August 14, 2005
Webサービス時代にMacもWinもないのでは?という仮説を元に、オープンしたてのAppleストア渋谷でMac miniを買ってみました。
今までのWindows PCの代わりにリビングでのメインマシンとして使おうかと思います。理由としては、こんな感じ。
■リビングPCのメインでWindows PCやめようかと思った理由。
・仕事用にはノートPCとしてDellのLatitude X1があるので、Officeが必要になれば、今までもそちらで動かしていて、リビング据え置きのWindows PCではOfficeを動かさないという実績。(MacでOfficeなどという半端なことは考えない。見た目も含めて完全互換じゃなければトラブルの元。)
・同様にX1に仕事のデータやリモート接続環境が入っていて、最新環境やデータはノートにセットアップされているから、デスクトップは不要。ノートとデスクトップの力関係が変わってきた。
・気がついてみたら、リビングでのWindowsPCは、sshのネットワークツールすらまともにセットアップしていなかったことに気がつく。つまり必要性がなかった。あくまでリビングではTV録画、メール、mixiや2ちゃんねる閲覧にしか使っていなかったらしい。
・Windows XPにはIE or Explorerウインドウを沢山表示すると(=長い時間、大量のウインドウを閉じないと)、複数のマシンで再現している20個ぐらいで次のウインドウリソースが開けなくなるというバグがあると思う。物理メモリに達する前に、明らかに調子が悪くなるなんてWin9xみたいだが、そんな現象が起きて、「ただのブラウザとメール」という用途で結構困っている。何よりIEはWindowsアプリの中でもっともヘビーなアプリかと。IEは別ウインドウを開くのが遅くて、マイミクのmixi日記の外部blogを読むのに躊躇する。かと言って、Windows上ではIEを捨てる気にはなれない。
■Mac miniを買った理由
・はてなブックマークや、SNS、gmail(や.mac)など、ネットワークサービスが便利になってきて、IEやWinではなくても違和感がなくなってきた。
・iTunes Music Storeの存在。もし、iTunesを音楽のベースインフラにするのであればやはりMacかなと。iTunesのUIデザインは、Windowsでは映えないと思ってる。Windowsの方が画面そのもののが暗いのでなんとも地味なソフトにしか見えないんだよね。また何より、うちのWindowsだと、iTunes music storeにアクセスすると暴走したり、文字のサイズがやたら大きかったり謎なので、嫌になった。
・ブラウザのウインドウを大量に開きながら使うので、ウインドウの切り替えは面倒なのだが、Macならexposeというウインドウ整理の機能で簡単に目的のウインドウに切り替えられる。
・日々大量に送られてくるメールの認識には困っていて、欲しい機能として、ネイティブのメール一覧枠でそのまま検索できて、ドメインやメールアドレスの一部の文字列でインクリメンタル検索ができるアプリケーションを探していたのだが、一番最初に思いつくのは、OS Xのメールクライアントでした。(Winのメールソフトは、リストボックスの文字が小さくて、イライラしていた。)
・sshが標準コマンドに組み込まれている(unixだからね)
・Tigerに搭載されたDashboardがすごく気に入った。何よりOSに統合されているのがポイントで、サードパーティのDashboard環境では得難い使い勝手が得られる。
Macのイメージは、今や「アップルが提供するネットワーク統合環境」という感が強く、ネットワークネイティブの使い方をしているのであれば、WinからMacに移行しても、あまり違和感を感じてません。セットトップボックスや特定のネットワークサービスの専用アプライアンス機器にイメージが近く、しかもお仕着せではなくカスタマイズ可能なアプライアンスというイメージ。是非、Dashboardのウイジェットは作ってみたいですね。わくわくします。
iPodを使うならWindowsよりも統一感があって楽しいですし、なによりOS XのユーザインターフェースやデザインのバックグラウンドにBSDが動いていて、実は最強にリッチなUIを備えたUnixであること。まずは何よりターミナルのショートカットをDOCKに埋め込みます。WindowsでもコマンドプロンプトよりCygwinを使う人なら、Macではそれが標準になっているんだよってことです。
車で言うとWindowsは、なんでもできるセダンでありファミリーワゴンなんですね。それに対して、MacはMR2やNSXなどの2シーターのスポーツカーのようなイメージです。Windowsにどっぷり使っていると割り切りが必要だと思っています。僕はあくまでWindowsノートが足りない機能を補完することが前提で、決して「スイッチ」ではなく、遊びのセカンドカーを買ったようなものです。
ずっとリビングでWindowsを使ってきて、自分がリビングにいてやることってのは、決して仕事の補完ではなく、何よりインターネットを楽しむということなんだなというのが実感できたので、値段も安いですしニーズを絞って、魅力的なOSを触るのも面白いのかなと。