July 03, 2004
昔買った奴で、音飛びする前にヘッドが復帰して、音飛びしないというコンセプトのDiscman生誕15周年記念モデルの電池フォルダの機構設計があまりにもしょぼくて振動を与えると電源が落ちた。
デザインが、プラスチックという柔らかい素材であることまで考慮されて作られていなかった。Discmanの円周上につけられた可動部を含む電池カバーは、本体にかかる圧力に最も影響を受けやすい部位だった。圧力を与えると、電池カバーがたわみ「接触不良」を起こす。すると電気が落ちて、再生位置は初期化、音量も0に戻るという、すごくやる気を失う機能がついていた。音飛びする前に電気が落ちるんじゃ世話ない。
今度出るiPodの後発商品も落下検知でHDDを保護する機能があるそうだが…。
「HDDウォークマンは半年、1年でiPodを追い抜く」――ソニー・安藤社長
「NW-HD1はiPodと比べてどうなんでしょう?」という鳥越氏の質問に、福島氏が「いいモノです!(笑)」と力説。「電池が長持ちして、胸ポケットに入って、落としても大丈夫。そうでなければ、ウォークマンとは言えないです」と持論を展開する一幕も。
なんとなくあのDiscmanを強く思い出した。コンセプトは立派だが生産レベルに落ちていないのでは・・・。
ソニータイマーと言う言葉を聞いて思ったのは、「あぁあぁ言われてみれば、俺もいろいろあったよ」
Vaio SRXも機能とパッケージは優れたモデルだったが、初めてメーカー修理に出したシロモノだったし、携帯ラジオは、持ち運びの振動でAMのアンテナコイルが中でぶっちぎれた。フタあけて自分で半田付けして直したけど。更に高校の時にバイトしてかったDATまでも壊れた。
ウォークマンとかそもそも壊れそうなものならまだしも、据え置きのオーディオ機器まで機構がしょぼくて、テープの回転がうまく回らなくなって、ノイズが混入するようになったってのはかなり最悪だった。DAT(デジタルオーディオテープ)という仕組みは、テープがちゃんと回らなきゃ音が出ないんですよ。ヘッドにちゃんとテープが接触しないとまともに録音できないんですよ。
そういう根本的な部分における信頼性に欠けているような気がする。だから、HDD保護機能とやらも過大な期待はできない。落下時に電源が落ちてHDDへの退避命令を出す前に止まってしまったら意味ないし、経験的に、激しくありがちなのがカバンをちょっと角にぶつけるだけで保護機能が動作して音が止まってしまうとか。
よく見るとこのHDDウォークマンは、こんなこと書いてあるな。
25年の技術を結集――30時間再生“世界最小”HDDウォークマン
15周年Discmanがアレだったからなぁ・・・。いろんな意味で「象徴」だったというか。
iPodは再生/停止ボタンのみで限りなく単機能で使っている。iPodの制御って微妙に怪しいなぁと思うこともあるが、「音楽を聴く」ことに関しては全く問題は起きていない。
要は何をシンプルに考えるか?ですわ。
最初にウォークマンが考えた「シンプルさ」と、HDDウォークマンの「シンプルさ」、iPodの「シンプルさ」、個人的には、ウォークマンとiPodは繋がるが、HDDウォークマンはちょっと違うような気がする。
購入を考える人は、そんなところを考えて購入判断をしてみたらいかがでしょうかね?