August 01, 2004
ミニマサやシグマリオン、会社、家のPCとの間でログイン情報やスケジュール、会社の情報を保存し同期させるのにとても便利なツールを紹介します。
このソフトは、一言で言うと暗号化機能付きのメモ管理ツールです。
このツールの良いところ。
1.一つのメモデータは、一つのテキストファイルで、極めてシンプルである。
2.データのジャンル分けは普通のフォルダにマッピングされる。エクスプローラや汎用ファイラの機能をメモに特化したイメージ。
3.ファイル単位で暗号化ができるので、データのセキュリティを守れる。(モバイルでは最も重要な機能)
4.ソフト自体がWindowsCE版とPC版があるので、もしミニマサを修理に出すときでも、シグマリオンで全く同じデータが持ち歩ける。
僕はここにスケジュール(todoリスト)、電話番号、メールアドレスなども保存しています。さらにソフトのライセンスキー、サイトのログイン情報、サーバアドレス一覧など、すべてのテキスト情報をここで一括管理しています。会社の鍵番号やら、PATの情報(オンラインで馬券を買うサイト)など他人に知られては困るものも含まれています。
僕は、いわゆるPIMツールは使っていません。何故ならPIMツールを使うほどデータがないからです(w
でも結構そういう人多くありませんか?社長や営業ならともかく、それ以外の職種の人にPIMなんて必要ないと思うんですけど、みなさんはどうでしょうか?
僕が筆マメじゃないせいかもしれませんが、テキストエディタで書いた情報が簡単に見られて忘れないようになってれば事足りると思ってまして、そんな人には複数のファイルが一覧で統合されているメモエディタがオススメです。
このツールの最大のポイントはファイルの暗号化です。
モバイルだと、いつPCが盗まれるかわからないので、会社の情報やログイン情報などをプレーンテキストでおいておくのは、とてつもなく危険です。かと言ってもログイン情報などはいつ必要になるかわからないので、すぐ見られるように持ち歩きたい情報です。
ミニマサはDirectHDD機能というすごく便利な機能があって、母艦に線を繋ぐとただの外付けHDDとして認識されますので、BIOSの起動パスワードをかけようがファイルセキュリティはないに等しいんです。
そこで重要なファイルだけにパスワードをつけて暗号化することができます。128ビットの暗号化をかけているそうなので、アルゴリズムもちゃんとしていると思われます。一度パスワードを入力すると一定時間は暗号化されたファイルの展開は1クリックでできるので、使い勝手もよく考えられています。
ファイル単位で暗号化されるというシンプルな構造がすごく気に入っています。例えば暗号化するソフトと言っても仮想フォルダを作るようなソフトでHDDが壊れるとデータ全体が死亡してしまったりするのは非常にリスクが高いですし、使い勝手も悪かったりします。
他のマシンへのデータのコピーはWindowsCEであればActiveSyncでできますし、Windowsであれば優れたファイル同期ツールはフリーで沢山でています。ミニマサとシグマリオン3間なら、SDメモリに保存しておけば、そのままカードを差し替えるだけで終了ですね。
ちなみにWindows間のファイルの同期ツールは、RealSyncというツールを使っています。簡単で便利です。
このツールをやめたければ暗号化を解除すれば、すべてただのテキストファイルになりますので、しがらみが少ないのが良いですね。アウトルックとかにデータを入れてしまうと、他のソフトに移行する時はデータを捨てる方が楽です。
暗号化も、tomboに食わせればパスワードを当てれば展開できるわけですからプロの産業スパイにでも狙われたらデータの安全性は保証の限りではありませんが、カジュアルな盗難などに対する防御は十分です。
ところで応用例ですが、僕は使ったことがないのですが端から見てるとblosxomというコンテンツマネジメントシステムのコンテンツ管理UIにピッタリじゃないでしょうか?あれも1コンテンツが1ファイルで、フォルダがカテゴリでしたよね?
重要なのは、このツールは一々ファイルを作成していくアプローチではなく、ドキュメントを作成すると勝手にファイルができているということです。ガンガン思いついたことをテキスト化していくアプローチが、こういうツールの魅力です。メモに特化しており電車で思いついたことを、その場でささっと書くことができるので、ソフトの直接的な機能だけでなく、このソフトのあり方そのものがモバイル向けだと思います。iPodが音楽に特化したからこそシンプルで優れたUIが実現できたのと同じように。