September 23, 2004
InfoBarにせよ、Muramasa(PC-CV50)にせよ、デザインを頑張った製品は機能がしょぼいという現実がある。InfoBarは35万画素で画質の汚いカメラ、回線がブチブチ切れるような現象が発生してるし、電池もすぐ切れる。Muramasaは、遅いUSBスピードによりLANも遅く大量のデータ転送をする気にならない。InfoBarは売れたらしいが、Muramasaは失敗作との呼び名が高い。
想像する理由としては、
1.デザインコストが高すぎ、ペイするためには生産コストを落とさざるを得ない。
2.デザインにより物理的な制約が生まれ機能実装に影響を及ぼしてしまう。
3.デザイン性の高いマシンを買うユーザーに性能は必要ないのでは?という発想
4.デザイン性の高い企画モノ的なマシンだから、実装もしくはシステム構成などでもチャレンジをした結果、性能が低かった。
どういう理由なのかはわからないが、基本的には2番が原因だと思うが、MuramasaはUSB Onlyのアーキテクチャを行った弊害で4番だったのかなと想像している。
とは言え、別にInfobarにカメラがついていないわけではないし、MuramasaがWinXPが動かないわけではないので、それが買い手にとって正しいコンセプトと言われれば否定するつもりはないのだが、個人的にはデザイン性の高いマシンこそ、高い使い勝手を実現し高い金を取るべきだ。
デザイン性と使い勝手と機能のバランス。別にいたずらに性能を求めることが目的ではない。
少なくとも横に並ぶ製品と同等の使い勝手を実現するための機能を実装することを前提に、デザインをするべきだというのがここでの主張である。
デザインを前提にして、機能の制約が決まるというのは、基本的に製品としておかしい考え方だと思っている。少なくとも機能は最低限、標準的なスペックを実現しつつ、素晴らしいデザインの製品を使いたいというのはごく一般的な考え方だと思うがどうだろうか。