January 15, 2005
Mac miniと、明らかに魅力にかける安物Windows PCの価格と比較して論ずるのは問題外だと思うが(少なくとも、iPodの成功を目の前に、それはアホな意見ではないかと)、100%問題外と言い切るには、ややMac miniの魅力は欠ける部分もある。
Mac miniには、ぜひSTBの市場を活性化するように育って欲しい。衝動買いできなかったのは、リビング用途には標準機能でのアプローチをしていないからだ。
今のセットトップボックスは、まるでiPodが出る前のMP3プレーヤー市場のように、可能性は誰もが認めていながら、明らかに商品性が欠けている。
STBは組み込み系からのアプローチなので、プロセッサ性能は低く、メジャーブラウザではないのでWebページの制約も多い。ただFlashプレーヤを積んでれば良いという問題ではない。
そして何より魅力的なメーカーブランドから、少なくとも日本市場向けには製品が出ていない。
Mac miniには、標準でTVに映像が表示できるような装備、iTunes Music StoreのようなQuick Timeのコンテンツサービスを用意し、アップルが得意とするユーザーインターフェースを装備すれば、iPodが携帯音楽市場を活性化したように、リビングPCの主役になれるのではないだろうか。これはハードウエアを持たないマイクロソフトには無理だと思う。
ただ、まだインターネット回線の問題や、PC画像を高品質な映像で繋げるTVのインターフェースは比較的高価なTVにしか搭載されていないことも含め、そのコンセプトで売りさばくには、若干、時期尚早だとは思うので、今はこのスペックが丁度良いんだなと思う。リビングPCを実際にやってみると、一般家庭にはまだ無理だと思うのは事実。電灯線LANなどでコンセントにさすだけでインターネットに繋がるぐらいにならないとSTBの市場はコモディティ化しないだろうから。
しかし、リビングPCかくあるべし!ではなく、iPodのUIのように「なるほど」と思わせる割り切りで、リビングPCを独占してくれることもまた期待しているのだが。
ということで見た瞬間に衝動買いとまではいかず、今のMac miniには、まだ購入を迷っている。今のスペックのMac miniでやりたいと思うことは、BSDサーバとしての使い方である。現在の自作機LinuxでやってるSSHおよびテストWebサーバを入れ替えたいなと思った。以前から自作機の電源で24時間動かしているのは火事の問題があるので、PCメーカーの品質保証がつく電源に変えたいと思っていたところだ。Mac miniは、製品として魅力的な上に消費電力が低く電気代が安いのも魅力である。
あと3ヶ月で新しいMac OS(Tiger)が出るらしいので、それが標準搭載されたMac miniにしておきたいという気持ちもある。何せ1万円以上かかるわけだから。
まぁ何故、6万円ぐらいのPCを買う/買わないで悩むのかというと、単純にキャプチャカードや携帯を年末に買い換えてしまったのと、デジタル一眼レフが欲しいという話があって、連続でお金を使うのに躊躇してるだけなのだが。