April 02, 2005
「心理テスト」はウソでした。というセンセーショナルな本。著者は富山大学の教授でプロフェッショナルからのストレートな心理テストそのものに対する批判。
思わず買ってしまった。以下か、心に残ったことの抜粋ですが、基本的に詳しくない世界であることに加え、流し読み的に読んだので、あまり信じないで興味を持った人は是非、本を買って読んでください。
・この学問を研究する人が、相当いい加減な人が多いらしいこと。
・その人達の環境を正当化する研究を汎化することによる理論が多くて、その意味づけに正当な根拠がないこと。
・商業的な都合か、質問の文言等に調整がはいっているため、入力関数と出力結果に正しい関係がなくなっていること。
・血液型診断などについても、万人にほぼ受け入れられる診断結果というのが存在する。何のインプットもなく調査をすると、血液型と性格との関連性は見られないこと。また逆に、本人に合致するマイナスの答えを提示すると、本人達は正当性に拒否反応を示すということ。
・調査対象者の母数の質に偏りがないか?血液型の調査をすると言って集めた人達は、血液型診断に興味がある人ではないのか?
この著者もまたかなり過激な発言をする人で、ストレートだなぁと思った。
・・・サラリーマンとして逆説的に、ただ一つ。
クレペリン検査に妥当性がない(一生懸命やる人が損をする仕組み)なのはわかったとして、採用試験の時にやる心理テストは、「根拠のない足切り」の手段としては有効なのかと。
ダーツや抽選で決めたら問題になるけど、うさんくさくても心理テストで決めたら問題にならないとかそんな意味で。
じゃないと採用担当者大変だよね。 いわゆる「縁がなかった」って奴。
でも、みんな1人ずつ1時間面接したら、1年じゃ足りないよね。多分、人事担当者であれば誰でも一人一人向き合って判断したいハズ。しかし、それは時間的に不可能だから、じゃぁどうするか?
それを真理とするか、手抜きと考えるか。
企業って、はてしないオーバーヘッドとの戦いですね。こういう考えを良しとしない人は、独立するんだな。きっと。
この手の心理テスト業界が生き残っているのは、その辺の「お手軽」なところが売れてるんだろうなと思ったので、全面的にこの人の意見に同意するわけではなかったりして・・・という意味で勉強になります。凄く。
いや、たとえどんな強い馬がいてもゴール板を通過しなかったらG1馬にはなれないという状況を嫌になるほど見てきていますからね。
大体、リクルート出身の人とか、ざっくりした人が多....うわなにをするアqwせdrftgyふじこlp;