June 19, 2005
さる大学の電子回路演習へのリンクを見つけた。
ハンダ付けの仕方が動画で見られたりして、いやー良い時代だなと、いろいろクリックしてたら、先生からのメッセージに激しく同意だったなのでご紹介。
(1)万象有理
世の中に不思議ということは一つもない。必ず原因があってトラブルが起きるのだから、「おかしい」とか「変だ」とか「不思議だ」と首をかしげているだけでは原因は追求できない。
(2)急がばまわれ
(3)知るは1時間の苦労、知らざるは1週間の苦労
「理解すること」にまさる診断法はないのである。
(4)下手な考え休むに似たり
考えが先にすすまないときは、首をかしげているより、行動した方がよい。
(5)くさっても工学者
そのトラブルに規則性や対称性等がないか判断することが必要。
問題に対する解決作業をやっているときに、一番言われて、むかつく言葉は、「これを調べていくとキリがないから、やりません」という言葉。
いや、もちろん問題解決すれば、やらなくて良いんですよ。でも、それをやらない理由が、「ただ面倒だから」って。とりあえず問題を解決できてない奴にそんな言葉言われたくないですね。そんなことを資格あるんですか?と。もちろん、それをやる意味がない理由を論理的に説明してくれれば納得しますが。
結構、この言葉言われてるのを思い出した。きっとナメられてるんだなぁ。そして、ここで怒らないのは、甘やかしてるってことなんだろうなぁ。本人たちも不幸ですわ。マジ反省。次からは、その言葉が出てきたらキレるか(嘘)
上の引用の最後に書いてあること、強く、強く、同意であります。
5)くさっても工学者
工学者らしく、トラブルの症状を冷静に観察し、それを紙に記録してゆくこと。ただ大さわぎして無目的にあれこれやっているのは時間の無駄であり、幼児のやることとかわりない。君も工学者のはしくれであるならば、トラブルの症状を記入する整然とした表をつくり、系統的に記録して、そのトラブルに規則性や対称性等がないか判断することが必要。
ソフトウエアエンジニアが、この「工学者」にあてはまるのか、「作業者」にあてはまるのかは、その人本人の意識構え一つだな。ベンチャーに、作業者を養う余裕はありません。(ワタシ、経営者じゃないですけど)
で、作業者というフレーズを思い起こして、ちょっと前に話題になってた、softetherを作られた登 大遊さんの日記を思い出した。
技術者と作業員
1. 本当の意味での技術者
通常、大勢の人たちが無理だと思っていたり、どれだけ試行錯誤してもうまくいかないような (たとえばコンピュータに関連する) 技術的な難題を、人並み外れた凄まじい問題解決能力で解決し、たちどころに目的を達成してしまう能力を持つ特殊な人たちのこと。多くの場合、置換不可能である。誰でも勉強すればなれる訳ではない。
まぁ僕はその人の偏差値高そう的な能力絶対値よりは、問題に対する心構えこそを重視したいな。能力の絶対値は、関わる業種の難易度に生かせばいいのであって、どんなにシンプルな技術や、もはや市場で付加価値を失って、発展もない業種でも、「ちゃんとした技術者の心構え」こそが、その技術を支え続ける。その答えは、上のリンクにある「技術者としての当たり前のこと」だと思う。僕の読み違いでなければ、彼の論理では、「作業者」になってしまう。僕としては、問題解決解決は努力の姿勢によって、結果的にもたらされるものだと思います、というかそう思えないと怖いですよ。生きてくの。
もちろん僕自身が彼の言う「本当の意味での技術者」ではないと思うので、なんか前提条件の文言のスコープがそもそも違うじゃん!という気もしてきたが、とりあえず僕が僕として生きている範囲での「問題解決能力」という文言に思うところは、そんな印象。