July 24, 2004
鋼の錬金術師というアニメがバカ売れしているらしい。確かに何度か見ていて、普通に面白いアニメだが、まさかそんなに激しく売れるとは驚きだ。
たまに見るぐらいだが微妙にエグさがあったりして、その辺が魅力なのかなとも思うが、2ちゃんねるでマニアの反応を見ると、要するに普通のアニメという評価である。
まぁそもそも僕自身が最近のアニメを見ること自体が珍しいことであり、そういう意味では、まさしく「他のアニメ」とは違うわけだが、何が違うかというと、きっと「オーソドックス」なのではないかと思う。
昨今のアニメは、昨今のアニメの描き方というものがあるような気がするのだが、すごく乱暴に言うと、漫画オタ好みっぽい描き方が鼻に付くのだ。このアニメも別にそういうのがないわけではないのだが、さほど不快感がない。ストーリーも絵も、さらっと見ることができる。いわゆる「萌え」ではないということだろうか。
もう一つ、世の七不思議のひとつとして、韓国ドラマブームである。冬のソナタの主人公?、オロナミンCのCMに出ている人、客観的に見て特別にイイ男だとは思えないのだが(他の俳優にはカッコいいと思う奴はいるが。)、きっとドラマのイメージが強くファンの目に染み付いているのだろう。
冬のソナタなるドラマは、見たことないのでなんとも言えないのだが、話によると非常にオーソドックスな恋愛ドラマということである。
ここに出して意味があるのかはわからないが、iPodも非常にオーソドックスな製品である。なんだか昨今の流行のキーワードには「オーソドックス」なものってのがあるのではないだろうか。
要するに「それ以外の人達が複雑なことを考えすぎ」ということなのかなと思う。
不景気で競争が激しい時期は、みんなが気合を入れてライバルメーカーとの差別化を考える。そんなときに技術志向、職人志向の日本人は、そういうときにこそ複雑なことを考えがちになってしまって、顧客がついていけない製品や作品を出してしまうのではないだろうか。
しかし、昔のエヴァンゲリオンだったり、なんとかの森とか言うキムタクのドラマなどは、ややこしいストーリーがウケていたような気がして、そういうややこしい物を好む時期もあるのだから、単純にニーズの変遷として、今はオーソドックス、シンプルかつエレガントなものが今、儲けるコツなんでしょう。
そういえばBlogなんてのもオーソドックスなシステムですよね。
ただの日記システムじゃんと言い切ってしまえば、これほどシンプルなシステムはないわけですから。
だから、そのうちiPodなんてつまらない、高度な機能を持ったプレーヤーの方がイイね!って言う時期も来るんでしょう。こういうのは、今ある製品が作る波の変化で、常にサインカーブを描くように移り変わっていくんでしょうかね。