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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
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September 07, 2004

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フリーペーパーを特集したフリーペーパーが出てくるぐらいフリーペーパーが流行っている。

お店単独のフリーペーパーは商品のブランディングやPRだが、一般的な情報紙の多くは女性をターゲットにしたもので、食べ物+化粧品という組み合わせが多いような気がする。

また、男性向けでリクルートからR25が出たのも記憶に新しい。なおR25はえふしんの乗降駅では大盛況で、朝11時にあったものが夜8時には一つもなくなっていた。普段、朝9時に電車に乗り、夜11時に帰ってくる生活だと、そりゃちっとも手に入らないわけだ。

フリーペーパーが手軽な情報伝達、商品PRの手段として注目されている裏側には、Webが思いのほか普及しなかった、使い物にならなかったことがあげられるのではないだろうか。思い起こせば紙は終わった、これからはWebだと言われていたネットバブルの頃が懐かしい。

2000年頃の野望としては、今頃は携帯やPDAを持ち歩いていると、街角の情報がPush配信されてきて、画面が見づらく使いづらいユビキタス機器を補完する街のインフラが整っているものだと思っていたが、残念ながら日本で何本の指に入る大企業でさえも、そういうインフラを自社だけで作ることはできないようだ。2000年の頃から変わったことと言えば、FFやドラクエが携帯でできるようになったぐらいの変化しか起きていない。

こういうのは国家主導で行うプロジェクトレベルで行って初めてできるものなのであろうか。ネットバブルが絵に描いた餅で終わる理由もよくわかる。プロジェクトを遂行する技術や能力もない会社もあったと思うが、現実のインフラがあまりにも貧弱だったことも絵に描いた餅の理由だった。当時は、NTTこそが日本のインターネット普及を妨げる悪の枢軸だったわけだが、今ではすっかりブロードバンドの王様である。とはいえブロードバンドもたいした進歩はしていない。はっきり言って期待はずれだ。

そういうことでネットバブルの夢は散り、ブロードバンドもたいしたことはできず、「使えるメディアの入り口」としてフリーペーパーが出てくることになる。まさにマルチメディアポータルである。ここでは携帯、Webはフリーペーパーを彩る情報源、道具の一つに過ぎない。しかも今回のR25で最も気を引いた内容は、今日TVでやった谷亮子と北島康介の密着取材のTV番組のPRだった。

Webサイトの普及、成功というのは、なんも考えないで生きていると、ほとんど耳に入ってくることがない。ライブドアの社長の本を立ち読みしていて、ストリーミングでドラマを流して15万アクセスあって成功したと書いてあったが、アンテナを張っていないせいか、全然、そういう番組の存在を知らなかった。それでも広告収入が入り会社としては成功したというのだろうか。

TV番組であれば、そこそこ話題になってれば、一度は名前を聞いたことがあるんじゃないかと思うが、Webではあまりにも世界が広いのかはよくわからないが、全然知る由もないのは何故だろう。
あらためてWebというものが、どういうビジネスや社会の変化をもたらすことができるのかがよくわからなくなってくる。素人みたいなことを言っているかもしれないが、マジ、不思議でしょうがない。

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