December 26, 2004
■元々抱えているえふしんのモバイル環境、問題点
課題1.@Freedとauの携帯を契約しており月の支払いが基本料金だけで7000円突破。ここにWINの定額量支払いが増える1万円となってしまう。
課題2.利用用途でMixiモバイルの比重が上がっており、パケット代が増えてきた(パケットプランには入ってない)
課題3.PCは毎日持ち歩いている。線を繋がなくても通信できるPHSカードはやはりユーザビリティが高いので手放したくない。しかし電車の中ではやっぱMuramasaサイズでは大きくて、シグマリオン3のようには手軽には使えない。そもそもシグマリオン3+@Freedを買うために、携帯のパケットプランを解約したのだが、今は逆に携帯の利用頻度が高くなり、ニーズと性能と使用頻度(パケット代)とのジレンマが出てきた。
■今回の買い物
「W21CA + パケット割WINミドル」で、毎月7000円代の支払いになる。
「パケット割WINミドル」とは、「ダブル定額」とは種類が違う割引プランである。
通常のパケット単価(1パケット0.1円)に比べ、4分の1の0.025円で使うことができる。そして160000パケット分が基本料金に含まれているので、16万パケット=約20MBまでは月々の支払いに含まれる。メール、Ezweb,PC通信、Operaの通信料トータルをこの値に抑えられる人なら事実上の定額になる。そのため通信計画の設計が不可欠だ。Ezweb、メールに関しては最大の支払額は4200円までとダブル定額と機能が揃ったので、PC通信とOperaの利用がパケ死のリスクになる。
ただしパケット単価が安いことと、16万パケットまでは基本料金に含まれるところがダブル定額よりも有利な点で、OperaとPC通信を使うなら、このプランが現実的にもっとも安いランニングコストと考えるべきである。ただし、その分@Freedは解約する方向を取った。Muramasaを使うときに一々ケーブルを繋がなくてはいけないユーザビリティ低下分をOperaがどれだけカバーできるかというのが、この選択のポイントである。(Flash使えないし、ローカルファイルのアップロードできないし懸案事項は沢山あるが、電車の中でもすぐ使えるというメリットもある。)
■W21CAを買ったポイント
1.デジカメ機能の充実ぶり。特にそれまでの5403CAに比べるとオートフォーカスの速度などが雲泥の差で改善されていること。画素数は、mixiやblogにアップするサイズで撮るので200万画素でもオーバースペック。デジカメ機能はそれを生かすキラーアプリさえ明確になってればスペックはこれ以上いらないよ。今後は手ぶれ防止など使い勝手の向上に開発リソースを向けるのが吉。
うちの犬(ココア)の写真(W21CAの買ったままの標準設定で撮影 26KB)
2.Opera内蔵。Opera(PCサイトビューワー)がEzweb感覚で定額制ではないことは間違いなく残念であるが、PCに携帯を繋いでIEでブラウズするのとパケット代は変わらないのだから、PCを起動せずともPC向けのWEBに繋がるということで手間が段違いに簡略化されているのも事実。電車の中でも会社のプロジェクト管理サイトにも繋げるので、緊急時に役に立つ。課題3の改善
3.WINであること。Max 2.4Mbpsで繋がるのはPHSと比べても明らかに改善。特にEzWebのレスポンスがサクサクになって、「使う気になった」
PCで繋いでも、PC Anywhereなどでサーバにリモートアクセスする速度も速くて使いやすい。ただし、パケットモニタという通信量を表示するツールのパケット料金がPC Anywhere上でマウスカーソルを動かすたびにチャリンチャリンと、円単位で増えていくのが精神的に難。緊急時のサーバメンテが起きた場合、パケット代を会社に請求しようかなとか思ったり。やっぱサーバはUnix/Linuxの方がいいわ。
■パケットシミュレーション
会社のプロジェクト管理システム 通信一回あたり200KBと定義
会社のプロジェクト管理システム メッセージ数 50通/月
PCの接続一回当たりの通信量 1024KBと定義
PCの接続回数 10回/月
EzWebパケット数(mixi & 2ch) 15000パケット
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合計 176920パケット
パケット割WINミドル定額分 160000
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超過パケット 16920
パケット単価 0.025円/パケット
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超過料金 423円
自分の用途としては、こんな感じ。泊まりの国内出張などが増えるとシミュレーションの内容が変わってくるが、現状の使い方なら、おそらくパケット割の料金を超えない月の方が多いものと予想される。
■その他
1.着うたフルは、iPodには勝てんよ。そもそも着信音には使えないんでしょうか?用途違うじゃん。
ガキんちょ相手に速報性のビジネスだけでどれだけ売り上げるかねぇ。別に昼休みにCDショップに歩いて買いにいけるオサーンとしては、着うたから好きなフレーズを切り出せて着信音に使えないと嫌。
ただ、こと携帯に関しては、世代が違うのでジジ臭い意見かも。(なんでこんな使いにくいものでビジネスになるのかが、わからないクチだし。)
2.着うた検索のFlashむかつく。
着うた検索は激しく便利です。買う気になったので2~3曲買いました。・・・が、
・検索結果から戻ったときにカーソルキーの位置が初期化されてるのってありえな~い。HTMLならなんも考えなくてもブラウザの方で維持してくれるわけですが。Flashは作り手がフォローしてあげないと誰も手を差し伸べてくれません(Flash Liteがダメダメなのかもしれないが)
・携帯の戻るボタンを押すと、Flashそのものが終わってしまうのってありえな~い。Flashの限界または、Flashの作りを変えるしか手がないんですかね。携帯だと、Hiddenにステートを保持するとかLocal Shared Objectに保存するなんてワザはできないでしょうしね。
まぁそもそもアーティスト検索をしたときの検索結果が、同じ名前ばかり出てきて、一覧からは、まともに判別がつかないところから不幸が始まっているのですが、プログラム的に表示行数をお手軽に増やせないのもFlashの特徴ですね。いずれにせよHTMLと比べ改悪です。
携帯はPCよりもUIがシビアなので、Flashの悪いところはそのまま不便に直結しますな。なんとか工夫してアプリケーション設計でカバーしてください。
つか、別にHTMLでよかったんじゃないの?Winは通信速いしダブル定額なんだからケチケチすんなよ。
■まとめ
カシオ製品の買い物としてはとてもよかったと思います。しかし、PC通信にケーブル接続が必要で、かつ定額性から外れてしまうのは、決して楽観視していなくて、時代の移り変わりを強く切望する身です。
携帯はサイズは大きいが液晶広いし、デジカメ画像もきれいです。Ezwebも速いし、ブラウザの処理速度も速いです。音楽も買えるわけですし、QRコードも読めますし、今更の意見ですが、もはや携帯電話ではなく「電話機能付きの高機能携帯コンピュータ」ですね。5403CAを買った時もそうでしたが、まだ電話としては使っていません。この機種は、まさに「巨艦」です。
Opera(PC サイトビューワー)の非定額制は、PCに繋ぐことをショートカットする便利なアプリケーションという視点で、今回は自己正当化しておきたいと思います。
ただし、それをよしとするのではなく、Operaを定額制にできないauサイドのヘタレぶりには、かつてのNTTを彷彿とさせられ、次はFOMAに戻るかソフトバンク or eAccessなのかなぁとも思っています。
いろいろ事情はあるんでしょうが、この一年、デザイン対性能のバランスが取れた魅力的な機種が出なかったことも含めて、このままだとヤバくない?と一消費者の視点で警鐘を上げておきたいと思います。