October 21, 2004
逆起電力とは、モーターなどが回り始める時に、内部で発生する回転を妨げようとする抵抗力なのですが、瞬間的な変化が大きいほどその力は大きくなります。
周辺環境の変化に対し、ネガティブな気持ちが大きくなってきた時は、こんなことを思い出します。
http://www9.ocn.ne.jp/~noenergy/no_core_transformer-a.htm
ソレノイドに誘導される電圧(誘導起電力)の強さは、磁束の時間変化の度合いに従います。瞬間的な磁束の変化量が大きいほど、より強い誘導起電力が起こります。
この関係は、磁束をΦ、誘導起電力をVLとして、
VL=-dΦ/dt
という形で表されます。マイナスの符号は、磁束の変化を妨げるという意味から付いています。
ポイントは、それが内的変化ではなく外的要因の変化によってもたらされるということです。
しかも具体的に何が嫌なのか、自分でもよくわからないことがあります。
特に自分自身が納得していないのに、変化を外部によってもたらされた場合に特に起こりがちな現象です。この逆起電力量は、物理的な組成によって変わるんだと思いますが、人間の気持ちはポジティブかネガティブかというところからの脳内の化学物質の分泌量によって変わります。
最終的なことを言ってしまうと、うまく回り始めるとこのネガティブな発想は消えます。モーターの例で言うと、逆起電力を起こす力=「磁束密度の変化」が少なくなるからです。後から考えると、何を悩んでいたんだろうと思うことすらあるはずです。
そして、その回転に耐えられるか否かというのは、また別の要素になります。
(例えばモーターならば、強度や取り付け方の問題)
ただし変化に追従できないという遅れが発生しますから、その期間に一気に負荷が高くなると、本来壊れなくてよいはずなのに、壊れることもありますので楽観視はできません。
ということで、上司の人は部下に変化をもたらせるときは、なるべく「納得する方向」のケアを怠らないようにしましょう。同じ変化でも、先に書いた「ポジティブかネガティブか」によって逆起電力量は全然変わります。
おそらく責任を強く抱かなくてはならない役割を、納得していない人に100%押し付けるように見える言動は強く反作用の気持ちが大きくなると思われます。
変化に対する追従性ですが、変化の追従に対して遅れが発生するのは自然現象としてあるので、長い目で変化を見るように心がけましょう。この辺は、高橋がなり氏の本にもビジネス規模の話として書いてあったなぁ。即効性のなんとかの矢とか、うちでの小づちなどはないということです。飽きっぽい人は、特に意識したほうが良いです。
・ヒステリシス損失とは?
ソレノイドに鉄心を入れ、交流電流を流すと、鉄心が熱を帯びて熱くなります。
この現象は、磁束が電流の変化に従わず、たとえば電流が逆向きのマイナスの位相に変化しているにも関わらず、磁束は依然としてプラスの向きを保っているというように、電流の素早い時間変化に対して、磁性体の磁化が残留することによって発生します。