June 15, 2005
イノベーションのジレンマ[書評系評論]
スポンサーリンク
もっと早く読んでおくべきだった。随分前に買ってたのだが、最初がつまらなくて本棚の肥やしになっていたが、MOTの話にインスパイアされて読んでみた。
すごく納得してしまったのは、破壊的イノベーションと持続的イノベーションを実行できるマネジメントスキルは違うスキルだということ。
ベンチャー体質と、大企業体質の差ということかもしれない。
破壊的イノベーションを目指す集団に、持続的イノベーションを得意とするマネジメントが混ざると、全体のペースが止まってしまう。スピードもさることながら、求められる姿勢が違うからではないかと思っている。
マーケティングに基づいて、顧客ニーズを最大化することを最大の価値とするプロセスからは、破壊的イノベーションのベースになるチャレンジや発想は生まれないのではないかと思う。まずこの時点で、決定的に受身になっている可能性がある。既に持続的技術になっている技術であれば、このプロセスは凄く有効であるわけだが、それに慣れてしまった人が、そういうのを無視して、自分の信念に基づいて前に進むというのは、かなり難しいことであろう。
そして、これは凄く重大な問題である。なによりメンバーのモチベーションに影響が出てしまう。経験に基づく直感と確固たる決断力を重視して、己の信念を作っていかないと、破壊的イノベーションを好む人間達は不満を持つことであろう。
##何がしか思うところを前提に書いていたりするので、よくわからないエントリかもしれません。自分でも書いてて冴えないです。
スポンサーリンク
End Of
「イノベーションのジレンマ」