September 04, 2005
<良いこと>
■家で会社のメールを読まなくなった。
雇われの身の中で家でも仕事のことを意識している方だと思うが、Macを使ってからは、なぜか会社のメールに反応しなくなった。メーラーが違うこと、アンチエイリエアスのかかったフォントで柔らかい印象があることが原因かも。オンとオフとを切り分けたい忙しい人にはオススメかもしれない。
ただし、Macのmail.appの検索性は仕事で大量にメール受信をする人に向いているので、本当は仕事に使えたらいいなと思っている。
■whoisコマンドが標準で.co.jpが検索できます。
この辺は、あまり詳しくないので軽く触れるだけだが、ある時期のLinuxでは「whois ドメイン名」だけでは検索できない。(今、どうなってるのか知らないのでこういう書き方をする。)
そもそもwhoisが標準で使えること自体が、個人的にWindowsに対するアドバンテージだと思うが、まったく何も努力しなくても、いろんなことができるいというのがOS Xの特徴で、その中の一つなのかな。
BSDレイヤーのこんな小粒なところが結構、イカしてるかなと。
<悪いこと>
■いろいろデザインがエレガント過ぎてユーザーへのインタラクションが不足している。
まず、HDDの動作ランプがついてないのは×
HDDがそれを意識する必要がないほど速いならいらないが、その理想を追求するに対してMac miniのHDDは遅すぎる。これは駄目だ。
外付けHDDで快適になるというエントリで書いたHDDは、青いLEDが点滅するので安心できる。
微妙に話がずれるが、自分の第三世代(?)のiPodでは、リモコンで再生、一時停止を繰り返していると画面上の再生表示と、実際の再生表示がずれることがある。一時停止のアイコンのまま音楽が再生されたり、その逆もしかり。これは、再生状態のフィードバックでアイコンステータスを表示しているのではなく、コントローラー部分のソフトウエアは、再生機能のソフトウエアからのフィードバックを受けていないということではないだろうか。
つまりエアコンのリモコンと同じく、再生や一時停止を一方的に送信するが、実際に再生しているかどうかまでは深くまで見ていないので(ボタン優先はわかるが、これは明らかなバグである。)、ハードウエアがついてこれないときに状態の不一致が起きるのではないだろうか。こういうのを割り切ると、とてもエレガントなソフトウエア設計を実現できるが、必ずしもユーザーにとって親切な作りではないという理想と現実に悩むところで、多くのソフトウエアが、ユーザー重視の実装にしてソフトウエアモジュールの独立性を失っていく、まさにその部分の意思決定の現れではないだろうか。
こういう動作状態軽視の設計思想は、なんとなくMacにも共通するところがある。例えば、ローディング中のアイコンの変化も決してソフトウエア上のプライオリティが高そうには見えない。(想定なので間違ったら指摘よろしく。単純にMac miniがしょぼいだけかもしれない。)
なんだかひたすら固まって、ソフトエウア動作に余裕ができたらマウスカーソルを待ち状態表示にしている印象。ブラウザもそういうところがある。とりあえず、地球のマーク、eマークが回ってれば何かやってるなと感じられるのとはちょっと違う。
よくわからないが、いろんな意味でOSレイヤーが自動化されているのではないだろうか。Windowsが、割と場当たり的なウインドウやマウスフォーカスの制御をしているように「見える」のに対して、MacのそれはOSがもろもろを管理していて、良い面もある反面、結果、現実のCPUやハードディスクのレスポンスの遅れの影響が大きいのかなぁとか思ったりもしてみた。
所詮は根拠のない推測なので、無駄な記事っぽい気がしてきたので、なんとなく、そんな印象をもったということで。
その他、CD-ROMの緊急取り出し用の穴も、動作ランプもないし、「いわゆる機能を無視したエレガントな(理想的な)デザインが良い」と言う悪しき印象を、Macを使うデザイナに与えてはいないかと心配ではある。
実際、世の中、そういう問題は存在し決して無視できないのだが、ハードウエアやネットワークの現実があってこそのソフトエウアなので、理想と現実は違うということをMacを使うユーザーには知っておいてほしいと思う。