマーケットにも受け入れられると思います。
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――動画対応への期待も高いのですが、今回はなぜ対応しなかったのですか。
現時点では2つの理由で動画対応は考えていません。一つは音楽が最重要であるということ。音楽こそがこの市場の原動力であり、音楽体験を向上させることが最優先です。写真やゲーム といった機能はいわば“オマケ”であり、音楽体験を邪魔するものではありません。でも、動画は少し違います。もっと大きなディスプレイが必要かもしれないし、本体が大きくなるかもしれない。そうなると、音楽を犠牲にしないと実現できないので本末転倒になってしまいます。
もう一つの理由は、まだコンテンツのインフラが整っていないことです。将来的には状況が変わってくるかもしれませんが、今は動画よりも音楽の方がニーズがずっと高いのです。
何より激しく同意。
iPodは、前者は偉大な判断だし、後者からは慎重さと大胆さがうまいバランスで取れていることが見て伺える。(ホントにiPod miniが売れていたかは謎だが。)
こういう決断力とビジョンがイノベーションを起こせる集団と言えるだろう。
打つものすべてがヒットじゃないとしても、何よりホームランを出す力を感じとることができる。