October 07, 2004
ついにiPod,MP3をはじめとする圧縮音楽データ時代に最適なスピーカーを手に入れた。
BOSEのcompanion3というスピーカーである。なんでも、銀座のアップルストアで先行販売したらあっという間に売切れてしまったらしい。
このスピーカーは先日、パシフィコ横山で開催されていたA/Vフェスタで視聴して、購入を即決した。
その小さなスピーカーのサイズだけを見て、ただのパソコン用のスピーカーかと侮るなかれ。本当に、そのスピーカーサイズからは想像もつかないほど迫力のある音を聴かせてくれる。なんでも強力な磁石を使っているおかげで、小型でも音質のよさと音域の広さを確保できているとのこと。
期待通りの音質に、高校時代から使っているONKYOの単品アンプとスピーカーは処分して、部屋を広く使おうと思う気になった。
低音はBOSEであるから全く問題ない。音の指向性がないウーハーは、どこにおいても迫力のある低音を出してくれる。そして、このスピーカーの魅力は、とにかく高音の素晴らしさである。
MP3の音質に関し、MP3の問題点が露呈するCDで、MP3のコーデックの性能なのかMP3を録音する際の機器性能が悪いのかはわからないが、手元のMP3では、録音元のCDと比べ高音が薄くなってしまうが故に、本来の音楽の楽しさもが失われてしまっていることを指摘した。
音楽データ自体が高音を失ってしまうのであれば、原音再生を得意とする単品オーディオ機器でのMP3再生は不利である。MP3の利用を前提にしたオーディオ機器に求められる性能は、原音の忠実な再生ではなく、高音、低音を補填することで、「音楽の楽しさを再現してくれる」ことに他ならない。
このスピーカーは、まさにMP3で再生したときに高音が非常に良く聞こえ、その音楽が持つワクワク感、躍動感を演出してくれる。特に最近のクラブジャズなどに最適で、最近流行の音楽を、流行の音質で聴くことができると言った印象だ。特にお気に入りのFreeTempoは、ONKYOのスピーカーに比べ明らかに楽しい気分にさせてくれるし、平井堅などの高音ボーカルなども良い。
高音がきれいに聞こえるというのは、映画の再生やTV録画の再生でも、とても音が聴きやすいということだ。ウーハーのおかげで2.1chのサラウンドスピーカーとしての側面も見せてくれる。
さらに特筆すべき機能として、夜中で大きな音が出せない場合に、音を小さくすると相対的に低音が聞こえにくくなってしまうが、このスピーカーは、そのような状況で低音と高音のバランスを自動調整してくれる機能があり、常に聴きやすい音質を維持してくれる。
その音質、機能共に、まさに現代のライフスタイルにあわせたスピーカーではないだろうか。
丸いシャレたコントローラーには、iPodやノートPCをすぐつなげられるイヤホンジャックもついている。
注目すべきは、その価格である。
僕が今まで使っていたONKYOのスピーカーとアンプは、10年以上前の製品であるが、定価ベースではおおよそ20万円ほどのものだった。
それに対して、このスピーカーは、今回買ったこちらの店の価格では、たった28,400円である。
(2009年3月追記)現在は代が変わって以下の製品になっています。
BOSE COMPANION5 ”ペアサラウンド”スピーカーシステム【送料無料】ボーズ COMPANION-5
えふしん家では迷わず2セット購入した。うちの奥さんの仕事部屋の音楽再生用と、えふしんが普段いるリビングPCに繋ぐオーディオとしてである。
百聞は一見にしかず、是非、まともな環境で視聴していただきたい。新宿のヨドバシカメラでは、ウーハーの音量設定が小さかったせいで、あまり迫力なく聞こえてしまった。是非、イベント会場などのBOSEのブースで、まともにセッティングされた音で是非聞いてほしい。
BOSEのサイトでは、イベント展示情報なども出ているので、興味を持った方は足を運んで是非視聴してみてください。とにかく、その形と大きさからは想像もつかないような音に技術の進歩を感じることでしょう。
2004/10/11 追記:
ただいま午前5時ですが朝方に尾崎豊を聞いています。
音を小さくしても曲を楽しめるので、学生時代に友達と徹夜でドライブしたときに朝方にかかっていた尾崎豊を思い出して、思わず懐かしんでしまいました。
さて、このスピーカーの音質ですが、曲によって向き不向きがあるような気がしてきました。このスピーカーは高音と低音が強いですが、中域は足りない印象です。そのため特に音質的にメリハリのない(ダイナミックレンジが低い?)曲だと、このスピーカーの良いところが発揮されません。
リビングで聴く通常のオーディオの代替という前提で、手元のMP3を適当にiTunesで再生してみると、
×あまり相性が合わない曲
Just Push Play(エアロスミス)、Tokyo Road(Bonjovi)、Rust In Peace(メガデス)・・・ロック、ヘビメタ系
Million Kisses(Dreams Come True)、The Best Of Dreams Another Side(REBECCA)
ハードロックなどは、どうもボーカルの高音よりもエレキギターなどでの中音域を強調し、音の厚みを重視しているように思えますが、その辺がどうも生きてこないのでしょうか。
また、古いREBECCAやドリカムのように、元の音質にメリハリがないとイマイチです。BLOND SAURUSやOLIVEなどは当時からミニコンポ映えするCDでしたから、多分問題ないと思います。
△音が聞こえすぎて微妙な曲
日本の歌がそこそこの歌手のCD全部?
日本のCDは歌をうまく見せるために曲にエコーがかかっていることが多いそうなのですが、このエコーが強調されて普通に聞こえてしまうようです。と言っても別にダメというわけではありません。そういうものだということです。
○このスピーカーが生きる曲
Clapton Chronicles(Eric Clapton)、The World Is Echoed(FreeTempo)、Ken's Bar(平井堅),Fair Affair(鈴木雅之)
その他、ナカミチの視聴機を聴いて思わず買ってしまった曲全部。
ボーカルが高い実力を持つ曲、アコースティックギター、クラブミュージックなどで低音と高い音の楽器を使っているものはMP3再生においても、その力を発揮します。ここらへんの曲のMP3が手元のスピーカーだとつまらなくなっていたので、収穫は大きいです。