November 11, 2004
ライブドアの高崎競馬参入のニュースを見た。B級イメージを払拭するイメージアップを行い、
・ブロードバンド中継および馬券が買える
(テレビで放送してないのでコンテンツを独占できる)
・中央競馬で人気のあった「終わった馬」を移転する土壌を作り活躍させる。
(ホクトベガを思い出せ)
・中央にデビューできない「歴史ある」父内国産馬のブランディングを行う。
ことで、中央競馬とは違う意味での競馬場は作れるし、東京シティ競馬のような地の利がないハンディを克服できるではないか。
中央から地方競馬に転籍した馬に広告効果がないのは、一重にそういう馬を好む若い層は、「そんな遠い競馬場の馬券は買えない」し、そもそも「そんな事実を知らない」ことが多い。マニアじゃないので、 地方出張行ってスポーツ新聞買って、初めて、「こんなところにこの馬がぁ!!!」と知った経験はあります。
中央競馬は国際競争力の名の下で、種牡馬存続の競争率が高く、特に内国産の「歴史ある」種牡馬が活躍できない現状を嘆く声はいくらでもあって、国際競争力重視の中央競馬に対して、「日本密着の競馬文化」が作れたら、相当面白いんじゃないかと思うわけです。ハルウララのような、トンデモ馬が存在しうる余裕と言いますか。
そして、中央競馬以外のロードマップが、より注目されるすれば、それは競馬そのものにとっての改善が可能かと思います。はからずも地方馬がクラシックを勝つぐらいになってきたわけですし。
これはうまく行けばプロ野球よりは遙かに面白そうなのだが、 群馬県知事?は難色の声を上げる。
「インターネットを使わない顧客層ばかりだから難しいのでは?」
彼らの今までの論理からするとそれは正論だろう。だから潰れるのだ。
しかし、ライブドアは何も現状のビジネスを引き継ぐために参入するわけではなく、新しい顧客層を開拓することでビジネスを展開しようとしているわけだから、そんな話は全くもって無意味である。
改革する側の弱みは、「既存ビジネスのノウハウがないこと」
改革される側の弱みは、「今までの常識を超えられないこと、今までの枠内でしか考えられなくなっていること。」
シナジーを生かすとは、「既存のノウハウを新しい常識に適用させること」であるが、そのためには、「今までの常識」の破壊が必須である。しかし、決して簡単なことではないだろう。むしろ、リスクをとらせなくてはいけない以上、それに対する人の抵抗感はとてつもなく大きい。それが故にライブドアに期待している。
また、今後の動きだが、そりゃぁライブドアが失敗することもあるだろう。それは、彼らがリスクをとってビジネスを展開するのだから当たり前のことである。
そのリスクを怖がった「公営」のビジネスモデルがやっていけないということは相次ぐ地方競馬廃止で象徴されていることであり、それを民間企業がやるからには、当然、大きく成功することもあるし失敗することもあるということ。
それを嘆いたり、想像することはまったく意味のない事だと思うのだが、そういうことを言う人は、若い奴でも思いのほか多い。例えば、2ちゃんねるあたりの書き込みを見てれば、そんな発言はいくらでも出てくる。
ただ一つだけ思うのは、そこに参加するものが夢を見られれば、それはそれでいいんじゃないでしょうか?ということ。特に高崎競馬で働いている人達は、黙ってれば今までの職を失うわけですから、何もしないよりは人生の役に立つと思うんですけどね。
ちなみに数字面で分析したときの、そもそもありうるであろうリスク等は全然考えてない、精神論にすぎませんので、その辺は、他の方の分析に期待しましょう。