June 26, 2004
Web Designing誌の「ユーザ中心のインタラクション設計の考え方」に賛同・反論してみる。
【賛同】
・サブミットボタンのラベルには動詞を使う
・システムエラーをユーザーのせいにしない。
これは同意ですね。あまり人のこと言えないかもしれませんが、システム屋さんってエラーメッセージなどのセンスが異様にない人が結構います。
さらにシステムの作りで自動化されてたり複数の画面でメッセージが共通化されてたりしたら、かなりブルーです。
・クリアボタンは不要
そうそうなんで、いまだにクリアボタンってつけるんでしょうかね?
僕は今のHTMLにおいて、このボタンの存在意義がわからんのです。なんかセキュリティ周りで、クリアボタンの有用性を説いてたのを見たかもしれませんが覚えてない。消せないことを不安に思うから・・・だったかな。
でも、そういう人は「入力クリア」の意味が理解できないでしょうから、それで消してしまったショックの方が大きいと思います。屁理屈っぽいけど。
本末転倒というか最悪なのは、気軽に設計されてJavaScriptで実装しなきゃいけなくなったりすること。
そのためのデバッグって不毛だと思ったりして。「元に戻す」という機能なら、もっとややこしい機能仕様はあると思うし、Submitとは別の場所に置いてくださいというのは激しく同意です。入力確認画面と行ったりきたりする場合は、JavaScriptだけじゃないのですよ。影響範囲は。
【微妙】
・JavaScriptによる「戻る」リンクは混乱の元
言ってることは同意ですが、鵜呑みにされると困るかな。
動的ページでは、history.backを使って仕組みを簡略化したりしますし、あえて1:Nのリンクというのもあるんでしょうから、ケースバイケースということで。ページ遷移で1:Nはマズイか?(笑)
・商品を比較できるようにする。
もちろん正論ですし、これはこれでいろいろ理論があるんでしょうけどね。
とにかく、わかるような内容に整理できると良いですね。
お客さんのニーズに沿って的を射た比較表じゃなけりゃ、ないほうがマシということも。
あと更新の手間を考えて無理やりシステム化しようとしたりすると、つまらないものになっちゃったりするので注意。
【疑問符がついたもの】
・メールアドレスを二度入力させない
どうしても正しいメールアドレスを取得する必要があるのであれば、まず初めにメールアドレスだkを入力してもらって、そのアドレスあてにフォームのURLを送信するようにすべきです。
ん?ホント?それってメールアドレスを一回で済ますことだけを考えて言ってない?
・もし入力を一回にした場合、正しいメールアドレスを取得できなかったときに起こりうるユーザのリスク
・画面遷移のわかりやすさが失われない?
・モノ買わなくても、少なくてもメールアドレスか何かはDBに保存されますね。
・セッションを切り離すことと、購入情報をクリアテキストで送信することでセキュリティの穴は出ない?
・それで起こりうるシステム開発工数と複雑度の向上(結構、辛いしリスクもあがる)
なんかそういうことを考えてトータルで決めることじゃないでしょうかね。
ECの購入フローで、こんな仕様が出てきたら固まってしまうかも。最悪でもメールアドレスさえわかっていれば連絡は取れるわけですので、慎重になるのは当たり前なのではないかと。
・入力書式の指定をしない
「コメント文は2000文字以内で」といったものです。
~省略~
数千文字をユーザーが数えなくてもよいように、注記しなくてもすむだけの十分な文字数を受け入れるようにします。
想定範囲よりも多くの文字をユーザーが書いてしまったらどうしますか?
・・・これ屁理屈かなぁ。
見えないことへの不安よりも、全部受け入れればいいじゃんって言う論理は微妙な感じ。絶対に限界値はありますから。とはいえ一々限界文字数なんて書きませんけど。限界文字数を書くのは、本当に入力可能文字数が少ないときじゃない?
単純に良いなと思ったのはorkutのように文字が入力されるたびに現在の文字数と最大文字数が一目でわかるインターフェースですね。
あとの内容は同意というか、特に感情は動きませんでした。
うーんと情報設計系の世界を調べると、ソシオメディアさんの名前がすごく目立つんですが、特にまだ業界内で権威化されてるとは思いませんが、言い切りに関しては、もうちょっとシステム全体を見たフォローが欲しいかもとか思ったりしました。エンドユーザーにまで権威化されてしまったら、説得するのが大変とか思ったりしますので。